【ビル管過去問】令和7年度 問題168|ゴキブリ防除を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|ねずみ、昆虫等の防除第168問

問題

ゴキブリの防除に関する次の文章から、ゴキブリ指数及び防除率について正しいものはどれか。 ゴキブリ防除のためにある工場で、ゴキブリ用粘着トラップを用いて、ゴキブリ指数を算出した。薬剤散布を行う前に5日間、10か所にトラップを設置したところ、合計で200匹のゴキブリが捕獲された。その後、薬剤を散布し、同じ場所に同じ数のトラップを10日間設置したところ、合計で2匹のゴキブリが捕獲された。

(1) 薬剤散布前のゴキブリ指数は0.4である。

(2) 薬剤散布後のゴキブリ指数は0.05である。

(3) 薬剤散布前のゴキブリ指数は4である。

(4) この作業によるゴキブリの防除率は90%である。

(5) 薬剤散布後のゴキブリ指数は0.2である。

ビル管過去問|ゴキブリ防除を解説

この問題は、粘着トラップによる捕獲数からゴキブリ指数を計算し、薬剤散布前後の変化をもとに防除率を判断する問題です。ゴキブリ指数は、捕獲数をトラップ数と設置日数で割って求めます。薬剤散布前は200匹÷10か所÷5日=4となるため、正しい選択肢は(3)です。防除率は、散布前後のゴキブリ指数の減少割合で判断します。

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(1) 薬剤散布前のゴキブリ指数は0.4である。

不適切です。薬剤散布前のゴキブリ指数は、捕獲数200匹を、トラップ数10か所と設置日数5日で割って求めます。計算式は200÷10÷5=4です。0.4ではなく4となります。ゴキブリ指数は、単に捕獲数だけを見るのではなく、トラップの数と設置した日数をそろえて比較するための指標です。

(2) 薬剤散布後のゴキブリ指数は0.05である。

不適切です。薬剤散布後は、2匹を10か所、10日間で捕獲しています。計算式は2÷10÷10=0.02です。したがって、薬剤散布後のゴキブリ指数は0.05ではありません。設置日数が10日間に増えているため、捕獲数だけで判断せず、必ずトラップ数と日数で割ることが大切です。

(3) 薬剤散布前のゴキブリ指数は4である。

適切です。薬剤散布前は、5日間、10か所にトラップを設置し、合計200匹が捕獲されています。ゴキブリ指数は、捕獲数÷トラップ数÷設置日数で求めるため、200÷10÷5=4となります。この選択肢が正しい記述です。試験では、捕獲数、トラップ数、設置日数の3つを落ち着いて整理することが重要です。

(4) この作業によるゴキブリの防除率は90%である。

不適切です。防除率は、薬剤散布前後のゴキブリ指数の減少割合で考えます。散布前のゴキブリ指数は4、散布後のゴキブリ指数は0.02です。防除率は、{1-0.02÷4}×100=99.5%となります。したがって、90%ではありません。捕獲数が200匹から2匹に減ったという印象だけで判断せず、指数に直してから計算することが大切です。

(5) 薬剤散布後のゴキブリ指数は0.2である。

不適切です。薬剤散布後のゴキブリ指数は、2匹÷10か所÷10日=0.02です。0.2は、設置日数で割る処理を忘れた場合などに出やすい誤った数値です。ゴキブリ指数では、トラップ1個あたり、1日あたりの捕獲数として考えるため、設置日数まで含めて計算する必要があります。

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この問題で覚えるポイント

ゴキブリ指数は、捕獲数をトラップ数と設置日数で割って求める指標です。つまり、捕獲数÷トラップ数÷設置日数という形で計算します。防除前後の比較では、捕獲数そのものではなく、条件をそろえたゴキブリ指数を用いることが重要です。防除率は、散布前の指数から散布後の指数がどれだけ減少したかを割合で示すもので、{1-散布後指数÷散布前指数}×100で求めます。トラップ数や設置日数が前後で異なる場合、単純に捕獲数だけを比較すると誤答につながります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、捕獲数だけを見ると200匹から2匹に減っているため、直感的に大幅に減ったことはわかりますが、正確な指数計算をしないと選択肢の数値を判断できない点です。また、薬剤散布前は5日間、散布後は10日間と設置日数が異なるため、日数で割り忘れると誤った数値になります。ゴキブリ指数の問題では、捕獲数、トラップ数、設置日数を必ず確認し、条件をそろえて比較することが再現性のある解き方です。

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