【ビル管過去問】令和7年度 問題132|排水管材料を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|清掃第132問

問題

排水設備と排水管材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) 排水ポンプは、排水槽の吸込みビットの壁面から100mm程度離して設置する。

(2) 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、排水鋼管用可とう継手を用いる。

(3) トラップが直接組み込まれていない阻集器には、その出口側にトラップを設ける。

(4) 厨房用の排水槽から排水を除去するには、汚物ポンプを用いる。

(5) 繊維くず阻集器には、金網の目の大きさが13mm程度のバスケットストレーナを設置する。

ビル管過去問|排水管材料を解説

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ストレーナ

この問題は、排水ポンプの設置、排水管材料の接続方法、阻集器や排水槽に用いる設備について問う問題です。排水設備では、材料や機器の名称だけでなく、どの設備にどのポンプや継手を用いるかまで整理して覚えることが大切です。正しい選択肢は(1)です。排水ポンプは吸込みピットの壁面から100mm程度ではなく、一般に200mm程度以上離して設置する必要があるため、不適切です。

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(1) 排水ポンプは、排水槽の吸込みビットの壁面から100mm程度離して設置する。

不適切です。排水ポンプは、排水槽の吸込みピット内に設置する場合、壁面から適切な距離を確保する必要があります。壁面に近すぎると、水の流れが乱れたり、空気を吸い込んだりして、ポンプの性能低下や故障の原因になります。一般に、排水ポンプは吸込みピットの壁面から200mm程度以上離して設置するのが適切です。設問では100mm程度としているため、距離が不足しており不適切です。

(2) 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、排水鋼管用可とう継手を用いる。

適切です。排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鋼管の内面に硬質塩化ビニルをライニングした排水管材料です。排水配管では、施工性や振動への対応、接続部の止水性を確保するために、排水鋼管用可とう継手が用いられます。可とう継手は多少の変位や振動を吸収しやすく、排水管の接続に適した継手です。

(3) トラップが直接組み込まれていない阻集器には、その出口側にトラップを設ける。

適切です。阻集器は、排水中の油脂、砂、毛髪、繊維くずなどを分離して、排水管の詰まりや処理設備への悪影響を防ぐ装置です。ただし、阻集器自体にトラップ機能がない場合、そのままでは下水ガスや悪臭が室内側に逆流するおそれがあります。そのため、トラップが組み込まれていない阻集器では、出口側にトラップを設けて封水により臭気やガスの侵入を防ぎます。

(4) 厨房用の排水槽から排水を除去するには、汚物ポンプを用いる。

適切です。厨房排水には、食品くず、油脂分、細かな固形物などが含まれることがあります。そのため、単なる清水用ポンプではなく、ある程度の異物を含む排水を扱える汚物ポンプが用いられます。厨房用の排水槽では、排水の性状を考慮して、詰まりにくく、固形物を含む排水にも対応できるポンプを選定する必要があります。

(5) 繊維くず阻集器には、金網の目の大きさが13mm程度のバスケットストレーナを設置する。

適切です。繊維くず阻集器は、洗濯排水などに含まれる糸くずや繊維くずを捕集し、排水管の閉塞を防ぐための設備です。内部にはバスケットストレーナを設け、繊維くずを物理的に取り除きます。金網の目の大きさは13mm程度が目安とされており、繊維くずを捕集しながら排水の流れを妨げすぎないようにしています。

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この問題で覚えるポイント

排水ポンプは、吸込みピット内で壁面に近すぎる位置に設置すると、吸込み不良や空気の巻込みが起こりやすくなります。壁面からは100mm程度では不足し、200mm程度以上の離隔を確保することが重要です。排水管材料では、排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続に排水鋼管用可とう継手を用いる点を押さえておきましょう。阻集器は、排水中の異物を分離する装置ですが、トラップ機能がない場合は出口側にトラップを設け、臭気や下水ガスの逆流を防ぎます。厨房排水は油脂や食品くずを含むため、排水槽からの排水には汚物ポンプが用いられます。繊維くず阻集器では、13mm程度の目のバスケットストレーナを設けて、糸くずや繊維くずを捕集します。

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ひっかけポイント

この問題では、排水ポンプの設置距離の数値がひっかけになっています。100mmという数字は一見ありそうに見えますが、排水ポンプでは壁面からの距離が近すぎると吸込み状態が悪くなるため、200mm程度以上と覚える必要があります。また、排水設備の問題では、ポンプ、阻集器、トラップ、継手など、似たような設備名称が並ぶため、用語の雰囲気だけで判断すると誤答しやすくなります。特に、厨房排水は清水ではなく異物や油脂を含む排水であるため、使用するポンプも排水の性状に合わせて考えることが大切です。数値が出てきた選択肢は、もっともらしく見えても基準値が微妙にずれていることが多いため、試験では重点的に確認しましょう。

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