【第一種衛生管理者過去問】2024年10月公表問題|問35|血液検査基準値と男女差のある検査項目|労働生理を解説

出典:第一種衛生管理者2024年(令和6年度)10月公表問題|労働生理第35問

問題

次のうち、正常値に男女による差がないとされているものはどれか。

(1) 赤血球数

(2) ヘモグロビン量

(3) ヘマトクリット値

(4) 血小板数

(5) 基礎代謝量

第1種衛生管理者|血液検査基準値と男女差のある検査項目を解説

血液検査などの正常値には、男女差があるものと、ほとんど男女差がないものがあります。答えは(4)血小板数です。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値は、一般に男性の方が高い値を示します。基礎代謝量も体格や筋肉量などの影響を受け、男女差があります。血小板数は、止血に関係する血液成分であり、正常値に明確な男女差はないとされています。

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(1) 赤血球数

不適切です。赤血球数は、正常値に男女差があります。赤血球は、肺で取り込んだ酸素を全身の組織へ運ぶ働きをする血液成分です。男性は女性に比べて筋肉量が多く、酸素需要も大きい傾向があるため、赤血球数は一般に男性の方が多くなります。また、女性では月経による出血の影響も受けるため、男性より低めになる傾向があります。そのため、男女による差がないものとしては誤りです。

(2) ヘモグロビン量

不適切です。ヘモグロビン量にも男女差があります。ヘモグロビンは赤血球の中に含まれる赤い色素で、酸素と結び付いて全身に酸素を運ぶ役割を持ちます。赤血球数と同じく、男性の方が高め、女性の方が低めになるのが一般的です。貧血の判定でも、ヘモグロビン量の基準値は男女で異なることが多いため、試験では「ヘモグロビン量は男女差あり」と覚えておくと判断しやすいです。

(3) ヘマトクリット値

不適切です。ヘマトクリット値は、血液全体に占める赤血球の容積の割合を示す値です。赤血球に関係する検査項目であるため、赤血球数やヘモグロビン量と同様に男女差があります。一般に男性の方が高く、女性の方が低い傾向があります。ヘマトクリット値は「血液中に赤血球がどのくらいの割合で含まれているか」を見る指標なので、赤血球数とセットで男女差がある項目として整理すると覚えやすいです。

(4) 血小板数

適切です。血小板数は、正常値に男女による差がないとされている項目です。血小板は、血管が傷ついたときに集まって出血を止める働きをする血液成分です。赤血球のように酸素運搬を担うものではなく、性別による体格差や筋肉量の違いと直接結び付きにくいため、正常値に明確な男女差はないと扱われます。この問題では、血液検査項目の中で「赤血球系は男女差あり、血小板数は男女差なし」と判断できることが重要です。

(5) 基礎代謝量

不適切です。基礎代謝量は男女差があります。基礎代謝量とは、安静にしていても生命維持のために消費される最小限のエネルギー量のことです。呼吸、体温維持、心臓の拍動、内臓の働きなどに必要なエネルギーが含まれます。一般に男性は女性より筋肉量が多く、筋肉はエネルギーを多く消費する組織であるため、基礎代謝量は男性の方が高くなる傾向があります。そのため、男女差がないものとしては誤りです。

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この問題で覚えるポイント

血液検査の正常値では、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値は男女差がある項目です。これらはいずれも赤血球や酸素運搬に関係しており、一般に男性の方が高め、女性の方が低めになります。血小板数は止血に関係する血液成分であり、正常値に男女差がないとされます。白血球数も、一般的には男女差がない項目として整理されることがあります。基礎代謝量は血液検査項目ではありませんが、体格、筋肉量、年齢、性別などの影響を受けるため男女差があります。試験では「赤血球系は男女差あり、血小板数は男女差なし、基礎代謝量は男女差あり」とまとめて覚えると、同じテーマの問題に対応しやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、血液検査の項目が並ぶ中に基礎代謝量が混ざっている点です。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値はいずれも似た印象の血液項目ですが、実際には赤血球に関係するため男女差があります。血小板数も血液成分なので、赤血球系と同じように男女差があると考えてしまうと誤答しやすくなります。また、基礎代謝量は「正常値」という言葉につられて検査値のように見えますが、体格や筋肉量に影響されるため男女差があります。このパターンでは、名称の似た検査項目をまとめて判断せず、「酸素を運ぶ赤血球系か」「止血に関係する血小板か」という機能の違いで整理することが大切です。

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