【危険物取扱者乙種4類予想問題4】|問31|アセトアルデヒドの性質|性質・消火を解説

問題

アセトアルデヒドの性質について、正しいものはどれか。

(1) 水にほとんど溶けない。

(2) 引火点は40℃以上である。

(3) 無色透明で刺激臭があり、水と任意の割合で混ざり合う。

(4) 蒸気は空気より軽い。

(5) 燃焼すると二酸化硫黄を発生する。

危険物取扱者乙種4類|アセトアルデヒドの性質を解説

この問題はアセトアルデヒドの物理的性質や燃焼生成物、水への溶解性、引火性といった基本的な危険特性の理解を問うものです。【答え、理由】正しいものは無色透明で刺激臭を持ち、水とよく混ざり合う性質を示す(3)です。その他は溶解性、引火点、燃焼生成物などの基本性質と一致しません。

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(1) 水にほとんど溶けない。

不適切です。アセトアルデヒドは水とよく混ざり合う性質を持ち、低級アルデヒドとしては極性が比較的高く、水分子と水素結合に近い相互作用を示すため高い溶解性を示します。水にほとんど溶けないという性質は非極性の炭化水素系溶剤に見られる特徴であり、この物質の性質とは一致しません。

(2) 引火点は40℃以上である。

不適切です。アセトアルデヒドは非常に揮発性が高く、引火点は極めて低い範囲にあり、常温付近でも引火の危険があります。引火点が40℃以上という記述は、比較的引火しにくい重質溶剤や高沸点溶剤に見られる特徴であり、本物質の性質とは逆の内容です。

(3) 無色透明で刺激臭があり、水と任意の割合で混ざり合う。

適切です。アセトアルデヒドは無色透明の液体で、特有の刺激臭を持ちます。また水との親和性が高く、任意の割合で混合できる性質を示します。これは分子内に極性を持つカルボニル基を有するためで、水との相互作用が強く働くことによるものです。

(4) 蒸気は空気より軽い。

不適切です。アセトアルデヒドの蒸気は空気より重い性質を持ちます。可燃性蒸気が空気より重い場合、地面付近や低所に滞留しやすく、火源があると引火が広がりやすくなるため危険性が高まります。この点は第4類危険物の火災危険性として頻出の比較ポイントです。

(5) 燃焼すると二酸化硫黄を発生する。

不適切です。アセトアルデヒドは炭素、水素、酸素からなる有機化合物であり、完全燃焼時の生成物は二酸化炭素と水です。二酸化硫黄が発生するのは硫黄を含む物質、例えば硫黄化合物や一部の有機硫黄系物質に限られます。

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この問題で覚えるポイント

アセトアルデヒドは第4類危険物に分類される代表的な揮発性有機化合物であり、無色透明で刺激臭を持つ点が基本です。水との関係では「ほぼ完全に混ざる高い水溶性」が重要で、非極性溶剤との違いとして頻出します。蒸気の比重は空気より重いものが多く、漏えい時に低所滞留しやすい点も第4類全体の重要特徴です。引火点は低く、常温付近で引火する可能性がある物質が多いこともセットで押さえる必要があります。燃焼生成物は基本的に二酸化炭素と水であり、硫黄や窒素などの異元素を含まない限り特定の有毒ガスが発生するわけではありません。

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ひっかけポイント

よくある誤りは「水に溶けない」「蒸気が軽い」「燃焼するとSO2が出る」といった他物質の性質との混同です。特に二硫化炭素や硫黄系化合物と混同させることで、燃焼生成物を取り違えさせるパターンが頻出です。また「刺激臭=水に溶けない」「揮発性が高い=蒸気が軽い」といった日常感覚の誤連想も狙われやすく、実際は分子構造と比重・極性で判断する必要があります。さらに引火点の数値は物質ごとに大きく異なるため、「40℃以上」というやや中途半端な値を置くことで記憶の曖昧さを突く出題構成になっています。

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