【ビル管過去問】令和7年度 問題142|建築物維持管理マニュアルを解説

問題

建築物における維持管理マニュアルについて(平成20年1月25日健衛発第0125001号)に示された、作業手順書の項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。

(1) 対象作業項目

(2) 作業内容

(3) 使用清掃資機材の種類と数量

(4) 作業時間

(5) 最終点検

ビル管過去問|建築物維持管理マニュアルを解説

この問題は、厚生労働省の「建築物における維持管理マニュアル」に示される、清掃作業の作業手順書に何を記載するかを問う問題です。作業手順書の内容として示されているのは、「対象作業項目」「作業手順・作業内容・作業回数」「使用清掃資機材の種類と数量」「注意事項」「最終点検」です。したがって、選択肢の中で最も不適当なのは「(4) 作業時間」です。「作業内容」は手順書に含まれますが、「作業時間」は示された基本項目には含まれていません。

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(1) 対象作業項目

適切です。その理由は、作業手順書は「何の作業についての手順なのか」を明確にすることが出発点だからです。厚生労働省の維持管理マニュアルでも、作業手順書の内容として「対象作業項目」が示されています。対象作業項目が明確でないと、どの場所に対して、どの清掃を、どの基準で行うのかがあいまいになり、作業の抜けや重複が起こりやすくなります。

(2) 作業内容

適切です。その理由は、作業手順書は現場で実際にどのような清掃を行うかを具体化する文書だからです。マニュアルでは「作業手順・作業内容・作業回数」を記載するとされており、単に清掃するというだけでなく、どのような方法で実施するかまで示す必要があります。これにより、担当者が変わっても一定の品質を保ちやすくなります。

(3) 使用清掃資機材の種類と数量

適切です。その理由は、適切な資機材を適切な数量で使用しなければ、清掃の質や安全性に影響するからです。マニュアルでも、作業手順書の記載項目として「使用清掃資機材の種類と数量」が明示されています。たとえば、床材や汚れの種類に合わない資機材を使うと、十分な清掃効果が得られないだけでなく、建材を傷める原因にもなります。

(4) 作業時間

不適切です。その理由は、厚生労働省の維持管理マニュアルで示されている作業手順書の基本項目には、「作業時間」は含まれていないからです。作業手順書に記載するのは、「対象作業項目」「作業手順・作業内容・作業回数」「使用清掃資機材の種類と数量」「注意事項」「最終点検」です。作業時間は現場運用上、別途計画や勤務表などで管理されることはありますが、この設問で問われている「作業手順書の項目」としては該当しません。

(5) 最終点検

適切です。その理由は、清掃作業は実施して終わりではなく、仕上がりを確認して初めて適正な作業といえるからです。マニュアルでも「最終点検」は作業手順書の項目に含まれています。最終点検を設けることで、汚れの残り、作業漏れ、資機材の置き忘れ、不適切な清掃による損傷の有無などを確認でき、清掃品質の維持につながります。

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この問題で覚えるポイント

作業手順書の基本項目は、「対象作業項目」「作業手順・作業内容・作業回数」「使用清掃資機材の種類と数量」「注意事項」「最終点検」です。この並びをそのまま覚えておくと、類題に強くなります。特に、清掃の手順書は「どう作業するか」と「最後にどう確認するか」を示す文書であることを押さえるのが大切です。

ひっかけポイント

「作業内容」があるなら「作業時間」もありそうだ、と感じてしまうのが典型的なひっかけです。しかし、手順書の記載項目として問われている以上、根拠となるマニュアルの文言どおりに判断する必要があります。また、「作業内容」と「作業回数」は正式な項目に入っていますが、「作業時間」は入っていません。似た言葉に惑わされず、公式の記載項目を正確に覚えることが重要です。

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