【ビル管過去問】令和7年度 問題55|オゾンの性質を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|空気環境の調整第55問

問題

室内汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、オゾンの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。

ア 常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体である。

イ 室内における発生源は、コピー機、レーザプリンタ等である。

ウ 大気における発生源は、火山や森林火災である。

エ 比較的低分子の有機物質である。

(1) ア とイ

(2) ア とウ

(3) イとウ

(4) イと エ

(5) ウと エ

 

 

 

ビル管過去問|オゾンの性質を解説

オゾンは、常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体であり、室内ではコピー機やレーザプリンタなどから発生することがあります。したがって、オゾンの特性を表す記述はアとイであり、正しい選択肢は(1)です。オゾンは強い酸化力をもつため、目や鼻、のどなどの粘膜を刺激する室内空気汚染物質として出題されます。

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(1) ア とイ

適切です。アの「常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体である」は、オゾンの性質として正しい記述です。オゾンは酸素原子3個からなる気体で、特有の刺激臭があり、化学的に不安定で分解しやすい性質があります。また、イの「室内における発生源は、コピー機、レーザプリンタ等である」も正しい記述です。コピー機やレーザプリンタでは、高電圧を利用する部分で空気中の酸素からオゾンが生成されることがあります。そのため、アとイの組合せがオゾンの特性として最も適当です。

(2) ア とウ

不適切です。アはオゾンの性質として正しい記述ですが、ウの「大気における発生源は、火山や森林火災である」はオゾンの代表的な発生源としては適切ではありません。大気中のオゾンは、主に窒素酸化物や炭化水素などが太陽光を受けて光化学反応を起こすことで生成されます。火山や森林火災は大気汚染物質の発生源として出題されることがありますが、オゾンそのものの代表的な発生源として覚える内容ではありません。

(3) イとウ

不適切です。イはオゾンの室内発生源として正しい記述です。コピー機やレーザプリンタなどの機器からオゾンが発生することがあります。一方で、ウはオゾンの大気中での代表的な発生過程を正しく表していません。大気中のオゾンは、一次的にそのまま排出されるというより、窒素酸化物や揮発性有機化合物などが太陽光によって反応して生じる二次汚染物質として理解することが重要です。

(4) イと エ

不適切です。イは正しい記述ですが、エの「比較的低分子の有機物質である」はオゾンには当てはまりません。オゾンは酸素原子だけでできた無機物質であり、有機物質ではありません。「低分子の有機物質」という表現は、ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物を連想させる内容です。オゾンは有機化合物ではなく、強い酸化力をもつ気体として整理しましょう。

(5) ウと エ

不適切です。ウもエも、オゾンの特性としては適切ではありません。大気中のオゾンは、火山や森林火災から直接発生する代表的な物質というより、光化学反応によって生成される二次汚染物質です。また、オゾンは有機物質ではなく、酸素原子3個からなる無機の気体です。この選択肢は、他の空気汚染物質の知識と混同させる組合せになっています。

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この問題で覚えるポイント

オゾンは、酸素原子3個からなる不安定な気体で、特異な刺激臭と強い酸化力をもつことが特徴です。室内ではコピー機、レーザプリンタ、オゾン発生装置などが発生源になることがあります。健康影響としては、目、鼻、のどなどの粘膜刺激や呼吸器への影響が重要です。大気中のオゾンは、窒素酸化物や炭化水素などが太陽光を受けて反応することで生じる光化学オキシダントの主成分としても知られています。オゾンは有機物質ではなく、無機の気体です。ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物とは分類が異なるため、発生源、性質、健康影響を分けて覚えることが大切です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、オゾンの正しい特徴と、他の空気汚染物質の特徴を混ぜている点です。「刺激臭」「不安定な気体」「コピー機やレーザプリンタ」はオゾンに直結する重要語です。一方で、「火山や森林火災」は大気汚染全般の発生源としては見覚えがあるため、オゾンにも当てはまると考えてしまいやすい表現です。また、「低分子の有機物質」という言葉は、ホルムアルデヒドなどの化学物質を連想させますが、オゾンは有機物質ではありません。試験では、聞き覚えのある発生源や性質が出てきても、どの物質に対応する知識なのかを一つずつ確認することが重要です。

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