【ビル管過去問】令和7年度 問題17|悪臭防止法の特定悪臭物質を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|建築物衛生行政概論第17問

問題

悪臭防止法に規定する特定悪臭物質に該当しないものは、次のうちどれか。

(1) アンモニア

(2) テトラクロロエチレン

(3) 硫化水素

(4) トルエン

(5) プロピオン酸

ビル管過去問|悪臭防止法の特定悪臭物質を解説

この問題は、悪臭防止法における特定悪臭物質に該当する物質を判別する問題です。特定悪臭物質とは、不快なにおいの原因となる物質として法令で指定されているものです。正しい選択肢は(2)テトラクロロエチレンです。テトラクロロエチレンは悪臭防止法の特定悪臭物質ではなく、主に大気汚染や有害化学物質管理の分野で扱われる物質です。

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(1) アンモニア

適切です。アンモニアは、悪臭防止法に規定される特定悪臭物質です。し尿、畜産施設、廃棄物処理施設などで発生しやすく、刺激臭を持つ代表的な悪臭物質です。悪臭防止法では、このように生活環境に不快感を与えるにおいの原因物質が規制対象になります。

(2) テトラクロロエチレン

不適切です。テトラクロロエチレンは、悪臭防止法に規定される特定悪臭物質には該当しません。ドライクリーニングなどで使用されることがある有機塩素系溶剤であり、環境衛生上は重要な物質ですが、悪臭防止法の特定悪臭物質として覚えるものではありません。この問題では、悪臭物質と有害化学物質を混同しないことが大切です。

(3) 硫化水素

適切です。硫化水素は、悪臭防止法に規定される特定悪臭物質です。腐った卵のようなにおいを持つ物質として知られ、下水、汚泥、し尿処理施設などで発生することがあります。悪臭防止法の代表的な物質として、アンモニアと並んでよく出題されます。

(4) トルエン

適切です。トルエンは、悪臭防止法に規定される特定悪臭物質です。塗料、溶剤、接着剤などに関連して発生することがあり、化学的なにおいの原因となります。有機溶剤の中でも、トルエンは特定悪臭物質に含まれる点を押さえておく必要があります。

(5) プロピオン酸

適切です。プロピオン酸は、悪臭防止法に規定される特定悪臭物質です。低級脂肪酸の一種で、発酵臭や腐敗臭に関係します。酢酸、プロピオン酸、ノルマル酪酸などの酸類は、悪臭物質として出題されやすい範囲です。

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この問題で覚えるポイント

悪臭防止法では、不快なにおいの原因となる物質を特定悪臭物質として指定しています。代表例として、アンモニア、硫化水素、トルエン、キシレン、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、アセトアルデヒド、プロピオン酸、ノルマル酪酸などがあります。試験では、においの原因物質として有名なものを覚えるだけでなく、有害化学物質や水質汚濁、大気汚染で扱われる物質との区別が重要です。テトラクロロエチレンは環境衛生上重要な物質ですが、悪臭防止法の特定悪臭物質ではないため、正誤判断では除外できるようにしておきましょう。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「環境に関係する化学物質なら悪臭防止法の対象だろう」と考えてしまう点です。テトラクロロエチレンはクリーニングや有機溶剤の分野でよく出るため、見覚えがある受験者ほど選びにくくなります。しかし、見覚えのある物質名で判断するのではなく、悪臭防止法の特定悪臭物質として指定されているかを基準に考えることが大切です。悪臭防止法では、刺激臭、腐敗臭、発酵臭、溶剤臭など、生活環境における不快なにおいと結びつく物質が中心に問われます。

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