【ビル管過去問】令和3年度 問題146|カーペット清掃用機械の基礎知識|真空掃除機・エクストラクタ・スチーム洗浄を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和3年度(2021年)|清掃第146問

問題

カーペット清掃用機械に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ドライフォーム方式の洗浄機は、洗剤液を泡にし、縦回転ブラシで洗浄する。
(2)カーペットスイーパは、パイル内部のほこりを除去する。
(3)スチーム洗浄機は、カーペットのしみ取りに使われる。
(4)真空掃除機は、電動ファンによって機械内部に空気の低圧域を作り、ほこりを吸引する構造である。
(5)エクストラクタは、カーペットのシャンプークリーニング後のすすぎ洗いに使用される。

 

 

 

ビル管過去問|カーペット清掃用機械の基礎知識を解説

この問題は、カーペット清掃に使われる代表的な機械の用途と特徴を正しく区別できるかを問う問題です。正答は(2)で、カーペットスイーパの働きを真空掃除機と混同しないことが重要です。カーペット清掃では、表面のごみを取る機械、パイルの奥の土砂や粉じんを吸い出す機械、洗浄やすすぎを行う機械など、それぞれ役割が異なります。名称だけで判断せず、どの機械が何を目的として使われるのかを整理して覚えることが得点につながります。

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【ビル管過去問】令和3年度 問題146|カーペット清掃用機械の基礎知識|真空掃除機・エクストラクタ・スチーム洗浄を解説

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(1)ドライフォーム方式の洗浄機は、洗剤液を泡にし、縦回転ブラシで洗浄する。

適切です。ドライフォーム方式は、洗剤液を泡状にしてカーペット表面やパイル部分に作用させ、ブラシで汚れを浮き上がらせる方法です。水分量を比較的少なく抑えられるため、乾燥時間を短くしたい場面でも用いられます。ここで大切なのは、泡の力だけでなく、ブラシの機械的作用によって汚れを分離する点です。カーペット洗浄機の基本は、洗剤の化学的作用とブラシの物理的作用を組み合わせることにあります。

(2)カーペットスイーパは、パイル内部のほこりを除去する。

不適切です。カーペットスイーパは、主としてカーペット表面のごみや軽いちりを回転ブラシでかき集める機械であり、パイル内部に入り込んだ細かなほこりを本格的に除去する機械ではありません。パイルの奥に入り込んだ土砂や粉じんを除去するには、吸引力を持つ真空掃除機が適しています。この選択肢は、スイーパの表面清掃機能と真空掃除機の深部除じん機能を取り違えさせる内容になっています。

(3)スチーム洗浄機は、カーペットのしみ取りに使われる。

適切です。スチーム洗浄機は、蒸気の熱を利用して汚れを浮かせたり、しみを処理したりする際に使われます。特に油性の汚れや付着力の強い汚れでは、温度を加えることで落としやすくなることがあります。ただし、しみの種類によっては熱でかえって定着するものもあるため、実務では素材や汚れの性質を見極めて使うことが大切です。試験では、スチーム洗浄機がしみ取り用途の一つとして用いられることを押さえておけば十分です。

(4)真空掃除機は、電動ファンによって機械内部に空気の低圧域を作り、ほこりを吸引する構造である。

適切です。真空掃除機は、電動ファンを回転させることで機械内部の圧力を下げ、外部との圧力差によって空気とともにほこりを吸い込む仕組みです。カーペットのパイルの奥に入った微細な粉じんや砂を除去するには、この吸引作用が非常に重要です。日常清掃でも定期清掃でも基本となる機械であり、カーペット管理の中心的な存在といえます。

(5)エクストラクタは、カーペットのシャンプークリーニング後のすすぎ洗いに使用される。

適切です。エクストラクタは、洗浄液やすすぎ水をカーペットに噴射し、それを汚れごと回収する機械です。そのため、シャンプークリーニング後に洗剤分や汚れを回収するすすぎ洗いに適しています。洗浄後に洗剤分が残ると再汚染やべたつきの原因になるため、エクストラクタによる回収工程は仕上がりを左右する重要な作業です。単なる吸水機ではなく、噴射と回収を組み合わせて洗浄品質を高める機械として理解しておくと覚えやすいです。

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この問題で覚えるポイント

カーペット清掃用機械は、それぞれの役割を用途別に整理して覚えることが重要です。真空掃除機は、パイル内部に入り込んだほこりや砂を吸引して除去する機械です。日常清掃の基本であり、除じん性能の中心を担います。これに対してカーペットスイーパは、表面のごみや軽いちりを集めるための機械で、深部の粉じん除去には向きません。この違いは頻出です。

ドライフォーム方式は、泡状にした洗剤を用いてブラシで洗浄する方法で、水分が少なく乾燥しやすい点が特徴です。

エクストラクタは、洗浄液やすすぎ水を噴射して回収する機械で、シャンプー洗浄後のすすぎや汚水回収に用いられます。

スチーム洗浄機は、蒸気の熱を利用して汚れやしみの処理に使われます。

試験では、表面清掃か深部清掃か、洗浄かすすぎか、乾式寄りか湿式寄りかという観点で整理すると正誤判断がしやすくなります。

特に、スイーパは表面、真空掃除機は内部、エクストラクタはすすぎと回収、ドライフォームは泡洗浄という対応関係を確実に覚えることが大切です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、機械の名前から何となく機能を想像してしまう受験者心理を突いている点にあります。カーペットスイーパは、掃除機の一種のように感じられるため、パイル内部のほこりまで取れそうに見えます。しかし実際には、主な役割は表面のごみの回収です。ここで真空掃除機の吸引機能と混同すると誤答しやすくなります。

また、ほかの選択肢は一見すると細かい知識を問っているように見えますが、内容自体は基本事項です。

そのため、難しそうな用語に気を取られてしまうと、かえって基本的な誤りを見落とします。

試験では、名称の印象ではなく、どの機械が何をするのかを一対一で結び付けて覚えることが大切です。

この整理ができていれば、似た問題にも安定して対応できます。

問題を繰り返し解いて定着させたい方はこちら。

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