問題
室内汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、オゾンの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
ア 常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体である。
イ 室内における発生源は、コピー機、レーザプリンタ等である。
ウ 大気における発生源は、火山や森林火災である。
エ 比較的低分子の有機物質である。
(1) ア とイ
(2) ア とウ
(3) イとウ
(4) イと エ
(5) ウと エ
ビル管過去問|オゾンの性質を解説
この問題は、オゾンの基本的な性質と発生源を正しく理解しているかを問う問題です。オゾンは O3 の気体で、刺激臭があり、不安定で、複写機やレーザプリンタなどから室内で発生することがあります。一方で、火山や森林火災はオゾンそのものの代表的発生源として覚えるものではなく、またオゾンは有機物質でもありません。したがって、正しい選択肢は「ア」と「イ」を組み合わせた(1)です。
(1) ア とイ
適切です。オゾンは三つの酸素原子からなる O3 で、刺激臭をもつ反応性の高い気体です。常温では不安定で、分解しやすい性質があります。また、室内ではコピー機やレーザプリンタなどの事務機器から発生することがあり、室内空気汚染の原因の一つとして扱われます。そのため、アとイの組合せはオゾンの特徴を正しく表しています。
(2) ア とウ
不適切です。アはオゾンの性質として正しいですが、ウが誤りです。火山や森林火災で問題となる代表的な物質は、硫黄酸化物、ばいじん、煙、一酸化炭素などであり、オゾンそのものを直接の発生源として覚えるのは適切ではありません。ビル管試験では、オゾンは主に光化学反応や電気的放電、あるいは事務機器との関連で押さえるのが基本です。
(3) イとウ
不適切です。イは正しいですが、ウが誤りです。コピー機やレーザプリンタは室内でのオゾン発生源として知られていますが、火山や森林火災をオゾンの代表的発生源として選ばせるのは不適切です。正しい知識が一つ含まれていても、組合せ問題では一つでも誤りがあれば全体として誤答になります。
(4) イと エ
不適切です。イは正しいですが、エが誤りです。オゾンは O3 からなる無機の気体であり、有機物質ではありません。有機物質というのは一般に炭素を骨格にもつ化合物を指しますが、オゾンには炭素が含まれていません。したがって、低分子であっても「有機物質」とするのは誤りです。
(5) ウと エ
不適切です。ウもエもどちらも誤りです。火山や森林火災はオゾンそのものの代表的発生源として覚える内容ではなく、またオゾンは酸素だけからできた無機の気体で、有機物質ではありません。この選択肢は、発生源と物質分類の両方を取り違えさせる典型的なひっかけです。
この問題で覚えるポイント
オゾンは O3 で表される酸素の同素体です。
刺激臭をもつ不安定な気体で、酸化力が強いことが特徴です。
室内ではコピー機やレーザプリンタなどが発生源になることがあります。
有機物質ではなく、無機の気体として理解することが重要です。
組合せ問題では、一つでも誤りが含まれていればその選択肢全体が不正解になります。
ひっかけポイント
刺激臭があることから、別の刺激性ガスと混同しやすい点に注意が必要です。
コピー機やプリンタは粉じんや VOC だけでなく、オゾンの発生源として問われることがあります。
「低分子=有機物質」と短絡的に考えると誤ります。炭素を含まないオゾンは有機物質ではありません。
火山や森林火災は大気汚染物質に関係しますが、オゾンそのものの代表的発生源として選ばせるのはひっかけになりやすいです。
室内汚染物質の問題では、性質、発生源、化学分類をセットで整理して覚えることが重要です。
