【ビル管過去問】令和7年度 問題32|ホルムアルデヒドと健康影響を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|建築物の環境衛生第32問

問題

ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) 常温では気体として存在する。

(2) 水に溶けにくい。

(3) 可燃性である。

(4) 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。

(5) 粘膜に対する刺激が強い。

ビル管過去問|ホルムアルデヒドと健康影響を解説

ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質として重要な化学物質です。常温では気体で、粘膜への刺激が強く、建材などから放散されるため、建築基準法でも使用制限の対象になっています。この問題では、ホルムアルデヒドの性質として「水に溶けやすい」ことを正しく理解しているかが問われています。したがって、最も不適当な選択肢は(2)です。

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(1) 常温では気体として存在する。

適切です。ホルムアルデヒドは、常温では無色の気体として存在します。刺激臭があり、空気中に放散されると目、鼻、のどなどの粘膜を刺激します。建材や家具などから室内空気中に放散されることが問題となるため、建築物の環境衛生では重要な空気汚染物質として扱われます。

(2) 水に溶けにくい。

不適切です。ホルムアルデヒドは水に溶けやすい物質です。水溶液はホルマリンとして知られており、防腐や消毒などに用いられます。「気体だから水に溶けにくい」と考えると誤りです。ホルムアルデヒドは気体でありながら水に溶けやすい性質を持つため、この記述が最も不適当です。

(3) 可燃性である。

適切です。ホルムアルデヒドは可燃性を有する物質です。空気中で一定濃度になると燃焼の危険があります。試験では健康影響だけでなく、化学物質としての基本的性質も問われることがあるため、刺激性、水溶性、可燃性をあわせて整理しておくと理解しやすいです。

(4) 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。

適切です。ホルムアルデヒドは、建材から室内へ放散されることでシックハウス症候群の原因となるため、建築基準法により、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用が制限されています。内装仕上げ材などについて、放散量に応じた規制が設けられています。

(5) 粘膜に対する刺激が強い。

適切です。ホルムアルデヒドは目、鼻、のどなどの粘膜に対する刺激が強い物質です。低濃度でも不快感や刺激症状を生じることがあり、シックハウス症候群に関連する代表的な化学物質です。室内空気汚染物質として出題される場合は、粘膜刺激と結びつけて覚えるとよいです。

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この問題で覚えるポイント

ホルムアルデヒドは、常温で無色の気体として存在する化学物質です。刺激臭があり、目、鼻、のどなどの粘膜を強く刺激します。建材、接着剤、家具などから室内空気中に放散されることがあり、シックハウス症候群の代表的な原因物質として重要です。 ホルムアルデヒドは水に溶けやすい性質があります。水溶液はホルマリンと呼ばれます。試験では「常温で気体」と「水に溶けやすい」を同時に覚えておくことが大切です。 建築基準法では、ホルムアルデヒドを発散する建材について使用制限が設けられています。建材からの放散量を抑え、室内空気環境を守ることが目的です。建築物環境衛生管理技術者試験では、ホルムアルデヒドは「室内空気汚染」「シックハウス症候群」「粘膜刺激」「建材規制」と関連づけて出題されやすいです。 ホルムアルデヒドは可燃性もあります。健康影響だけでなく、化学物質としての基本性質も問われるため、気体、水に溶けやすい、可燃性、粘膜刺激、建材規制というセットで覚えると正誤判断に役立ちます。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「常温で気体」という性質から「水に溶けにくい」と思わせる点です。日常感覚では、気体は水に溶けにくいと考えてしまいがちですが、ホルムアルデヒドは水に溶けやすい物質です。ホルマリンがホルムアルデヒドの水溶液であることを思い出せれば、誤りに気づきやすくなります。 また、ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質として有名なため、健康影響だけに意識が向きやすいです。しかし、試験では水溶性や可燃性など、化学的性質も問われます。代表的な有害物質ほど、健康影響と物質の性質をセットで覚えることが重要です。

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