【第二種衛生管理者過去問】2022年10月公表問題|問15|快適職場形成指針のポイント|快適な職場環境づくりの考え方|労働衛生を解説

出典:第二種衛生管理者2022年(令和4年度)10月公表問題|労働衛生第15問

問題

厚生労働省の「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」において、快適な職場環境の形成のための措置の実施に関し、考慮すべき事項とされていないものは次のうちどれか。

(1) 継続的かつ計画的な取組

(2) 快適な職場環境の基準値の達成

(3) 労働者の意見の反映

(4) 個人差への配慮

(5) 潤いへの配慮

第二種衛生管理者|快適職場形成指針のポイント|快適な職場環境づくりの考え方を解説

快適職場形成指針では、作業環境や作業方法だけでなく、労働者が働きやすいと感じられる職場づくりを進めるための考え方が示されています。正解は(2)です。快適な職場環境の形成では、法令上の衛生基準のように一律の基準値を達成することが中心ではなく、継続的かつ計画的に取り組むこと、労働者の意見を反映すること、個人差に配慮すること、職場に潤いを持たせることなどが重視されます。

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(1) 継続的かつ計画的な取組

適切です。その理由は、快適な職場環境づくりは、一度設備を整えれば終わりというものではないからです。職場の状況、働く人の人数、作業内容、季節、設備の老朽化などによって、快適さは変化します。そのため、事業者は現状を把握し、必要な改善を計画的に進め、実施後も見直しを続けることが求められます。試験では、快適職場形成指針は「継続的」「計画的」という言葉と結び付けて覚えると判断しやすくなります。

(2) 快適な職場環境の基準値の達成

不適切です。快適職場形成指針において、措置の実施に関し考慮すべき事項とはされていません。快適な職場環境は、温度、湿度、照度などの数値だけで機械的に決まるものではなく、労働者の感じ方や作業内容、職場の雰囲気などにも左右されます。もちろん、法令で定められた衛生基準を守ることは重要ですが、この指針が重視しているのは、単に一定の基準値を達成することではなく、労働者にとって働きやすい環境を継続的に形成していく考え方です。ここがこの問題の正答になります。

(3) 労働者の意見の反映

適切です。その理由は、快適さは実際にその職場で働く労働者がどのように感じているかに大きく関係するからです。管理者側が快適だと思っていても、現場の労働者にとっては暑い、寒い、まぶしい、休憩しにくい、作業しづらいと感じることがあります。快適な職場環境をつくるには、労働者の意見を聴き、実態に合った改善につなげることが大切です。衛生管理者試験では、現場の意見を反映する姿勢は安全衛生管理全般に共通する重要ポイントです。

(4) 個人差への配慮

適切です。その理由は、快適と感じる条件には人によって違いがあるためです。たとえば、同じ室温でも暑いと感じる人もいれば寒いと感じる人もいます。照明の明るさ、騒音、におい、作業姿勢、休憩の取りやすさなどについても、年齢、体格、健康状態、作業内容によって感じ方が異なります。快適職場形成指針では、このような個人差を考慮し、できるだけ多くの労働者にとって働きやすい環境を整えることが求められます。

(5) 潤いへの配慮

適切です。その理由は、快適な職場環境づくりでは、単に危険や不快要因を取り除くだけでなく、心身にゆとりを感じられる環境づくりも重視されるからです。潤いへの配慮とは、休憩場所、緑化、色彩、音、空間のゆとりなど、労働者が働きやすさや安らぎを感じられる工夫を含みます。衛生管理者試験では、「潤い」という言葉が少し抽象的に見えるため迷いやすいですが、快適職場形成指針の考慮事項として押さえておく必要があります。

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この問題で覚えるポイント

快適職場形成指針は、労働者が心身ともに負担少なく働ける職場環境を形成するための考え方を示したものです。正誤判断では、継続的かつ計画的な取組、労働者の意見の反映、個人差への配慮、潤いへの配慮が重要なキーワードになります。快適な職場環境は、単なる数値基準の達成だけで判断するものではありません。事務所衛生基準規則などでは照度、気積、二酸化炭素濃度などの数値基準が問われますが、快適職場形成指針では、働く人の感じ方や職場全体の改善プロセスが重視されます。数値基準を守ることは衛生管理の基本ですが、快適職場形成指針の中心は、労働者にとってより働きやすい環境を継続的に整えることです。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「基準値の達成」という言葉が一見もっとも正しそうに見える点です。衛生管理者試験では、照度、気積、換気、温湿度などの数値基準を覚える問題が多いため、受験者は「基準値を達成すること」が正しいと考えやすくなります。しかし、快適職場形成指針は、法令上の最低基準を満たすかどうかではなく、職場をより快適にするための進め方や配慮事項を問うテーマです。数値で判断する衛生基準の問題なのか、労働者の感じ方や改善活動を重視する快適職場形成指針の問題なのかを見分けることが、このテーマの再現性ある攻略ポイントです。

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