【第二種衛生管理者過去問】2022年10月公表問題|問4|定期健康診断の省略基準|腹囲・胸部X線・心電図の要件|関係法令を解説

出典:第二種衛生管理者2022年(令和4年度)10月公表問題|関係法令第4問

問題

労働安全衛生規則に基づく次の定期健康診断項目のうち、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要でないと認めるときは、省略することができる項目に該当しないものはどれか。

(1) 自覚症状の有無の検査

(2) 腹囲の検査

(3) 胸部エックス線検査

(4) 心電図検査

(5) 血中脂質検査

第二種衛生管理者|定期健康診断の省略基準|腹囲・胸部X線・心電図の要件を解説

定期健康診断では、一定の項目について、年齢や既往歴などを踏まえ、厚生労働大臣が定める基準に基づき医師が必要でないと認めた場合に省略できるものがあります。答えは(1)自覚症状の有無の検査です。自覚症状及び他覚症状の有無の検査は、労働者の現在の健康状態を把握する基本項目であり、省略できる項目には該当しません。

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(1) 自覚症状の有無の検査

不適切です。自覚症状の有無の検査は、省略することができる項目に該当しません。定期健康診断では、労働者本人が感じている体調不良や違和感を確認することが重要です。たとえば、疲れやすい、息切れがする、胸が痛い、めまいがある、腰痛があるなどの訴えは、検査数値だけでは見落とされる健康問題の発見につながることがあります。そのため、自覚症状及び他覚症状の有無の検査は、医師の判断で省略できる項目ではなく、定期健康診断の基本的な確認事項として扱われます。

(2) 腹囲の検査

適切です。腹囲の検査は、一定の基準に基づき、医師が必要でないと認めるときは省略できる項目です。腹囲は内臓脂肪の蓄積を把握し、メタボリックシンドロームのリスクを確認するための検査です。ただし、すべての労働者に必ず実施しなければならないわけではなく、年齢や体格、既往歴などを踏まえて、医師が不要と判断した場合には省略できる場合があります。試験では、腹囲は省略可能項目に含まれると押さえておくことが大切です。

(3) 胸部エックス線検査

適切です。胸部エックス線検査は、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要でないと認めるときは省略できる項目です。胸部エックス線検査は、肺や心臓など胸部の状態を確認するための検査ですが、年齢など一定の条件により、省略が認められる場合があります。ここで重要なのは、胸部エックス線検査そのものが定期健康診断項目である一方、一定条件のもとでは省略可能な項目に含まれるという点です。

(4) 心電図検査

適切です。心電図検査は、医師が必要でないと認めるときは省略できる項目です。心電図検査は、心臓の電気的な活動を調べ、不整脈や心疾患の疑いを確認するために行われます。ただし、定期健康診断では、一定の年齢条件などに応じて実施が求められる項目であり、医師の判断により省略できる場合があります。試験では、心電図検査は省略できない基本項目ではなく、省略可能項目として整理しておくと判断しやすくなります。

(5) 血中脂質検査

適切です。血中脂質検査は、医師が必要でないと認めるときは省略できる項目です。血中脂質検査では、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などを確認し、動脈硬化や生活習慣病のリスクを把握します。ただし、定期健康診断の項目の中には、年齢や医師の判断によって省略できるものがあり、血中脂質検査もその対象に含まれます。数値検査だから必ず毎回省略できないと考えないように注意が必要です。

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この問題で覚えるポイント

定期健康診断では、既往歴及び業務歴の調査、自覚症状及び他覚症状の有無の検査など、健康状態を把握する基本的な項目は省略できないものとして整理します。一方で、腹囲の検査、胸部エックス線検査、心電図検査、血中脂質検査、肝機能検査、血糖検査、貧血検査などは、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要でないと認める場合に省略できる項目として問われやすいです。定期健康診断の省略問題では、「医師が必要でないと認めるとき」という条件が付いていても、すべての項目が省略できるわけではありません。基本的な問診や診察に近い項目は省略できず、検査機器や血液検査による一部の項目は条件付きで省略できる、と大きく分けて覚えると正誤判断がしやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、選択肢に並んでいる項目がすべて定期健康診断で実施される項目であるため、「どれも医師の判断で省略できそうだ」と感じてしまう点です。特に、自覚症状の有無の検査は検査機器を使わないため、軽く見えて省略できそうに思えます。しかし、実際には本人の訴えや医師の観察によって健康異常を発見する重要な基本項目であり、省略できません。定期健康診断の問題では、「健康診断項目に含まれるか」と「省略できる項目か」は別の論点です。この違いを意識して、基本項目なのか、条件付きで省略できる検査項目なのかを分けて判断することが大切です。

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