【第一種衛生管理者過去問】2025年10月公表問題|問34|BMIの計算方法と肥満判定基準・標準体重の基礎知識|労働衛生(有害業務以外)を解説

出典:第一種衛生管理者2025年(令和7年度)10月公表問題|労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)第34問

問題

BMIに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1) BMIは肥満や低体重(痩せ)の判定に用いられる指数で、この数値が大きいほど肥満の傾向があり、小さいほど痩せの傾向がある。

(2) BMIによる肥満度の判定基準には、男性と女性とで同一の数値が用いられる。

(3) BMIは、内臓脂肪の重量と直線的な比例関係にある。

(4) BMIが22になる場合の体重は、標準体重といわれる。

(5) BMIが18.5以上25未満の範囲となる場合の体重は、普通体重といわれる。

一種衛生管理者過去問|BMIの計算方法と肥満判定基準・標準体重の基礎知識を解説

BMIは、体重と身長から肥満や低体重の傾向を把握するための代表的な指数です。答えは(3)です。BMIは体格を簡便に評価する指標ですが、内臓脂肪の重量そのものを直接測定するものではなく、内臓脂肪量と直線的に比例するわけではありません。BMIの計算式、標準体重、普通体重の範囲、男女で同じ判定基準を用いる点を整理して覚えることが大切です。

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(1) BMIは肥満や低体重(痩せ)の判定に用いられる指数で、この数値が大きいほど肥満の傾向があり、小さいほど痩せの傾向がある。

適切です。BMIは、Body Mass Indexの略で、体重kgを身長mの2乗で割って求める体格指数です。BMIの値が大きいほど、身長に対して体重が重いことを示し、肥満の傾向があると判断されます。反対に、BMIの値が小さいほど、身長に対して体重が軽いことを示し、低体重、いわゆる痩せの傾向があると判断されます。ただし、BMIは体脂肪率や筋肉量を直接測るものではないため、あくまで集団や健康管理で用いられる簡便な判定指標として理解しておくとよいです。

(2) BMIによる肥満度の判定基準には、男性と女性とで同一の数値が用いられる。

適切です。BMIによる肥満度の判定では、男性と女性で同じ数値基準が用いられます。たとえば、日本で一般的に用いられる判定では、BMI18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満とされます。この基準は男女で別々に設定されているものではありません。性別によって体脂肪のつき方や筋肉量に違いはありますが、BMIの判定基準そのものは男女共通である点が試験では重要です。

(3) BMIは、内臓脂肪の重量と直線的な比例関係にある。

不適切です。BMIは、身長と体重から計算する体格指数であり、内臓脂肪の重量を直接表す指標ではありません。体重が重い人ほどBMIは高くなりやすく、肥満の傾向を把握する目安にはなりますが、その体重が内臓脂肪によるものか、皮下脂肪によるものか、筋肉量によるものかまでは判断できません。また、BMIと内臓脂肪量には一定の関連がみられる場合がありますが、常に直線的に比例するわけではありません。内臓脂肪型肥満の評価には、腹囲などの情報も重要になります。

(4) BMIが22になる場合の体重は、標準体重といわれる。

適切です。標準体重は、BMIが22になる体重として計算されます。計算式は、標準体重kg=身長m×身長m×22です。BMI22は、統計的に生活習慣病などの有病率が低いとされる値として扱われます。そのため、健康管理では標準体重を求める際にBMI22が用いられます。試験では、「標準体重はBMI22」という関係をそのまま覚えておくと判断しやすいです。

(5) BMIが18.5以上25未満の範囲となる場合の体重は、普通体重といわれる。

適切です。BMIの判定では、18.5以上25未満が普通体重とされます。18.5未満は低体重、25以上は肥満と判定されます。ここで注意したいのは、25ちょうどは普通体重ではなく肥満に含まれる点です。数値範囲の問題では、「以上」「未満」の違いが正誤に直結します。BMIの分類は健康診断や保健指導でもよく使われるため、基本的な範囲を正確に押さえておきましょう。

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この問題で覚えるポイント

BMIは、体重kgを身長mの2乗で割って求める体格指数で、肥満や低体重の判定に用いられます。BMIが大きいほど肥満傾向、小さいほど低体重の傾向を示します。BMIの肥満度判定基準は男女共通で、18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満です。標準体重はBMIが22となる体重であり、標準体重kg=身長m×身長m×22で求めます。BMIは体格を簡便に評価する指標ですが、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪量を直接測定するものではありません。内臓脂肪型肥満を評価する場合は、BMIだけでなく腹囲などの情報もあわせて確認する必要があります。数値問題では、18.5以上、25未満、25以上、BMI22という基準を正確に区別することが重要です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、BMIが肥満の判定に使われることから、内臓脂肪量とも正確に比例すると考えさせる点です。BMIは身長と体重だけで計算されるため、体重の内訳までは分かりません。筋肉量が多くてBMIが高い人もいれば、BMIがそれほど高くなくても内臓脂肪が多い人もいます。つまり、BMIは便利な目安ですが、内臓脂肪の重量を直接示す精密な測定値ではありません。また、BMIの判定では男女で基準が違うと考えがちですが、試験で問われる基本基準は男女共通です。さらに、普通体重の範囲は18.5以上25未満であり、25は普通体重に含まれないという「以上」と「未満」の違いも狙われやすいポイントです。

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