【危険物取扱者乙種4類予想問題6】|問10|屋外タンク貯蔵所の技術基準|法令を解説

問題

屋外タンク貯蔵所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。

(1) 圧力タンクには安全装置を設けなければならない。

(2) 圧力タンク以外のタンクには通気管を設けなければならない。

(3) 防油堤には、ためた危険物を安全に排出できる設備を設けなければならない。

(4) 液量を自動的に表示する装置又はこれと同等以上の効力を有する計量装置を設けなければならない。

(5) 屋外貯蔵タンクは、すべて二重殻構造としなければならない。

危険物取扱者乙種4類|屋外タンク貯蔵所の技術基準を解説

屋外タンク貯蔵所は、大量の危険物を屋外のタンクで貯蔵する施設であるため、火災、爆発、漏えい、流出を防ぐための設備基準が細かく定められています。正解は(5)です。屋外貯蔵タンクには安全装置、通気管、防油堤、計量装置などが求められますが、すべての屋外貯蔵タンクを二重殻構造にしなければならないという基準はありません。

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(1) 圧力タンクには安全装置を設けなければならない。

適切です。圧力タンクは、内部の圧力が上昇するおそれがあるタンクです。内部圧力が異常に高くなると、タンクの破損や危険物の噴出につながる危険があります。そのため、圧力を安全に逃がすための安全装置を設ける必要があります。危険物施設では、タンク内の圧力変化を放置すると重大事故につながるため、圧力タンクには安全装置が必要と覚えておくとよいです。

(2) 圧力タンク以外のタンクには通気管を設けなければならない。

適切です。圧力タンク以外の屋外貯蔵タンクには、原則として通気管を設ける必要があります。通気管は、タンク内の圧力を外気と調整するための設備です。危険物の出し入れや温度変化によってタンク内の圧力は変化します。通気管がないと、タンクが変形したり、危険物の流出や蒸気の異常な滞留につながるおそれがあります。圧力タンクは安全装置、圧力タンク以外は通気管という対応関係を整理して覚えると判断しやすくなります。

(3) 防油堤には、ためた危険物を安全に排出できる設備を設けなければならない。

適切です。防油堤は、タンクから危険物が漏れた場合に、周囲へ流出するのを防ぐための囲いです。ただし、漏えいした危険物や雨水などが防油堤内にたまったままでは、火災や環境汚染の危険が残ります。そのため、防油堤には、たまった液体を安全に排出できる設備が必要です。ここで重要なのは、単に排水できればよいのではなく、危険物が外部へ無制限に流れ出ないよう、安全に管理して排出できる構造であることです。

(4) 液量を自動的に表示する装置又はこれと同等以上の効力を有する計量装置を設けなければならない。

適切です。屋外貯蔵タンクには、内部にどれだけ危険物が入っているかを確認できる計量装置が必要です。液量を把握できないと、過剰注入によるあふれ、在庫管理の誤り、漏えいの発見遅れなどにつながります。そのため、液量を自動的に表示する装置、またはこれと同等以上の効力を持つ計量装置を設ける必要があります。試験では、計量装置は安全管理のための設備として問われやすいです。

(5) 屋外貯蔵タンクは、すべて二重殻構造としなければならない。

不適切です。屋外貯蔵タンクについて、すべて二重殻構造にしなければならないという基準はありません。屋外タンク貯蔵所では、漏えい対策として防油堤などの設備が重要になります。二重殻構造は漏えい防止のために有効な構造ではありますが、屋外貯蔵タンク全体に一律で義務づけられているものではありません。「すべて」「必ず」「例外なく」といった強い表現は、法令問題では誤りになりやすいので注意が必要です。

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この問題で覚えるポイント

屋外タンク貯蔵所では、タンク本体だけでなく、圧力調整、漏えい防止、流出防止、液量管理の設備が問われます。圧力タンクには安全装置を設け、圧力タンク以外のタンクには通気管を設けるという区別が重要です。防油堤は、タンクから危険物が漏れた場合に外部への流出を防ぐ設備であり、防油堤内にたまった危険物などを安全に排出できる設備も必要です。また、屋外貯蔵タンクには液量を確認できる計量装置が必要です。試験では、必要な設備を正しく覚えるだけでなく、「屋外タンク貯蔵所だから必ず二重殻構造」といった過剰な義務づけ表現を見抜くことが大切です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、漏えい防止のイメージから「二重殻構造なら安全だから、すべて必要なのではないか」と考えさせる点です。屋外タンク貯蔵所では、防油堤などによって流出を防ぐ考え方が重要であり、すべてのタンクを二重殻構造にするという単純な基準ではありません。また、圧力タンクには安全装置、圧力タンク以外には通気管というように、タンクの種類によって必要設備が変わる点も混同しやすいです。法令問題では、一部の施設や一部の条件で正しい内容を「すべて」に広げた文章が誤りになりやすいため、強い断定表現には特に注意してください。

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