【危険物取扱者乙種4類予想問題6】|問11|危険物運搬容器の基準|法令を解説

問題

危険物を収納した運搬容器の基準について、法令上、誤っているものはどれか。

(1) 運搬中に危険物が漏れないよう、収納口は確実に密閉できる構造でなければならない。

(2) 運搬容器は、収納する危険物の性質に応じた材質及び構造のものでなければならない。

(3) 運搬容器は、通常の運搬で破損し、又は腐食しやすいものであってはならない。

(4) 運搬容器は、危険物ごとに法令で定める収納率を超えて充てんしても、漏れのおそれがなければ運搬できる。

(5) 運搬容器は、運搬中に容易に転倒又は破損しないよう積載しなければならない。

危険物取扱者乙種4類|危険物運搬容器の基準を解説

危険物の運搬容器は、危険物が漏れたり、容器が破損したり、運搬中に転倒したりしないよう、材質、構造、密閉性、収納率、積載方法などに基準があります。答えは(4)です。法令で定められた収納率を超えて危険物を充てんすることはできません。漏れのおそれがなさそうに見えても、温度変化による膨張や運搬中の揺れを考慮して、一定の空間を残す必要があるためです。

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(1) 運搬中に危険物が漏れないよう、収納口は確実に密閉できる構造でなければならない。

適切です。危険物を収納した容器は、運搬中の振動や衝撃によって内容物が漏れない構造でなければなりません。特に第4類危険物は引火性液体であり、少量の漏れでも可燃性蒸気が発生して火災や爆発の危険につながります。そのため、ふたや栓などの収納口は確実に密閉できることが重要です。

(2) 運搬容器は、収納する危険物の性質に応じた材質及び構造のものでなければならない。

適切です。危険物には、金属を腐食させるもの、揮発しやすいもの、衝撃や熱に注意が必要なものなど、さまざまな性質があります。運搬容器は、収納する危険物に適した材質と構造でなければなりません。たとえば、内容物と反応しやすい材質の容器を使うと、容器の劣化や漏えいの原因になります。

(3) 運搬容器は、通常の運搬で破損し、又は腐食しやすいものであってはならない。

適切です。運搬中には、揺れ、振動、積み下ろし時の衝撃などが加わります。その程度の通常想定される負荷で破損する容器は、危険物の運搬容器として不適切です。また、危険物の性質によって容器が腐食しやすい場合も、漏えいや事故の原因となるため認められません。

(4) 運搬容器は、危険物ごとに法令で定める収納率を超えて充てんしても、漏れのおそれがなければ運搬できる。

不適切です。法令で定める収納率を超えて充てんすることはできません。危険物は温度上昇によって膨張することがあり、容器いっぱいに入れすぎると内圧が上がったり、ふたの部分から漏れたりするおそれがあります。見た目では漏れそうにない場合でも、法令上の収納率を守る必要があります。この選択肢は、「漏れのおそれがなければよい」としている点が誤りです。

(5) 運搬容器は、運搬中に容易に転倒又は破損しないよう積載しなければならない。

適切です。容器そのものが基準に適合していても、積み方が悪ければ転倒、落下、衝突によって漏えいや破損が起こります。そのため、危険物を収納した容器は、運搬中に容易に転倒したり破損したりしないように積載しなければなりません。容器の基準だけでなく、積載方法も運搬時の重要な安全基準です。

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この問題で覚えるポイント

危険物の運搬容器は、危険物の性質に適した材質と構造であること、容易に破損や腐食をしないこと、収納口が確実に密閉できること、法令で定められた収納率を超えて充てんしないこと、運搬中に転倒や破損をしないように積載することが重要です。特に第4類危険物は引火性液体であり、漏えいすると可燃性蒸気が発生して火災につながるため、漏れ防止と過充てん防止が正誤判断の中心になります。収納率は、単なる目安ではなく法令上守るべき基準です。容器に余裕空間を残すのは、温度変化による液体の膨張や運搬中の揺れを考慮するためです。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「漏れのおそれがなければよい」という日常感覚にあります。実際の法令では、危険物の運搬は見た目の安全性だけで判断せず、定められた収納率や容器基準を守る必要があります。特に「通常の運搬で破損しない」「密閉できる」「性質に応じた材質」などは正しい内容として出題されやすく、そこに「収納率を超えてもよい」という一部だけもっともらしい誤りが混ぜられます。危険物の問題では、「危険がなさそうならよい」「漏れなければよい」という表現は法令基準を無視している可能性が高いため注意が必要です。

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