問題
我が国のごみ(令和4年度)及び産業廃棄物(令和3年度)の排出及び処理状況等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) ごみの総排出量のうち、約70%が家庭系ごみ、約30%が事業系ごみである。
(2) ごみの総資源化量は、市町村における直接資源化量に加え、住民団体による集団回収量も含めて集計されている。
(3) ごみの中間処理量のうち、約50%が直接焼却処理されている。
(4) 産業廃棄物の排出量を種類別に見ると、汚泥の排出量が最も多い。
(5) 産業廃棄物の総排出量の約2%が最終処分されている。
ビル管過去問|日本のごみ排出量と産業廃棄物を解説
この問題は、一般廃棄物と産業廃棄物の排出量、資源化、焼却処理、最終処分の割合に関する統計的な知識を問う問題です。数字を細かく暗記するよりも、どの項目がおおよそどの程度の割合なのかという全体像を押さえておくことが大切です。最も不適当なのは(3)で、一般廃棄物の中間処理量のうち直接焼却が占める割合は約50%ではなく、実際には約8割前後です。
(1) ごみの総排出量のうち、約70%が家庭系ごみ、約30%が事業系ごみである。
適切です。令和4年度の一般廃棄物処理実態では、ごみ総排出量のうち生活系ごみが約7割、事業系ごみが約3割を占めています。設問では「家庭系ごみ」と表現されていますが、試験対策としては家庭系がおおむね7割、事業系がおおむね3割という構成を押さえておけば十分です。
(2) ごみの総資源化量は、市町村における直接資源化量に加え、住民団体による集団回収量も含めて集計されている。
適切です。総資源化量は、市町村が直接資源化した量だけでなく、中間処理後に再生利用された量や住民団体などによる集団回収量も含めて集計されます。つまり、自治体の処理施設だけで完結する数値ではなく、地域で行われる回収活動も資源化実績に含まれる点が重要です。
(3) ごみの中間処理量のうち、約50%が直接焼却処理されている。
不適切です。令和4年度の一般廃棄物処理では、直接焼却処理は中間処理量の約50%ではなく、約8割前後を占めています。そのため、「約50%」という記述は実態よりかなり低く、この選択肢が誤りです。日本の一般廃棄物処理では、焼却の比重が非常に大きいことを押さえておきましょう。
(4) 産業廃棄物の排出量を種類別に見ると、汚泥の排出量が最も多い。
適切です。産業廃棄物の種類別排出量では、汚泥が最も多く、全体の中でも大きな割合を占めています。産業廃棄物は種類が多くて混同しやすいですが、まず汚泥が最多であることは基本事項として覚えておくと得点しやすくなります。
(5) 産業廃棄物の総排出量の約2%が最終処分されている。
適切です。令和3年度の産業廃棄物では、最終処分量は総排出量に対して約2%台であり、設問の「約2%」という表現はおおむね妥当です。産業廃棄物は再生利用や減量化が進んでいるため、総排出量のうち最終処分に回る割合は比較的低いこともあわせて押さえておきましょう。
この問題で覚えるポイント
一般廃棄物は家庭系が約7割、事業系が約3割という大まかな構成を覚えておくことが重要です。総資源化量には集団回収量も含まれます。一般廃棄物の中間処理では直接焼却の割合が高く、約8割前後を占めます。産業廃棄物では汚泥の排出量が最も多く、最終処分率は約2%台です。
ひっかけポイント
「約50%」「約2%」のような数字はもっともらしく見えるため、感覚だけで判断するとひっかかりやすいです。特に本問では、一般廃棄物の直接焼却率が高いことを知らないと(3)を正しいと思いやすくなります。また、総資源化量に集団回収量が含まれることや、産業廃棄物で最多なのは汚泥であることも混同しやすいポイントです。
