【第二種衛生管理者過去問】2021年10月公表問題|問19|情報機器作業ガイドライン|VDT作業の労働衛生管理対策|労働衛生を解説

出典:第二種衛生管理者2021年(令和3年度)10月公表問題|労働衛生第19問

問題

厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

(1) ディスプレイ画面上における照度は、500ルクス以下となるようにしている。

(2) ディスプレイ画面の位置、前後の傾き、左右の向き等を調整してグレアを防止している。

(3) ディスプレイは、おおむね30cm以内の視距離が確保できるようにし、画面の上端を眼の高さよりもやや下になるように設置している。

(4) 1日の情報機器作業の作業時間が4時間未満である労働者については、自覚症状を訴える者についてのみ、情報機器作業に係る定期健康診断の対象としている。

(5) 情報機器作業に係る定期健康診断を、1年以内ごとに1回、定期に実施している。

第二種衛生管理者|情報機器作業ガイドライン|VDT作業の労働衛生管理対策を解説

情報機器作業では、目の疲れ、肩こり、腰痛、精神的疲労などを防ぐために、作業環境、作業姿勢、作業時間、健康管理を適切に整えることが重要です。答えは(3)です。ディスプレイとの視距離は「おおむね40cm以上」とするのが適切であり、「30cm以内」とする記述は近すぎるため不適切です。

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(1) ディスプレイ画面上における照度は、500ルクス以下となるようにしている。

適切です。ディスプレイ画面が明るすぎると、画面の反射やまぶしさにより、眼精疲労を起こしやすくなります。情報機器作業では、画面そのものの見やすさだけでなく、周囲の明るさとのバランスも重要です。ディスプレイ画面上の照度は500ルクス以下となるように調整することが望ましいとされています。

(2) ディスプレイ画面の位置、前後の傾き、左右の向き等を調整してグレアを防止している。

適切です。グレアとは、まぶしさや反射によって画面が見えにくくなる状態をいいます。照明や窓からの光が画面に映り込むと、目に負担がかかり、疲労の原因になります。ディスプレイの位置、角度、向きを調整することは、グレア防止の基本的な対策です。

(3) ディスプレイは、おおむね30cm以内の視距離が確保できるようにし、画面の上端を眼の高さよりもやや下になるように設置している。

不適切です。ディスプレイとの視距離は、おおむね40cm以上確保することが適切です。30cm以内では画面が近すぎるため、目のピント調節に負担がかかり、眼精疲労を起こしやすくなります。画面の上端を眼の高さよりやや下にする点は適切ですが、視距離の基準が誤っているため、この選択肢全体としては不適切です。

(4) 1日の情報機器作業の作業時間が4時間未満である労働者については、自覚症状を訴える者についてのみ、情報機器作業に係る定期健康診断の対象としている。

適切です。情報機器作業の健康管理では、作業時間や作業内容に応じて健康診断の対象を考えます。1日の作業時間が4時間未満の場合、すべての労働者を一律に対象とするのではなく、目の疲れ、首や肩のこり、腰痛などの自覚症状を訴える者を対象とする扱いになります。

(5) 情報機器作業に係る定期健康診断を、1年以内ごとに1回、定期に実施している。

適切です。情報機器作業では、視覚機能、筋骨格系の症状、精神的疲労などを継続的に確認することが大切です。対象となる労働者については、定期健康診断を1年以内ごとに1回実施することが適切です。症状が軽いうちに把握することで、作業環境や作業方法の改善につなげることができます。

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この問題で覚えるポイント

情報機器作業では、ディスプレイ画面上の照度は500ルクス以下、書類やキーボード面の照度は300ルクス以上を目安にします。ディスプレイとの視距離はおおむね40cm以上確保し、画面の上端は眼の高さよりやや下になるように設置します。グレア防止のためには、画面の位置、角度、照明、窓からの光の入り方を調整します。作業時間が長い場合は健康診断の対象となり、1年以内ごとに1回、定期に実施します。作業時間が4時間未満の場合でも、自覚症状がある労働者は健康診断の対象になります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、視距離の数値です。「画面の上端を眼の高さよりやや下にする」という部分は正しいため、文章全体を正しいと判断しやすくなっています。しかし、「30cm以内」は近すぎます。情報機器作業では、近くに置けば見やすいという日常感覚ではなく、目の負担を減らすために40cm以上離すという基準で判断します。一部だけ正しい文章に、誤った数値を混ぜるパターンは衛生管理者試験でよく出るため、基準値は丁寧に確認することが大切です。

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