【第一種衛生管理者過去問】2025年10月公表問題|問3|労働安全衛生法の型式検定対象機械・保護具一覧|関係法令(有害業務)を解説

出典:第一種衛生管理者2025年(令和7年度)10月公表問題|関係法令(有害業務に係るもの)第3問

問題

厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない機械等に該当するものは、次のうちどれか。

(1) 騒音計

(2) 放射線測定器

(3) 検知管方式による一酸化炭素検定器

(4) アンモニア用防毒マスク

(5) 化学防護服

第1種衛生管理者|労働安全衛生法の型式検定対象機械・保護具一覧を解説

労働安全衛生法では、労働者の安全や健康を守るため、一定の機械等について、厚生労働大臣が定める規格を満たしていなければ譲渡、貸与、設置をしてはならないと定めています。正解は(4)です。防毒マスクは、有害なガスや蒸気を吸入しないために使用する重要な呼吸用保護具であり、規格を具備しなければ譲渡し、貸与し、又は設置してはならない機械等に該当します。騒音計、放射線測定器、一酸化炭素検定器、化学防護服は、安全衛生管理上重要な機器や保護具ではありますが、この設問で問われている規格具備義務の対象として判断するものではありません。

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(1) 騒音計

不適切です。騒音計は、作業環境における騒音の程度を測定するために使用される機器です。騒音障害防止のためには、作業環境測定や騒音レベルの把握が重要であり、騒音計はそのための測定器として使われます。しかし、ここで問われているのは、厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡、貸与、設置ができない機械等に該当するかどうかです。騒音計は、測定に用いる機器ではありますが、この規格具備義務の対象として覚えるものではありません。

(2) 放射線測定器

不適切です。放射線測定器は、放射線業務において放射線量や汚染の有無などを確認するために使われる重要な測定器です。放射線による健康障害を防止するためには、線量の測定や管理が欠かせません。ただし、放射線測定器は、この設問で問われている「厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない機械等」として判断する対象ではありません。測定器として重要であることと、譲渡等が制限される規格対象機械等に該当することは分けて考える必要があります。

(3) 検知管方式による一酸化炭素検定器

不適切です。検知管方式による一酸化炭素検定器は、一酸化炭素の濃度を確認するための測定器です。一酸化炭素は無色、無臭で気づきにくく、中毒を起こす危険があるため、作業環境中の濃度確認は非常に重要です。しかし、この検定器は、厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡等ができない機械等として整理するものではありません。名称に「検定器」とあるため、法令上の検定や規格と結び付けて考えたくなりますが、ここでは測定器と規格対象機械等を区別することが大切です。

(4) アンモニア用防毒マスク

適切です。防毒マスクは、有害なガスや蒸気を吸入することを防ぐための呼吸用保護具です。アンモニアは刺激性が強く、吸入すると呼吸器や粘膜に障害を与えるおそれがあります。そのため、アンモニア用防毒マスクのような防毒マスクは、確実に有害物質を除去できる性能が求められます。防毒マスクは、厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡、貸与、設置をしてはならない機械等に該当します。したがって、この選択肢が正解です。

(5) 化学防護服

不適切です。化学防護服は、有害な化学物質が皮膚に付着したり、衣服を通じて身体に接触したりすることを防ぐために使用される保護具です。化学物質を扱う作業では、手袋、保護眼鏡、呼吸用保護具などとあわせて、化学防護服が重要になる場合があります。ただし、この問題で問われている規格具備義務の対象としては、防毒マスクのような呼吸用保護具を押さえる必要があります。化学防護服は現場で重要な保護具ではありますが、この設問の正解にはなりません。

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この問題で覚えるポイント

厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡、貸与、設置ができない機械等は、労働者の生命や健康を守るために性能の確保が特に重要なものです。衛生管理者試験では、呼吸用保護具のうち、防毒マスク、防じんマスク、電動ファン付き呼吸用保護具などが重要です。防毒マスクは、有害ガスや蒸気を吸入しないために使用する保護具であり、吸収缶や面体の性能が不十分だと重大な健康障害につながります。そのため、単なる作業用品ではなく、法令上の規格が問われる代表的な保護具として覚えておく必要があります。測定器である騒音計、放射線測定器、一酸化炭素検定器は、安全衛生管理上は重要ですが、規格を具備しなければ譲渡等ができない機械等としては判断しません。保護具の中でも、化学防護服のように現場で重要なものがすべてこの規制対象になるわけではありません。試験では、「重要そうか」ではなく、「法令上の規格対象として列挙されるものか」を基準に判断することが重要です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、すべての選択肢が安全衛生の現場で重要そうに見える点です。騒音計や放射線測定器、一酸化炭素検定器は、どれも作業環境の危険を把握するために使われるため、規格対象の機械等だと考えたくなります。しかし、測定器であることと、譲渡や貸与が制限される規格対象機械等であることは別です。また、化学防護服も有害化学物質から身体を守る保護具であるため、防毒マスクと同じように選びたくなりますが、試験上は防毒マスクを代表的な該当例として押さえる必要があります。このテーマでは、「現場で必要なもの」や「危険を防ぐもの」という感覚だけで選ぶと誤答しやすくなります。防毒マスク、防じんマスク、電動ファン付き呼吸用保護具のように、法令上の規格対象として頻出するものを優先して覚えることが、正答につながります。

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