【第一種衛生管理者過去問】2023年4月公表問題|問25|ストレスチェック制度の実施者要件と法定研修|関係法令(有害業務以外)を解説

出典:第一種衛生管理者2023年(令和5年度)4月公表問題|関係法令(有害業務に係るもの以外のもの)第25問

問題

労働安全衛生法に基づく心理的な負担の程度を把握するための検査について、医師及び保健師以外の検査の実施者として、次のAからDの者のうち正しいものの組合せはどれか。ただし、実施者は、法定の研修を修了した者とする。

A 公認心理師

B 歯科医師

C 衛生管理者

D 産業カウンセラー

(1) A,B

(2) A,D

(3) B,C

(4) B,D

(5) C,D

 

 

 

第1種衛生管理者|ストレスチェック制度の実施者要件と法定研修を解説

ストレスチェックの実施者になれるのは、医師、保健師のほか、法定研修を修了した歯科医師、看護師、精神保健福祉士、公認心理師です。Aの公認心理師とBの歯科医師は該当するため、答えは(1)です。衛生管理者や産業カウンセラーは、職場の衛生管理や相談支援に関わることはありますが、労働安全衛生法上のストレスチェック実施者としては定められていません。

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(1) A,B

適切です。Aの公認心理師とBの歯科医師は、いずれも法定研修を修了していれば、ストレスチェックの実施者になることができます。ストレスチェックは、労働者の心理的な負担の程度を把握し、メンタルヘルス不調を未然に防ぐための制度です。そのため、検査結果を適切に評価し、必要に応じて医師による面接指導につなげる専門性が求められます。公認心理師は心理に関する国家資格であり、歯科医師も法定研修を修了することで実施者として認められます。

(2) A,D

不適切です。Aの公認心理師は、法定研修を修了していればストレスチェックの実施者になることができます。しかし、Dの産業カウンセラーは、労働安全衛生法令上のストレスチェック実施者としては定められていません。産業カウンセラーは職場の相談対応やメンタルヘルス支援に関係する資格であるため、実施者に含まれそうに見えますが、試験では「法令上認められている資格かどうか」で判断する必要があります。

(3) B,C

不適切です。Bの歯科医師は、法定研修を修了していればストレスチェックの実施者になることができます。しかし、Cの衛生管理者は、ストレスチェックの実施者には含まれません。衛生管理者は、事業場の衛生管理や労働衛生に関する業務を行う重要な役割を持ちますが、心理的な負担の程度を把握する検査の実施者として法令に定められているわけではありません。職場の衛生管理に関わる資格だからといって、ストレスチェックの実施者になれるとは限らない点に注意が必要です。

(4) B,D

不適切です。Bの歯科医師は、法定研修を修了していれば実施者になれますが、Dの産業カウンセラーは実施者として認められていません。産業カウンセラーは名称からメンタルヘルス分野に近く、選びたくなる選択肢です。しかし、ストレスチェック制度では、実施者の範囲が法令で限定されています。実務で相談対応を行う資格と、法令上の検査実施者は区別して覚える必要があります。

(5) C,D

不適切です。Cの衛生管理者もDの産業カウンセラーも、ストレスチェックの実施者としては法令上認められていません。どちらも職場の健康管理やメンタルヘルスに関係しそうな名称ですが、ストレスチェックの実施者は、医師、保健師、法定研修を修了した歯科医師、看護師、精神保健福祉士、公認心理師に限られます。名称の印象ではなく、法令上列挙されている資格を正確に押さえることが大切です。

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この問題で覚えるポイント

ストレスチェックは、常時50人以上の労働者を使用する事業場で実施義務がある制度です。実施者になれるのは、医師、保健師、法定研修を修了した歯科医師、看護師、精神保健福祉士、公認心理師です。医師と保健師は基本となる実施者であり、それ以外の資格者については「法定研修を修了した者」という条件が付きます。衛生管理者は労働衛生管理の中心的な資格ですが、ストレスチェックの実施者ではありません。産業カウンセラーはメンタルヘルス支援に関係する資格ですが、法令上の実施者には含まれません。試験では「職場の健康管理に関係しそうか」ではなく、「法令上、実施者として列挙されているか」で判断することが正答につながります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、衛生管理者や産業カウンセラーのように、職場の健康管理やメンタルヘルスに関係しそうな資格を混ぜている点です。特に衛生管理者は第一種衛生管理者試験の中心的な資格なので、ストレスチェックにも関与できそうに感じやすいです。また、産業カウンセラーは名称から心理的相談の専門家に見えるため、実施者に含まれると誤解しやすいです。しかし、ストレスチェックの実施者は法令で限定されており、印象や実務上の関係性では判断できません。「メンタルヘルスに関係ありそう」という日常感覚ではなく、「医師、保健師、研修修了者としての歯科医師、看護師、精神保健福祉士、公認心理師」という列挙を正確に覚えることが重要です。

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