【危険物取扱者乙種4類予想問題7】|問8|危険物保安監督者の業務|法令を解説

問題

危険物保安監督者の業務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 危険物保安監督者は、危険物の運搬中のみ保安の監督を行う。

(2) 危険物保安監督者は、危険物取扱者以外の者が危険物を取り扱う場合に必要な立会いを行うことができる。

(3) 危険物保安監督者は、危険物施設保安員が選任されている場合は職務を行わない。

(4) 危険物保安監督者は、予防規程の認可を行う権限を有する。

(5) 危険物保安監督者は、製造所等の完成検査を実施することを主な職務とする。

危険物取扱者乙種4類|危険物保安監督者の業務を解説

危険物保安監督者は、製造所等において危険物の取扱作業が安全に行われるように監督する重要な立場です。答えは(2)です。危険物取扱者以外の者が危険物を取り扱う場合、甲種又は乙種危険物取扱者の立会いが必要であり、危険物保安監督者はその立会いを行うことができます。運搬、予防規程の認可、完成検査などと混同しないことが大切です。

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(1) 危険物保安監督者は、危険物の運搬中のみ保安の監督を行う。

不適切です。危険物保安監督者は、製造所等における危険物の取扱作業について保安の監督を行う者です。業務の中心は、危険物施設での貯蔵や取扱いが法令や安全基準に従って行われるように監督することです。危険物の運搬中だけを監督する者ではありません。運搬は危険物の移動に関するルールであり、製造所等における日常的な取扱作業の監督とは区別して覚える必要があります。

(2) 危険物保安監督者は、危険物取扱者以外の者が危険物を取り扱う場合に必要な立会いを行うことができる。

適切です。危険物取扱者以外の者が危険物を取り扱う場合には、甲種又は乙種危険物取扱者の立会いが必要です。危険物保安監督者は、原則として一定の実務経験を有する甲種又は乙種危険物取扱者の中から選任されるため、必要な立会いを行うことができます。ここでいう立会いとは、単に近くにいるだけではなく、取扱作業が安全に行われているかを確認し、必要に応じて指示や注意を行える状態で監督することをいいます。

(3) 危険物保安監督者は、危険物施設保安員が選任されている場合は職務を行わない。

不適切です。危険物施設保安員が選任されている場合でも、危険物保安監督者の職務がなくなるわけではありません。危険物施設保安員は、危険物保安監督者の補助的な役割を担う者です。つまり、危険物施設保安員がいるから危険物保安監督者が不要になる、または職務を行わなくてよい、という関係ではありません。両者は対立する立場ではなく、危険物施設の安全管理を支える役割分担として理解すると整理しやすいです。

(4) 危険物保安監督者は、予防規程の認可を行う権限を有する。

不適切です。予防規程の認可を行うのは危険物保安監督者ではなく、市町村長等です。予防規程は、一定の製造所等で災害を防止するために定める自主的な保安管理のルールですが、作成しただけで自由に運用できるものではなく、市町村長等の認可を受ける必要があります。危険物保安監督者は、現場で危険物の取扱作業を監督する立場であり、行政庁のように認可を与える権限はありません。

(5) 危険物保安監督者は、製造所等の完成検査を実施することを主な職務とする。

不適切です。製造所等の完成検査は、市町村長等が行う検査です。完成検査は、設置又は変更工事をした製造所等が法令上の技術基準に適合しているかを確認する行政上の手続きです。危険物保安監督者の主な職務は、完成検査を実施することではなく、製造所等で危険物の取扱作業が安全に行われるように監督することです。完成検査と日常の保安監督は、どちらも安全に関係しますが、担当する主体と場面が異なります。

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この問題で覚えるポイント

危険物保安監督者は、製造所等における危険物の取扱作業を保安上監督する者です。選任される者は、原則として一定の実務経験を有する甲種又は乙種危険物取扱者であるため、危険物取扱者以外の者が危険物を取り扱う場合の立会いを行うことができます。危険物保安監督者の役割は、現場での取扱作業の安全確保、作業者への指示、災害防止に関する監督などです。危険物施設保安員は危険物保安監督者を補助する立場であり、選任されていても危険物保安監督者の職務がなくなるわけではありません。予防規程の認可や完成検査は市町村長等が行う行政上の権限であり、危険物保安監督者の職務ではありません。試験では、危険物保安監督者、危険物施設保安員、市町村長等の役割分担を正確に区別することが重要です。

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ひっかけポイント

このテーマでは、危険物保安監督者という名称から、危険物に関するすべての権限を持つように見せる選択肢がよく出ます。特に、予防規程の認可や完成検査の実施など、行政庁である市町村長等の権限を危険物保安監督者の職務にすり替えるパターンに注意が必要です。また、危険物施設保安員がいると危険物保安監督者が不要になるように見せる文章も誤りです。危険物施設保安員は補助者であり、危険物保安監督者の代わりに全責任を負う者ではありません。さらに、運搬中のみ監督するという表現も、危険物保安監督者の業務範囲を不当に狭くしたひっかけです。危険物保安監督者は、製造所等における危険物の取扱作業を監督する者、と軸を固定して判断すると正誤を見抜きやすくなります。

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