【危険物取扱者乙種4類予想問題6】|問35|危険物の貯蔵方法と水封|性質・消火を解説

問題

次の危険物のうち、容器に収納して貯蔵する際、可燃性蒸気の発生を抑える目的で液面に水を張る方法が適しているものはどれか。

(1) 二硫化炭素

(2) アセトアルデヒド

(3) トルエン

(4) 灯油

(5) 軽油

危険物取扱者乙種4類|危険物の貯蔵方法と水封を解説

危険物の液面に水を張り、空気との接触や可燃性蒸気の発生を抑える貯蔵方法は水封といいます。正解は(1)二硫化炭素です。二硫化炭素は水に溶けにくく、水より重いため、容器内で二硫化炭素の上に水の層をつくることができます。この水の層がふたのような役割をして、蒸気の発生を抑えるため、水封による貯蔵が適しています。

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(1) 二硫化炭素

適切です。二硫化炭素は非水溶性液体で、水にほとんど溶けず、水より重い液体です。そのため、容器内に二硫化炭素を入れて上から水を張ると、二硫化炭素は下層、水は上層になり、液面が水で覆われます。二硫化炭素は引火点が低く、可燃性蒸気を発生しやすい危険物ですが、水の層で液面を覆うことで蒸気の発生を抑えることができます。危険物取扱者試験では、「水に溶けにくい」「水より重い」「液面を水で覆える」という条件から、水封に適する危険物として二硫化炭素を判断できるようにしておくことが大切です。

(2) アセトアルデヒド

不適切です。アセトアルデヒドは特殊引火物に分類される非常に引火しやすい危険物で、沸点が低く、揮発しやすい性質があります。また、水と混ざりやすいため、液面に水を張って明確な水の層をつくる水封には適していません。水封は、水と分離し、かつ水によって液面を覆える危険物に用いる方法です。アセトアルデヒドのように水と混和しやすいものでは、水が表面にふたをする形になりにくく、可燃性蒸気の発生抑制方法としては適切とはいえません。

(3) トルエン

不適切です。トルエンは第1石油類の非水溶性液体で、水に溶けにくい性質がありますが、水より軽い液体です。そのため、容器に水を張ってもトルエンが水の上に浮かび、危険物の液面が空気に触れたままになります。水封では、水が危険物の上層に位置して液面を覆う必要があります。トルエンは水に溶けにくい点だけを見ると水封できそうに思えますが、水より軽いため、水で液面を覆うことができません。ここが重要な判断ポイントです。

(4) 灯油

不適切です。灯油は第2石油類の非水溶性液体で、水にほとんど溶けませんが、水より軽い液体です。水を張っても灯油は水の上に浮くため、液面を水で覆うことができません。水封は、危険物が水より重く、水が上層になって初めて効果を発揮します。灯油は引火点が比較的高く、二硫化炭素のように水封して貯蔵する代表例ではありません。水に溶けにくいという性質だけで判断すると誤りやすいので注意が必要です。

(5) 軽油

不適切です。軽油は第2石油類の非水溶性液体で、水にほとんど溶けませんが、水より軽い液体です。水を入れても軽油が上層に浮かぶため、水が液面を覆う状態にはなりません。水封の目的は、危険物の表面を水で覆って可燃性蒸気の発生を抑えることです。軽油のように水より軽い危険物では、水が下に沈み、可燃性液体の表面は空気に接したままになるため、水封には適していません。

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この問題で覚えるポイント

水封は、可燃性蒸気の発生を抑えるために、危険物の液面を水で覆う貯蔵方法です。水封に適する条件は、水に溶けにくいこと、水より重いこと、水が危険物の上層に位置して液面を覆えることです。代表例として二硫化炭素を覚えておくと判断しやすくなります。第4類危険物では、水に溶けにくいものが多い一方で、多くは水より軽いため、水封できるとは限りません。ガソリン、灯油、軽油、トルエンなどは水に溶けにくくても水より軽いため、水を張っても危険物が水面に浮き、液面を覆う効果は得られません。水封の正誤判断では、「水に溶けにくい」だけでなく、「水より重いか」を必ず確認することが重要です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「水に溶けにくい危険物なら水封できる」と考えてしまう点です。水封では、水が危険物の上に乗って液面を覆う必要があるため、水に溶けにくいだけでは不十分です。水より軽い危険物は水の上に浮いてしまい、可燃性蒸気の発生を抑えることができません。トルエン、灯油、軽油は水に溶けにくいという点ではもっともらしく見えますが、水より軽い点で不適切です。また、アセトアルデヒドは非常に引火しやすい危険物ですが、水と混ざりやすいため、水の層で液面を覆う水封には向きません。水封の問題では、「水に溶けにくい」と「水より重い」の両方がそろうかを確認する習慣を持つと、同じパターンの問題にも対応しやすくなります。

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