【ビル管過去問】令和7年度 問題162|建築物内廃棄物の中間処理を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|清掃第162問

問題

建築物内廃棄物の中間処理方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。

(2) 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。

(3) 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。

(4) 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。

(5) 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

ビル管過去問|建築物内廃棄物の中間処理を解説

建築物内廃棄物の中間処理では、廃棄物をそのまま保管・搬出するのではなく、圧縮、破砕、溶融、選別などによって減容化し、保管や運搬をしやすくする方法が問われます。この問題では、プラスチック類、缶類、発泡スチロール、新聞・雑誌など、それぞれの廃棄物に適した処理方法を理解しているかがポイントです。正しい選択肢は(4)です。新聞・雑誌は通常、切断設備ではなく、結束や圧縮などにより保管・搬出しやすくするため、圧縮・切断設備が用いられるという記述は不適切です。

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(1) プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。

適切です。プラスチック類はかさばりやすく、そのまま保管すると大きなスペースを必要とします。そのため、中間処理として圧縮を行い、容積を小さくして保管や搬出をしやすくする方法があります。建築物内廃棄物の管理では、廃棄物の量そのものを減らすだけでなく、保管スペースや搬出効率を考えることも重要です。

(2) 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。

適切です。缶類は、スチール缶とアルミ缶で材質が異なるため、リサイクルのためには分別が重要です。磁力などを利用してスチール缶とアルミ缶を選別し、さらに圧縮してブロック状にする設備があります。圧縮することで容積が小さくなり、保管や運搬の効率が向上します。

(3) 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。

適切です。発泡スチロールは非常に軽く、空気を多く含むため、見かけの容積が大きい廃棄物です。そのため、熱を加えて溶融し、体積を小さくして固化する溶融固形化装置が用いられることがあります。これにより、保管や運搬がしやすくなり、再資源化にもつなげやすくなります。

(4) 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。

不適切です。新聞・雑誌などの紙類は、保管や搬出をしやすくするために圧縮や結束が行われますが、一般に切断設備を用いるものではありません。紙類は再資源化されることが多く、切断して細かくするよりも、種類ごとに分別し、まとめて保管・搬出することが基本です。「圧縮」は妥当ですが、「切断設備」が不適切な部分です。

(5) 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

適切です。建築物内で行われる廃棄物処理は、廃棄物処理施設のような大規模処理ではなく、建物内で発生した廃棄物を一時的に減容化・分別・保管しやすくするための設備が中心です。そのため、導入される系内処理設備は比較的小規模なものが多くなります。建築物内では、処理能力だけでなく、設置スペース、臭気、騒音、安全性、維持管理のしやすさも重要になります。

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この問題で覚えるポイント

建築物内廃棄物の中間処理は、廃棄物を最終処分する前に、保管・搬出・再資源化をしやすくするための処理です。代表的な方法には、圧縮、破砕、溶融、固形化、選別、結束などがあります。プラスチック類や缶類のようにかさばるものは、圧縮によって容積を減らします。缶類はスチール缶とアルミ缶を分ける必要があるため、選別と圧縮を組み合わせた処理が行われます。発泡スチロールは空気を多く含んで非常にかさばるため、熱で溶かして固める溶融固形化が有効です。新聞・雑誌などの紙類は、再資源化を前提に分別し、結束や圧縮によって保管・搬出しやすくするのが基本です。建築物内の処理設備は、処理場のような大規模設備ではなく、建物内での一時的な減容化や保管効率の向上を目的とする比較的小規模な設備が多いと覚えておきましょう。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「圧縮」という正しい処理方法に「切断」という不適切な処理方法を組み合わせている点です。文章の一部が正しいと、全体も正しいと判断してしまいやすくなります。特に新聞・雑誌は紙類なので、何となく切断してもよさそうに感じるかもしれませんが、再資源化を考えると、基本は分別して結束または圧縮して搬出する流れです。中間処理の問題では、廃棄物の種類ごとに適した処理方法が異なるため、「かさばるから何でも切断する」と考えるのではなく、プラスチック類は圧縮、缶類は選別と圧縮、発泡スチロールは溶融固形化、紙類は結束や圧縮という対応関係で整理すると誤答を避けやすくなります。

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