【ビル管過去問】令和7年度 問題96|建築仕上げ材料(モルタル・ALC・複層ガラス)を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|建築物の構造概論第96問

問題

仕上げ材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。

(2) アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。

(3) 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。

(4) インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。

(5) ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

 

 

 

ビル管過去問|建築仕上げ材料(モルタル・ALC・複層ガラス)を解説

この問題は、建築仕上げ材料の基本的な成分、性質、用途に関する知識を問う問題です。モルタル、アルミニウム、複層ガラス、インシュレーションボード、ALCパネルはいずれも建築物でよく使われる材料ですが、正誤判断では材料の構成や比重などの数値を正確に覚えているかが重要です。最も不適当な選択肢は(2)です。

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(1) モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。

適切です。モルタルは、セメントに水と細骨材である砂を混ぜて作る材料です。コンクリートと似ていますが、コンクリートはこれに砂利などの粗骨材を加えたものです。モルタルは左官仕上げ、タイル下地、目地詰めなどに使われ、建築仕上げ材料として基本的な材料です。

(2) アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。

不適切です。アルミニウムの比重は約2.7、鉄の比重は約7.8です。そのため、アルミニウムは鉄の約1/3の重さと考えるのが適切です。問題文では「約1/5」とされているため、数値が小さすぎます。アルミニウムは軽量で耐食性にも優れるため、建具、外装材、サッシなどに多く使われますが、鉄との比較では約1/3という数値を押さえておくことが大切です。

(3) 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。

適切です。複層ガラスは、2枚以上の板ガラスの間に中空層を設け、その中に乾燥空気やガスを封入したものです。ガラスの間に空気層をつくることで熱が伝わりにくくなり、断熱性が向上します。また、単板ガラスに比べて音の伝わりも抑えやすくなるため、遮音性の向上にもつながります。

(4) インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。

適切です。インシュレーションボードは、木材などを繊維化して板状に成形した繊維板の一種で、比較的軽く、断熱性や吸音性に優れています。繊維板は密度によって分類され、軟質繊維板であるインシュレーションボードは比重0.4未満のものを指します。数値で問われやすい部分なので、比重0.4未満という基準を覚えておくとよいです。

(5) ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

適切です。ALCはAutoclaved Lightweight aerated Concreteの略で、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートを意味します。主原料は石灰質材料とケイ酸質材料で、内部に細かい気泡を含むため軽量で、断熱性や耐火性にも優れています。外壁、間仕切壁、床、屋根などに使用される建築材料です。

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この問題で覚えるポイント

建築仕上げ材料では、材料名と構成、特徴、数値をセットで覚えることが重要です。モルタルは水、セメント、砂を練り混ぜたものであり、砂利を含むコンクリートとは区別します。アルミニウムは鉄より軽い金属ですが、比重は鉄の約1/3であり、約1/5ではありません。複層ガラスは、板ガラスの間に乾燥空気などを封入して断熱性を高める材料です。インシュレーションボードは軟質繊維板で、比重0.4未満という基準が正誤判断に直結します。ALCパネルは、石灰質材料とケイ酸質材料を主原料とする軽量気泡コンクリートで、軽量性、断熱性、耐火性が特徴です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、材料の説明そのものはもっともらしく見えるものの、数値だけが微妙に誤っている点です。アルミニウムは「鉄より軽い」という知識だけで判断すると、約1/5という記述を正しいと思ってしまう可能性があります。しかし、試験では「軽い」という大まかな理解だけでなく、「鉄の約1/3」という具体的な比較まで問われます。また、モルタルとコンクリートの違い、複層ガラスの中空層、インシュレーションボードの比重、ALCの主原料など、名称から何となく判断しやすい材料ほど、定義や数値を正確に確認する姿勢が大切です。

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