【ビル管過去問】令和7年度 問題20|国際的合意と廃棄物対策を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|建築物衛生行政概論第20問

問題

次の国際的合意のうち、主として廃棄物対策に関するものはどれか。

(1) 京都議定書

(2) ラムサール条約

(3) バーゼル条約

(4) モントリオール議定書

(5) ワシントン条約

ビル管過去問|国際的合意と廃棄物対策を解説

この問題は、環境分野に関する代表的な国際条約・議定書について、それぞれの主な目的を区別できるかを問う問題です。正しい選択肢は(3)バーゼル条約です。バーゼル条約は、有害廃棄物などの国境を越える移動や処分を規制する国際的な合意であり、主として廃棄物対策に関するものです。

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(1) 京都議定書

不適切です。京都議定書は、地球温暖化対策に関する国際的な枠組みです。温室効果ガスの排出削減を目的としており、二酸化炭素などの排出量削減が中心テーマです。廃棄物そのものの越境移動や処分を主に規制するものではありません。

(2) ラムサール条約

不適切です。ラムサール条約は、湿地の保全と賢明な利用を目的とする国際条約です。特に水鳥の生息地として重要な湿地を保護することが中心です。自然環境保全に関する条約ではありますが、主として廃棄物対策を扱うものではありません。

(3) バーゼル条約

適切です。バーゼル条約は、有害廃棄物などの国境を越える移動とその処分の規制を目的とする国際条約です。先進国から途上国へ有害廃棄物が不適切に輸出されることを防ぐため、廃棄物の輸出入に関する手続や管理を定めています。したがって、主として廃棄物対策に関する国際的合意に該当します。

(4) モントリオール議定書

不適切です。モントリオール議定書は、オゾン層を破壊する物質の生産や消費を規制するための国際的な合意です。代表的な対象にはフロン類などがあります。環境保全に関する重要な議定書ですが、主な目的は廃棄物対策ではなく、オゾン層の保護です。

(5) ワシントン条約

不適切です。ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する条約です。希少な動植物やその加工品の取引を管理し、生物多様性の保全を図ることが目的です。廃棄物対策ではなく、野生動植物の保護に関する国際的合意です。

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この問題で覚えるポイント

国際的な環境条約は、名称だけでなく「何を守るための条約か」を結び付けて覚えることが重要です。廃棄物対策に関する代表はバーゼル条約であり、有害廃棄物の越境移動と処分の規制が中心です。地球温暖化対策は京都議定書、湿地保全はラムサール条約、オゾン層保護はモントリオール議定書、絶滅危惧種の国際取引規制はワシントン条約と整理すると判断しやすくなります。ビル管試験では、条約名と目的の組合せを問う問題が出やすいため、環境問題の大きな分類ごとに整理して覚えると得点につながります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、すべての選択肢が環境保全に関係する有名な国際的合意である点です。そのため、「環境に関する条約だから廃棄物対策にも関係しそう」と広く考えすぎると誤答しやすくなります。特に、京都議定書やモントリオール議定書は環境分野でよく知られているため選びたくなりますが、温暖化対策やオゾン層保護が主目的です。試験では、環境条約を大まかに覚えるだけでなく、温暖化、湿地、廃棄物、オゾン層、野生動植物というように、中心テーマを一対一で対応させて判断することが大切です。

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