出典:建築物衛生管理技術者試験令和5年度(2023年)|建築物の環境衛生第30問
問題
建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準値として、正しいものは次のうちどれか。
(1) 0.08mg/m3以下
(2) 0.1mg/m3以下
(3) 0.15mg/m3以下
(4) 0.5mg/m3以下
(5) 1mg/m3以下
ビル管過去問|建築物衛生法|ホルムアルデヒド濃度基準(0.08mg/m³)を解説
この問題は、建築物衛生法における空気環境の管理基準のうち、ホルムアルデヒドの基準値を正確に覚えているかを問う問題です。結論からいうと、正しい基準値は0.1mg/m3以下です。ホルムアルデヒドは建材や家具、接着剤などから放散されることがあり、シックハウス対策の文脈でも重要な物質です。試験では、数値をそのまま問う形で出題されやすいため、0.1mg/m3と0.08ppmが対応することも含めて整理して覚えておくことが大切です。厚生労働省資料でも、建築物衛生法におけるホルムアルデヒドの基準は0.1mg/m3以下と示されています。
(1) 0.08mg/m3以下
不適切です。その理由は、建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準は0.08mg/m3以下ではなく、0.1mg/m3以下だからです。0.08という数字は一見もっともらしく見えますが、これはmg/m3の値としては誤りです。受験上は、0.08という数字だけを見て正しいと思い込まないことが大切です。ホルムアルデヒドでは、0.1mg/m3と0.08ppmがセットで扱われるため、単位を入れ替えて混同すると間違えやすくなります。
(2) 0.1mg/m3以下
適切です。その理由は、建築物衛生法における空気環境の管理基準として、ホルムアルデヒド量は0.1mg/m3以下と定められているからです。この数値は、室内空気中の化学物質による健康影響を抑えるための基準として重要です。ホルムアルデヒドは目やのどの刺激、においによる不快感などを引き起こすことがあり、濃度管理が必要です。試験では、この数値をそのまま問う問題だけでなく、ppm表示との対応を問う問題もあり得ますので、0.1mg/m3と0.08ppmをまとめて覚えておくと得点しやすくなります。
(3) 0.15mg/m3以下
不適切です。その理由は、0.15mg/m3以下はホルムアルデヒドの基準値ではないからです。この数値は建築物衛生法の空気環境基準では別の項目で見かけるため、数値だけを断片的に覚えていると引っかかりやすいです。とくに空気環境の管理基準では、浮遊粉じんが0.15mg/m3以下であるため、その数値と混同しやすい点に注意が必要です。ホルムアルデヒドの基準はあくまで0.1mg/m3以下です。
(4) 0.5mg/m3以下
不適切です。その理由は、この数値は建築物衛生法におけるホルムアルデヒドの管理基準としては大きすぎるからです。ホルムアルデヒドは低い濃度でも刺激症状の原因となり得るため、実際の基準値はもっと厳しく設定されています。0.5mg/m3という大きめの数値を選ばせることで、細かな基準値を覚えていない受験者を迷わせる狙いがあると考えられます。基準値問題では、常識的な感覚ではなく、法令上の数値を正確に記憶しておくことが重要です。
(5) 1mg/m3以下
不適切です。その理由は、建築物衛生法におけるホルムアルデヒドの基準値としては著しく大きすぎるからです。1mg/m3まで許容されるのであれば、室内空気環境としては不適切な状態でも基準内になってしまいます。そのため、この選択肢は明らかに誤りです。ただし、試験本番では「大きすぎるから違う」と感覚で解くのではなく、正しい基準値0.1mg/m3以下を明確に記憶して判断することが大切です。
この問題で覚えるポイント
ホルムアルデヒドは、建築物衛生法における空気環境の管理基準の一つであり、基準値は0.1mg/m3以下です。さらに、同じ内容が0.08ppm以下として示されることもあるため、単位が違っても同じ基準を表していることを理解しておく必要があります。試験では、mg/m3で問われる場合とppmで問われる場合があるため、両方を結びつけて覚えることが重要です。あわせて、空気環境基準はホルムアルデヒドだけでなく、浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、相対湿度、気流なども頻出です。特に数値問題では、ホルムアルデヒドの0.1mg/m3、浮遊粉じんの0.15mg/m3、二酸化炭素の1000ppmなど、似た形式の数値を並べて問われることが多いため、物質名と数値をセットで整理して覚えることが正誤判断に直結します。
ひっかけポイント
この問題のひっかけは、数値そのものではなく、単位違いと他項目との混同にあります。特に0.08という数字は、ホルムアルデヒドで実際に使われる数値であるため、0.08ppmを0.08mg/m3と読み替えてしまうと誤答になります。また、0.15mg/m3は浮遊粉じんの基準値として登場するため、空気環境基準の数値をばらばらに覚えていると、正しい物質に正しい数値を対応させられなくなります。つまり、問題作成者は「見たことのある数字」を並べることで、受験者のあいまいな記憶を狙っています。今後も、数値問題では単位まで含めて正確に覚えること、そして何の項目の基準値なのかをセットで理解することが大切です。
