【ビル管過去問】令和4年度 問題161|ごみ容器の収容量計算 容積・比重・ごみ重量の求め方を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和4年度(2022年)|清掃第161問

問題

ごみ2m3当たりの質量を300kgとするとき、60Lのごみ容器に収容できるごみの量として、正しいものは次のうちどれか。

(1) 6kg

(2) 9kg

(3) 12kg

(4) 18kg

(5) 36kg

ビル管過去問|ごみ容器の収容量計算 容積・比重・ごみ重量の求め方を解説

この問題は、ごみの体積と質量の関係をもとに、ごみ容器に入る重量を求める計算問題です。まず「2m3で300kg」という条件から、1m3当たりのごみ重量を求めます。次に、60Lをm3に直して掛け合わせれば、容器に入るごみの質量が計算できます。正しい選択肢は(2)の9kgです。体積の単位をLからm3へ正しく換算できるかどうかが得点の分かれ目になります。

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(1) 6kg

不適切です。60Lをそのまま60として扱ったり、体積換算を誤ったりすると、このような誤答に近づきやすくなります。問題文では、ごみ2m3当たり300kgとあるため、まず1m3当たりの質量は300÷2で150kgです。次に60Lは0.06m3ですから、150×0.06=9kgとなります。したがって6kgは計算結果と一致せず、誤りです。

(2) 9kg

適切です。ごみ2m3当たりの質量が300kgであることから、1m3当たりでは150kgになります。ここで60Lをm3に直すと、1000L=1m3なので60L=0.06m3です。したがって、ごみ容器に収容できるごみの量は150×0.06=9kgです。この問題は、与えられた体積当たり質量を単位体積当たりに直し、容器の容量を同じ単位にそろえて計算する基本的な考え方を確認する問題です。

(3) 12kg

不適切です。12kgという数値は、計算途中で1m3当たりの質量やLからm3への換算を誤って求めた可能性があります。この種の問題では、体積の単位をそろえないまま計算すると誤答になりやすいです。正しくは2m3で300kgなので1m3当たり150kg、60Lは0.06m3であるため、150×0.06=9kgです。よって12kgにはなりません。

(4) 18kg

不適切です。18kgは正答9kgのちょうど2倍であり、2m3当たり300kgという条件をそのまま使ってしまい、2m3を1m3当たりに直さずに計算した場合などに生じやすい誤答です。問題では、容器の容量60Lに対して収容できる質量を求めるので、まず基準となる質量を1m3当たりに直す必要があります。この手順を省くと数量関係がずれてしまうため、18kgは誤りです。

(5) 36kg

不適切です。36kgは実際の正答9kgよりかなり大きく、Lとm3の換算を大きく誤った場合に出やすい数値です。60Lは0.06m3であり、0.6m3ではありません。ごみのような収容量計算では、Lをm3へ直す際に小数点の位置を間違えると答えが大きくずれます。正しくは150kg/m3×0.06m3=9kgであるため、36kgは不適切です。

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この問題で覚えるポイント

ごみ容器の収容量計算では、まず「ある体積当たりの質量」から1m3当たりの質量を求めることが基本です。本問では2m3で300kgなので、1m3当たり150kgとなります。次に、容器容量を同じ単位にそろえる必要があります。1000Lが1m3ですから、60Lは0.06m3です。このように単位をそろえたうえで、1m3当たりの質量に容器の体積を掛けると、ごみ重量を求められます。つまり、体積当たり質量×容器容量=収容可能重量という形で整理すると解きやすいです。試験では、比重そのものを問うというより、体積と質量の関係を正しく扱えるかが問われます。L、m3、kgの関係を落ち着いて整理することが、同テーマの問題を確実に解くために重要です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、単位換算をあいまいなまま計算させようとしている点にあります。特に多いのは、60Lを0.06m3ではなく0.6m3や60m3のように誤って扱ってしまうミスです。また、2m3当たり300kgという条件を見て、1m3当たりに直さずそのまま使ってしまう罠もあります。日常感覚では「60Lの容器ならかなり入りそうだ」と感じて大きめの数値を選びたくなりますが、試験では感覚ではなく単位と比例関係で判断しなければなりません。一部だけ正しい知識を持っていても、単位をそろえる手順が抜けると簡単に誤答になります。この種の問題では、まず基準を1m3当たりに直すこと、次にLをm3へ換算すること、この二段階を機械的に行うことが再現性のある対策になります。

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