【ビル管過去問】令和4年度 問題147|ビルクリーニング用器具 ほうき・モップ・床磨き機・ちり取りを解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和4年度(2022年)|清掃第147問

問題

ビルクリーニング用の器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) 床磨き機に用いるブラシは、シダの茎、又はナイロン繊維を植えたものが一般的である。

(2) 自在ぼうきは、馬毛などを植えた薄いブラシに長柄を付けた構造である。

(3) 三つ手ちり取りは、本体を下に置けば蓋が開き、移動する際にごみがこぼれない構造である。

(4) 床維持剤塗布用のフラット型モップは、房が短いため、壁面や幅木を汚しにくい。

(5) 床磨き機に用いるブラシは、凹凸のある床面の洗浄に使用する。

ビル管過去問|ビルクリーニング用器具 ほうき・モップ・床磨き機・ちり取りを解説

この問題は、ビルクリーニングで使用する代表的な器具の名称、構造、用途を正しく理解しているかを問う問題です。器具の問題では、見た目や日常的な使い方の印象で判断すると誤りやすく、正式な構造や用途を知っているかどうかが重要です。正解は(3)で、三つ手ちり取りの蓋の開閉動作に関する説明が逆になっています。(1)(2)(4)(5)はいずれも適切であり、床磨き機用ブラシの材質や使用場面、自在ぼうきの構造、フラット型モップの特徴を押さえておくことが大切です。

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(1) 床磨き機に用いるブラシは、シダの茎、又はナイロン繊維を植えたものが一般的である。

適切です。床磨き機に用いるブラシには、洗浄対象の床材や汚れの性質に応じて、天然素材や化学繊維のブラシが用いられます。シダの茎を用いたブラシは伝統的に使われてきたもので、適度なコシがあり、床面の洗浄に対応できます。また、ナイロン繊維のブラシは耐久性が高く、現在の清掃現場でも広く使われています。材質に着目して問われた場合は、床磨き機用ブラシには天然素材と化学繊維の両方があることを押さえておくと判断しやすいです。

(2) 自在ぼうきは、馬毛などを植えた薄いブラシに長柄を付けた構造である。

適切です。自在ぼうきは、細かなほこりや軽いごみを集めるのに適した清掃器具で、薄いブラシ部と長柄から成る構造が特徴です。毛材には馬毛などが使われることがあり、しなやかさがあるため、床面をなでるように掃くことができます。学校や事務所などで見かける一般的な長柄のほうきに近いイメージですが、試験では「自在ぼうき」という正式名称と構造を結び付けて覚えておく必要があります。

(3) 三つ手ちり取りは、本体を下に置けば蓋が開き、移動する際にごみがこぼれない構造である。

不適切です。三つ手ちり取りは、ごみを集めた後に持ち上げたり移動したりした際に、ごみがこぼれにくいよう工夫された器具ですが、設問の説明は蓋の動きが逆です。一般に、地面に置いてごみを取り込むときに開いた状態となり、持ち上げると蓋が閉じることで、ごみの飛散やこぼれを防ぐ構造になっています。つまり、「下に置けば蓋が開く」という部分だけを見ると一見もっともらしく見えますが、その後の動作とのつながりまで考えると不自然です。構造を動きの流れで理解していないと、誤りを見抜きにくい選択肢です。

(4) 床維持剤塗布用のフラット型モップは、房が短いため、壁面や幅木を汚しにくい。

適切です。フラット型モップは、ワックスなどの床維持剤を均一に塗布しやすい器具で、モップ糸が長く垂れ下がるタイプではなく、平らな面で塗り広げる構造をしています。そのため、塗布時のコントロールがしやすく、壁面や幅木に床維持剤が付きにくいという利点があります。床維持剤の塗布では、塗りむらを防ぐだけでなく、周辺部材を汚さないことも重要なので、フラット型モップの特徴として理解しておくと実務にも役立ちます。

(5) 床磨き機に用いるブラシは、凹凸のある床面の洗浄に使用する。

適切です。床磨き機に装着するブラシは、凹凸のある床面や表面に細かな起伏がある床材の洗浄に適しています。これは、ブラシの毛が凹部に入り込み、表面のくぼみや目地部分の汚れをかき出しやすいためです。反対に、平滑な床面のつや出しや軽い洗浄では、ブラシではなくパッドを使う場合があります。試験では、ブラシとパッドの使い分けが問われることがあるため、凹凸面にはブラシ、比較的平滑な面にはパッドという基本的な考え方を押さえることが大切です。

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この問題で覚えるポイント

ビルクリーニング用器具は、名称だけでなく、構造と用途をセットで覚えることが重要です。床磨き機用ブラシは、シダの茎やナイロン繊維などで作られ、凹凸のある床面の洗浄に適しています。一方で、平滑な床面ではパッドを用いることが多く、両者の使い分けが重要です。自在ぼうきは、薄いブラシに長柄を付けた構造で、細かなごみやほこりの除去に向いています。フラット型モップは、床維持剤を均一に塗布しやすく、壁面や幅木を汚しにくい点が特徴です。ちり取り類は、単にごみを受ける器具ではなく、回収時や移動時にごみがこぼれにくい構造が工夫されています。試験対策としては、器具ごとに「何に使うか」「どんな形か」「何が利点か」を整理して覚えると、同テーマの問題に対応しやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、器具の名称を知っているだけでは正誤判断できない点にあります。特に、ちり取りのような日常的に見慣れた器具は、普段の感覚で何となく正しいと思い込みやすいです。しかし、試験では「置いたときにどうなるか」「持ち上げたときにどうなるか」といった動作の順序まで正確に理解しているかが問われます。また、床磨き機用ブラシとパッドの違いのように、似た用途の器具同士を混同させる出題もよくあります。一部だけ正しい説明文に、誤った構造や条件を紛れ込ませるのが典型的な出題パターンなので、器具問題では見た目の印象ではなく、正式な用途と構造で判断する習慣をつけることが大切です。

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