【ビル管過去問】令和3年度 問題141|建築物清掃の日常清掃|玄関ホール・事務室・駐車場の清掃範囲を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和3年度(2021年)|清掃第141問

問題

建築物清掃において一般的に行う日常清掃として、最も不適当なものはどれか。

(1) ドアノブなどの金属類の除じん

(2) エスカレーターのランディングプレートの除じん

(3) 駐車場の除じん

(4) 玄関ホールのフロアマットの除じん

(5) 事務室窓台の除じん

ビル管過去問|建築物清掃の日常清掃を解説

この問題は、建築物清掃における日常清掃の対象範囲を正しく理解しているかを問う問題です。日常清掃は、不特定多数の人が頻繁に利用する場所や、汚れが毎日発生しやすい部位を中心に行うのが基本です。そのため、玄関ホール、エスカレーター周辺、駐車場、ドアノブなどは日常的な清掃対象になりやすい一方で、事務室窓台のような場所は日常清掃ではなく、周期清掃や必要に応じた清掃として扱われることが一般的です。したがって、最も不適当なのは(5)であり、ほかの選択肢は一般的な日常清掃の内容として適切です。

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(1) ドアノブなどの金属類の除じん

適切です。ドアノブなどの金属類は、人の手が頻繁に触れる場所であり、ほこりや手あかが付きやすい部分です。特に出入口や共用部にあるドアノブは利用頻度が高く、見た目の清潔感だけでなく、衛生面への配慮も求められます。そのため、日常清掃で除じんや拭き清掃を行う対象として一般的です。建築物清掃では、床だけでなく、利用者が直接触れる部位を日常的にきれいに保つことも重要です。

(2) エスカレーターのランディングプレートの除じん

適切です。エスカレーターのランディングプレートは、乗り降りの際に靴底の土砂やほこりが持ち込まれやすく、汚れが目立ちやすい箇所です。また、ごみや砂がたまると美観を損ねるだけでなく、機器周辺の環境維持の面でも好ましくありません。このため、日常清掃として除じんを行うのが一般的です。利用者の安全で快適な通行環境を保つうえでも、こまめな清掃が必要な部位です。

(3) 駐車場の除じん

適切です。駐車場は車両の出入りによって土砂や枯れ葉、紙くずなどがたまりやすい場所です。屋内駐車場や建築物に付属する駐車スペースでは、日常的に発生する汚れに対応するため、除じんやごみの回収が一般的に行われます。特に利用者の動線となる部分や建物出入口に近い部分では、清掃の必要性が高くなります。したがって、駐車場の除じんを日常清掃に含めることは不自然ではありません。

(4) 玄関ホールのフロアマットの除じん

適切です。玄関ホールのフロアマットは、建物内への土砂や水分の持ち込みを抑える役割を持つため、非常に汚れやすい部位です。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、周辺床面の汚染拡大にもつながります。そのため、マットの除じんは日常清掃の代表的な作業の一つです。建築物の第一印象を左右する玄関ホールでは、こうした部分を日常的に整えることが特に重要です。

(5) 事務室窓台の除じん

不適切です。事務室窓台は確かにほこりがたまる場所ではありますが、玄関や共用廊下、便所、出入口周辺のように毎日強い汚れが発生する場所ではありません。そのため、一般的な日常清掃の中心的対象とはいえず、定期清掃や必要に応じた清掃として扱われることが多いです。この問題では「一般的に行う日常清掃」が問われているため、日々の利用頻度や汚れの発生状況を基準に判断することが大切です。事務室窓台の除じんは清掃作業としてあり得ますが、日常清掃としては優先度が低いため、最も不適当な選択肢となります。

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この問題で覚えるポイント

建築物清掃の日常清掃は、毎日または短い間隔で繰り返し行う清掃であり、利用頻度が高く汚れの発生が早い場所が主な対象です。代表例としては、玄関ホール、廊下、階段、便所、出入口まわり、エレベーターやエスカレーター周辺、フロアマット、手すり、ドアノブなどがあります。これに対して、窓ガラス、窓台、高所、照明器具、壁面上部などは、汚れの進行が比較的緩やかであり、日常清掃ではなく定期清掃や臨時清掃として扱われることが多いです。試験では、清掃対象そのものを暗記するだけでなく、どの場所が「毎日汚れやすいか」「利用者の目につきやすいか」「衛生や安全に直結するか」という観点で判断できるようにしておくことが重要です。日常清掃は美観維持だけでなく、快適性、安全性、衛生性の確保にも関わることを押さえておくと応用が利きます。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「清掃対象として存在すること」と「一般的な日常清掃の対象であること」を混同させる点にあります。受験者は、どの選択肢も実際に清掃しそうだと感じるため、すべて正しく見えて迷いやすくなります。特に事務室窓台は、ほこりがたまりやすいという日常感覚から、日常清掃でもよさそうだと思いやすいです。しかし、試験で問われているのは、あくまで一般的な日常清掃の範囲です。つまり、汚れの発生頻度、利用者の接触頻度、見た目や衛生への影響の大きさで優先順位を判断しなければなりません。一部だけもっともらしい内容でも、清掃頻度の区分がずれていれば誤りになります。このパターンは今後もよく出るため、「その場所を清掃するかどうか」ではなく、「どの頻度の清掃に分類されるか」で見分ける意識を持つことが大切です。

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