【ビル管過去問】令和7年度 問題110|水道管理を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和7年度(2025年)|給水および排水の管理第110問

問題

水道に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(1) 水道事業とは、一般の需要に応じて水道によって水を供給する事業であって、計画上の給水人口が101人以上のものをいう。

(2) 簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水のみを水源とするもので、水槽の有効容量の合計が10m3以下のものをいう。

(3) 上水道事業とは、一般に計画給水人口が5,001人以上である水道事業をいう。

(4) 専用水道には、寄宿舎等の自家用水道等で、100人を超える者にその居住に必要な水を供給するものが含まれる。

(5) 給水装置とは、需要者に水を供給するために、水道事業者の施設した配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結する給水用具をいう。

 

 

 

ビル管過去問|水道管理を解説

この問題は、水道法における水道事業、上水道事業、専用水道、簡易専用水道、給水装置の定義を問う問題です。誤っている選択肢は(2)です。特に、簡易専用水道は「水槽の有効容量の合計が10m3を超えるもの」であり、「10m3以下」としている点が不適切です。

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(1) 水道事業とは、一般の需要に応じて水道によって水を供給する事業であって、計画上の給水人口が101人以上のものをいう。

適切です。水道事業は、一般の需要に応じて水道により水を供給する事業で、計画給水人口が101人以上のものをいいます。ここで重要なのは、「一般の需要に応じて」という点です。不特定または多数の利用者に対して継続的に水を供給する事業が対象になります。計画給水人口101人以上という数値は、水道法上の定義に関わる基本的な数字なので、試験では正誤判断の決め手になります。

(2) 簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水のみを水源とするもので、水槽の有効容量の合計が10m3以下のものをいう。

不適切です。簡易専用水道とは、水道事業から供給される水だけを水源とし、受水槽などの水槽の有効容量の合計が10m3を超えるものをいいます。この選択肢では「10m3以下」としているため誤りです。簡易専用水道は、ビルやマンションなどで水道水をいったん受水槽にためてから給水する設備に関係します。水源が水道水のみであっても、水槽の有効容量が10m3を超えるかどうかで該当性が判断されます。

(3) 上水道事業とは、一般に計画給水人口が5,001人以上である水道事業をいう。

適切です。上水道事業は、一般に計画給水人口が5,001人以上の水道事業をいいます。これに対して、計画給水人口が比較的小さいものとして簡易水道事業があります。水道に関する問題では、101人以上、5,001人以上、10m3を超える、といった数値がよく問われます。数字の境目を正確に覚えることが大切です。

(4) 専用水道には、寄宿舎等の自家用水道等で、100人を超える者にその居住に必要な水を供給するものが含まれる。

適切です。専用水道には、寄宿舎、社宅、療養施設などのように、特定の人々の居住に必要な水を供給する自家用水道等が含まれます。その基準の一つが、100人を超える者に居住に必要な水を供給する場合です。水道事業が一般の需要に応じるものであるのに対し、専用水道は特定の施設や集団に対して水を供給する点に特徴があります。

(5) 給水装置とは、需要者に水を供給するために、水道事業者の施設した配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結する給水用具をいう。

適切です。給水装置とは、水道事業者が設置した配水管から分岐して、需要者に水を届けるための給水管と、それに直結する給水用具をいいます。たとえば、配水管から建物内へ水を引き込む給水管や、これに直結する水栓などが関係します。ポイントは、配水管から分岐していることと、給水管に直結している給水用具であることです。

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この問題で覚えるポイント

水道管理では、水道の種類ごとの定義と数値基準を正確に押さえることが重要です。水道事業は、一般の需要に応じて水を供給する事業で、計画給水人口が101人以上のものをいいます。上水道事業は、一般に計画給水人口が5,001人以上の水道事業です。専用水道は、寄宿舎や社宅などの自家用水道で、100人を超える者に居住に必要な水を供給するものなどが該当します。簡易専用水道は、水道事業から供給される水だけを水源とし、水槽の有効容量の合計が10m3を超えるものです。給水装置は、配水管から分岐して設けられた給水管と、これに直結する給水用具を指します。試験では、101人以上、5,001人以上、100人を超える、10m3を超えるという数値の違いが正誤判断に直結します。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、簡易専用水道の基準を「10m3以下」としている点です。水道水だけを水源とするという前半部分は正しいため、そこだけを読んで正しいと判断してしまうと誤答につながります。水道の定義問題では、文章の前半が正しく、後半の数値だけが微妙に入れ替えられていることがよくあります。また、「以上」「超える」「以下」の違いも狙われやすいです。特に、10m3を超えるのか、10m3以下なのかは簡易専用水道で頻出の判断ポイントです。用語の意味だけでなく、数値と範囲表現までセットで覚えることが大切です。

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