【危険物取扱者乙種4類予想問題6】|問26|危険物の類ごとの特徴|性質・消火を解説

問題

危険物の類ごとの特徴について、次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 第1類の危険物は、可燃性固体であり、加熱すると自ら燃焼を継続する。

(2) 第3類の危険物は、すべて禁水性であり、空気中では安定している。

(3) 第4類の危険物は、引火性液体であり、一般に蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい。

(4) 第5類の危険物は、不燃性液体であり、他の可燃物の燃焼を助ける。

(5) 第6類の危険物は、可燃性液体であり、水による消火が最も効果的である。

危険物取扱者乙種4類|危険物の類ごとの特徴を解説

危険物の第1類から第6類までの基本的な性質を整理して判断する問題です。正しい答えは(3)です。第4類危険物は引火性液体であり、ガソリン、灯油、軽油、アルコール類などが代表例です。第4類では液体そのものよりも、液面から発生する可燃性蒸気が空気と混合して引火する点が重要です。また、多くの第4類危険物の蒸気は空気より重く、床付近やくぼ地、排水溝などの低い場所に滞留しやすいため、火気や静電気による引火に注意が必要です。

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(1) 第1類の危険物は、可燃性固体であり、加熱すると自ら燃焼を継続する。

不適切です。第1類危険物は可燃性固体ではなく、酸化性固体です。酸化性固体とは、それ自体は燃えにくいものが多いものの、酸素を供給するなどして他の可燃物の燃焼を助ける性質をもつ固体をいいます。代表例には、塩素酸塩類、過塩素酸塩類、硝酸塩類などがあります。「可燃性固体」は第2類危険物の特徴です。第1類と第2類はどちらも固体が中心なので混同しやすいですが、第1類は燃焼を助ける側、第2類は自ら燃えやすい側と整理すると判断しやすくなります。

(2) 第3類の危険物は、すべて禁水性であり、空気中では安定している。

不適切です。第3類危険物は、自然発火性物質及び禁水性物質に分類されます。水と反応して可燃性ガスを発生するものがあるため禁水性が重要ですが、すべてが禁水性とは限りません。また、「空気中では安定している」という部分も誤りです。第3類には、空気中で自然発火するおそれのある物質も含まれます。例えば黄りんは空気中で自然発火しやすい代表的な物質です。第3類は「水と反応して危険なもの」と「空気中で自然発火するもの」があると押さえることが大切です。

(3) 第4類の危険物は、引火性液体であり、一般に蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい。

適切です。第4類危険物は引火性液体です。乙種第4類で中心的に学習する分野であり、ガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類、ベンゼン、トルエン、アセトンなどが該当します。第4類危険物は、液体そのものが直接燃えるというより、液面から発生した可燃性蒸気が空気と混ざり、燃焼範囲内の濃度になったところへ点火源があると燃焼します。また、多くの可燃性蒸気は空気より重いため、床付近、地下室、ピット、排水溝などに流れて滞留しやすい性質があります。このため、離れた場所の火気によって引火したり、静電気火花で着火したりする危険があります。第4類では「引火性液体」「蒸気が燃える」「蒸気は低所に滞留しやすい」という組み合わせを確実に覚えておきましょう。

(4) 第5類の危険物は、不燃性液体であり、他の可燃物の燃焼を助ける。

不適切です。第5類危険物は自己反応性物質です。加熱、衝撃、摩擦などによって分解し、発熱や発火、爆発を起こすおそれがあります。代表例には、有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物などがあります。「不燃性液体であり、他の可燃物の燃焼を助ける」という説明は、第6類危険物の酸化性液体の特徴に近い内容です。第5類は、外部から酸素を供給されなくても、物質自体が分解して激しく反応する危険がある点が特徴です。

(5) 第6類の危険物は、可燃性液体であり、水による消火が最も効果的である。

不適切です。第6類危険物は可燃性液体ではなく、酸化性液体です。代表例には、過塩素酸、過酸化水素、硝酸などがあります。第6類はそれ自体が燃えるというより、他の可燃物の燃焼を助ける性質が強く、腐食性をもつものも多いです。「可燃性液体」は第4類危険物の特徴です。また、水による消火が常に最も効果的と単純に覚えるのは危険です。危険物の種類や周囲の可燃物、反応性によって適切な消火方法は変わります。第6類は「酸化性液体」であり、「可燃性液体」ではないと明確に区別しましょう。

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この問題で覚えるポイント

危険物の類別は、性質を一言で整理すると正誤判断がしやすくなります。第1類は酸化性固体で、可燃物の燃焼を助ける固体です。第2類は可燃性固体で、火炎により着火しやすいものや低温で引火しやすい固体が含まれます。第3類は自然発火性物質及び禁水性物質で、空気中で自然発火するものや、水と反応して可燃性ガスを発生するものがあります。第4類は引火性液体で、乙種4類の中心分野です。液体そのものではなく、液面から発生した可燃性蒸気が燃焼すること、蒸気が空気より重く低所に滞留しやすいこと、静電気や火気が大きな着火源になることを覚えてください。第5類は自己反応性物質で、加熱、衝撃、摩擦などにより分解し、発火や爆発のおそれがあります。第6類は酸化性液体で、不燃性のものが多いものの、他の可燃物の燃焼を助ける性質があります。試験では「可燃性固体」「引火性液体」「酸化性固体」「酸化性液体」「自己反応性物質」「自然発火性物質及び禁水性物質」の入れ替えがよく出ます。類の番号と性質を丸暗記するだけでなく、「自ら燃えるのか」「燃焼を助けるのか」「水や空気と反応するのか」「衝撃や加熱で分解するのか」という視点で整理すると、初見の選択肢にも対応しやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、各類の名称や性質を少しずつ入れ替えている点です。第1類を可燃性固体とする誤りは、第1類と第2類の混同を狙っています。第3類について「すべて禁水性」「空気中では安定」と言い切る表現は危険です。第3類には自然発火性のものもあり、空気中で安定とはいえません。「すべて」「常に」「最も効果的」のような断定表現は、危険物の問題では特に注意が必要です。第5類を不燃性液体、第6類を可燃性液体とする誤りは、第4類、第5類、第6類の液体に関するイメージを混ぜたものです。日常感覚では「液体なら燃える」「水をかければ消える」と考えがちですが、危険物では酸化性、禁水性、自己反応性などによって危険性が大きく変わります。類別問題では、文章の一部だけが正しくても全体として正しいとは限らないため、最後まで読んで、類の番号と性質が正しく対応しているかを確認することが重要です。

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