問題
第4類危険物を運搬容器に収納して運搬する場合、その運搬容器の外部に表示する事項として、法令上正しいものはどれか。
(1) 危険物の類別、指定数量、危険等級、容器の最大容積および「火気厳禁」
(2) 品名、危険等級、化学名、数量および危険物の性質に応じた注意事項
(3) 品名、化学名、指定数量の倍数、製造年月日および「取扱注意」
(4) 危険物の類別、品名、数量、運搬経路および運搬責任者の氏名
(5) 品名、危険等級、容器の材質、収納率および製造者の名称
危険物取扱者乙種4類|危険物運搬容器の表示事項を解説
危険物を運搬する際には、事故や火災が発生した場合でも内容物の種類や危険性を確認できるよう、運搬容器の外部に法令で定められた事項を表示する必要があります。基本となる表示事項は、品名、危険等級、化学名、数量および危険物の性質に応じた注意事項です。また、第4類危険物のうち水溶性の性状を有するものについては、「水溶性」の表示も必要です。本問の選択肢の中では、基本的な法定表示事項を正しく示している(2)が正解です。

(1) 危険物の類別、指定数量、危険等級、容器の最大容積および「火気厳禁」
不適切です。 危険等級や危険物の性質に応じた注意事項は重要な表示ですが、指定数量や容器の最大容積は、運搬容器に表示する基本的な法定事項ではありません。また、この選択肢には品名、化学名、実際に収納している危険物の数量などの必要な表示事項が含まれていません。そのため、運搬容器の表示事項として正しい組合せではありません。
(2) 品名、危険等級、化学名、数量および危険物の性質に応じた注意事項
適切です。 危険物の運搬容器には、内容物を識別し、その危険性を適切に把握できるよう、品名、危険等級、化学名、数量および危険物の性質に応じた注意事項を表示します。第4類危険物では「火気厳禁」が代表的な注意事項です。さらに、第4類危険物のうち水溶性の性状を有するものについては、「水溶性」の表示も必要です。したがって、本問の選択肢の中では(2)が正しいものとなります。
(3) 品名、化学名、指定数量の倍数、製造年月日および「取扱注意」
不適切です。 品名と化学名は必要な表示事項ですが、指定数量の倍数や製造年月日は、運搬容器に表示する基本的な法定事項ではありません。また、注意事項は単に「取扱注意」と表示すればよいわけではなく、危険物の性質に応じて法令で定められた内容を表示する必要があります。第4類危険物では「火気厳禁」が代表的な注意事項となります。
(4) 危険物の類別、品名、数量、運搬経路および運搬責任者の氏名
不適切です。 品名や数量は必要な表示事項ですが、運搬経路や運搬責任者の氏名は、通常の運搬容器に表示する基本的な法定事項ではありません。また、この選択肢には危険等級や化学名、危険物の性質に応じた注意事項などが含まれていません。運搬に関する管理情報と、運搬容器そのものに必要な表示事項を区別して覚えることが重要です。
(5) 品名、危険等級、容器の材質、収納率および製造者の名称
不適切です。 品名と危険等級は必要な表示事項ですが、容器の材質や収納率、製造者の名称は、この問題で問われている運搬容器の基本的な法定表示事項ではありません。特に収納率は、危険物を容器へ収納する際の基準に関係するものであり、容器外部への表示事項とは別の規定です。また、化学名、数量、危険物の性質に応じた注意事項も不足しています。
この問題で覚えるポイント
危険物の運搬容器には、基本的に「品名・危険等級・化学名・数量・危険物の性質に応じた注意事項」を表示します。第4類危険物では「火気厳禁」が代表的な注意事項です。 さらに、第4類危険物のうち水溶性の性状を有するものについては、「水溶性」の表示も必要であることを覚えておきましょう。たとえば、エタノールなどの水溶性の第4類危険物では、この点も重要になります。 一方、指定数量や指定数量の倍数、容器の最大容積、収納率、製造年月日、運搬経路、運搬責任者の氏名などは、この問題で問われている基本的な運搬容器の表示事項には含まれません。
ひっかけポイント
このテーマでは、「危険物に関係する情報」と「運搬容器に表示しなければならない情報」を混同させる選択肢がよく出題されます。 指定数量、収納率、容器の材質などは危険物規制を学習すると頻繁に登場するため、運搬容器にも表示するように思いやすい項目です。しかし、危険物に関係する情報だからといって、すべてを容器の外部に表示するわけではありません。 試験では、まず「品名・危険等級・化学名・数量・注意事項」という基本的な表示事項を押さえましょう。そのうえで、第4類の水溶性危険物では「水溶性」の表示も必要という例外ではなく追加の表示事項をセットで覚えておくと、より正確に判断できます。
