問題
第3石油類(非水溶性液体)の一般的な性質について、正しいものはどれか。
(1) 指定数量は4,000Lである。
(2) すべて水より比重が大きい。
(3) 引火点は200℃以上である。
(4) 引火点は70℃以上200℃未満である。
(5) すべて水と任意の割合で溶け合う。
危険物取扱者乙種4類|第3石油類(非水溶性液体)の性質を解説
第3石油類は、第4類危険物の中でも引火点が比較的高い液体であり、常温では第1石油類や第2石油類ほど引火しやすくありません。正解は(4)です。第3石油類の引火点は70℃以上200℃未満であり、非水溶性液体の指定数量は2,000L、水溶性液体の指定数量は4,000Lです。第3石油類の分類では、引火点の範囲と水溶性か非水溶性かによる指定数量の違いを正確に押さえることが大切です。
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(1) 指定数量は4,000Lである。
不適切です。第3石油類の非水溶性液体の指定数量は2,000Lであり、4,000Lではありません。4,000Lが指定数量となるのは、第3石油類の水溶性液体です。問題では「第3石油類(非水溶性液体)」について問われているため、この選択肢は誤りです。第3石油類は、水溶性か非水溶性かによって指定数量が異なるため、区別して覚えることが重要です。
(2) すべて水より比重が大きい。
不適切です。第3石油類の非水溶性液体は、水に溶けにくい液体ですが、すべてが水より重いわけではありません。危険物の性質では、「水に溶けにくいこと」と「水より重いこと」は別の性質として考える必要があります。たとえば油類の多くは水に溶けにくく、水より軽いものもあります。「非水溶性だから水より重い」と判断すると誤りになります。
(3) 引火点は200℃以上である。
不適切です。引火点が200℃以上250℃未満のものは、原則として第4石油類に分類されます。第3石油類の引火点は70℃以上200℃未満です。第3石油類と第4石油類は、どちらも比較的引火点が高い危険物ですが、境目となる200℃を含むかどうかが重要です。200℃以上は第3石油類ではなく、第4石油類側の範囲として整理します。
(4) 引火点は70℃以上200℃未満である。
適切です。第3石油類は、引火点が70℃以上200℃未満の第4類危険物です。非水溶性液体の例としては重油、クレオソート油、アニリン、ニトロベンゼンなどがあり、水溶性液体の例としてはグリセリン、エチレングリコールなどがあります。第3石油類は常温では引火しにくいものが多いですが、加熱されると可燃性蒸気を発生し、引火の危険が高まります。試験では「70℃以上200℃未満」という数値を正確に覚えておくことが重要です。
(5) すべて水と任意の割合で溶け合う。
不適切です。非水溶性液体とは、水に溶けにくい液体のことです。そのため、「すべて水と任意の割合で溶け合う」という説明は、非水溶性液体の性質と反対です。水と任意の割合で混ざり合うものは水溶性液体として扱われます。第3石油類には非水溶性液体と水溶性液体の両方があり、指定数量も異なります。非水溶性液体は2,000L、水溶性液体は4,000Lです。
この問題で覚えるポイント
第3石油類は、引火点が70℃以上200℃未満の第4類危険物です。第4類危険物では、特殊引火物、第1石油類、アルコール類、第2石油類、第3石油類、第4石油類、動植物油類のように、主に引火点の範囲によって分類を判断します。第3石油類は第1石油類や第2石油類より引火点が高いため、常温では引火しにくい傾向がありますが、加熱されると可燃性蒸気が発生して引火の危険が高まります。第3石油類の非水溶性液体の指定数量は2,000L、水溶性液体の指定数量は4,000Lです。非水溶性液体は水に溶けにくい液体であり、水溶性液体は水に溶けやすい液体です。ただし、水に溶けにくいことと、水より重いことは同じ意味ではありません。第3石油類と第4石油類の境目は200℃であり、第3石油類は70℃以上200℃未満、第4石油類は200℃以上250℃未満と覚えると正誤判断がしやすくなります。
ひっかけポイント
この問題の大きなひっかけは、「非水溶性液体」という言葉から比重まで判断してしまう点です。非水溶性とは水に溶けにくいという意味であり、水より重いという意味ではありません。分類上の性質を問う場合は、引火点70℃以上200℃未満という基準が基本です。さらに、200℃以上という表現は第4石油類との混同を狙った典型的な数値のひっかけです。危険物の分類問題では、「以上」「未満」の境界をあいまいにすると失点しやすいため、70℃以上200℃未満という形でセットで覚えることが大切です。
