【危険物取扱者乙種4類予想問題5】|問11|危険物運搬容器の構造基準|法令を解説

問題

危険物を収納した運搬容器について、法令上、正しいものはどれか。

(1) ガラス製の容器は、すべての危険物の運搬に使用しなければならない。

(2) 運搬容器は、収納する危険物の性質に適応し、かつ容易に破損しない構造でなければならない。

(3) 運搬容器のふたは、運搬中に容易に開く構造でなければならない。

(4) 運搬容器に多少の漏れがあっても、指定数量未満であれば運搬できる。

(5) 運搬容器は、一度使用したものを再使用してはならない。

危険物取扱者乙種4類|危険物運搬容器の構造基準を解説

危険物を運搬する容器は、危険物の性質に合っており、運搬中に漏れたり破損したりしない安全な構造であることが求められます。正解は(2)です。運搬容器は、収納する危険物に対して材質や強度が適切で、密栓でき、衝撃などで容易に破損しないものでなければなりません。

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(1) ガラス製の容器は、すべての危険物の運搬に使用しなければならない。

不適切です。ガラス製容器は、薬品に侵されにくいという長所がありますが、衝撃で割れやすいという弱点があります。そのため、すべての危険物の運搬に必ず使用するものではありません。危険物の性質や量に応じて、金属製、プラスチック製、ガラス製など、適切な容器を選ぶ必要があります。ガラス容器を使う場合でも、破損防止のために外装容器へ収納するなどの措置が必要になることがあります。

(2) 運搬容器は、収納する危険物の性質に適応し、かつ容易に破損しない構造でなければならない。

適切です。運搬容器は、収納する危険物の性質に適した材質・構造でなければなりません。例えば、容器の材質が危険物によって腐食したり、溶けたり、反応したりすると、漏えいや火災の危険が高まります。また、運搬中は振動、衝撃、転倒などが起こる可能性があるため、容易に破損しない強度も必要です。危険物運搬容器の基本は、危険物に適した容器で、漏れず、壊れにくく、安全に運べることです。

(3) 運搬容器のふたは、運搬中に容易に開く構造でなければならない。

不適切です。運搬容器のふたは、運搬中に容易に開いてはいけません。ふたが簡単に開く構造だと、振動や転倒によって危険物が漏れ、引火、爆発、有毒蒸気の発生などにつながるおそれがあります。運搬容器には、密栓できること、内容物が漏れないことが求められます。「容易に開く」は安全性とは逆の内容なので、明確に誤りです。

(4) 運搬容器に多少の漏れがあっても、指定数量未満であれば運搬できる。

不適切です。危険物の運搬では、指定数量以上か未満かにかかわらず、容器から危険物が漏れている状態で運搬することは危険です。指定数量未満であれば規制が軽くなる場合はありますが、漏れたまま運搬してよいという意味ではありません。第4類危険物は引火性液体であり、少量でも蒸気が発生して火気により引火するおそれがあります。漏れがある容器は、安全な容器に移し替えるなど、必要な措置をしてから運搬する必要があります。

(5) 運搬容器は、一度使用したものを再使用してはならない。

不適切です。運搬容器は、一度使用しただけで必ず再使用できなくなるわけではありません。再使用する場合でも、破損、腐食、変形、漏れ、残留物などがなく、危険物を安全に収納できる状態であることが必要です。問題文のように「一度使用したものを再使用してはならない」と断定している点が誤りです。試験では、「すべて」「必ず」「一切できない」のような強い表現は、例外の有無を確認することが大切です。

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この問題で覚えるポイント

危険物の運搬容器は、収納する危険物の性質に適応した材質・構造であること、容易に破損しないこと、漏れないこと、ふたが確実に閉まることが重要です。第4類危険物は引火性液体であるため、少量でも漏えいすると可燃性蒸気が発生し、火災につながるおそれがあります。指定数量未満であっても、漏れたまま運搬してよいわけではありません。ガラス容器は薬品に強い場合がありますが、割れやすいため、すべての危険物に必ず使用するものではありません。容器の種類は、危険物の性質、量、腐食性、揮発性、運搬時の衝撃などを考えて選ぶ必要があります。再使用については、再使用そのものが禁止されているのではなく、安全性を保てる状態かどうかが判断の中心になります。試験では、運搬容器の構造基準として「危険物に適応する」「容易に破損しない」「漏れない」「密栓できる」という基本語句を押さえておくと正誤判断がしやすくなります。

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ひっかけポイント

このテーマでは、「指定数量未満なら規制がない」「少量なら多少漏れても大丈夫」と考えさせるひっかけがよく出ます。しかし、危険物の運搬では、数量が少なくても漏えいによる火災危険は残ります。また、「ガラス製は薬品に強い」という一部の正しい知識から、「すべての危険物に使用しなければならない」と広げてしまうのも誤答の原因です。さらに、「ふたが容易に開く」という日常的には便利に見える表現も、危険物運搬では安全性を損なうため誤りです。「すべて」「必ず」「多少ならよい」「再使用してはならない」のような断定表現は、法令問題で特に注意すべき言い回しです。正誤判断では、便利さではなく、漏えい防止、破損防止、危険物の性質への適合という安全基準を中心に考えることが大切です。

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