問題
次の危険物施設と、その区分の組合せのうち、正しいものはどれか。
(1) 固定された給油設備によって自動車の燃料タンクにガソリンを給油する施設 ― 一般取扱所
(2) 車両に固定されたタンクに危険物を貯蔵し、道路上を移動する施設 ― 移送取扱所
(3) 配管およびポンプによって危険物を連続して長距離輸送する施設 ― 移動タンク貯蔵所
(4) 地盤面下に埋設されたタンクに危険物を貯蔵する施設 ― 地下タンク貯蔵所
(5) 容器に収納した危険物を、建築物の屋外において貯蔵する施設 ― 屋内貯蔵所
危険物取扱者乙種4類|危険物施設の区分を解説
危険物施設には、それぞれ用途や構造に応じた名称が定められており、施設の特徴と区分を正確に対応させることが重要です。本問では、施設の用途と区分名を正しく理解しているかが問われています。答えは(4)です。地盤面下に埋設されたタンクで危険物を貯蔵する施設は地下タンク貯蔵所に区分されます。他の選択肢は施設の用途と区分名が入れ替えられており、代表的なひっかけ問題となっています。

(1) 固定された給油設備によって自動車の燃料タンクにガソリンを給油する施設 ― 一般取扱所
不適切です。固定された給油設備を用いて自動車へガソリンや軽油などを給油する施設は給油取扱所です。一般取扱所は危険物を取り扱うさまざまな作業を行う施設ですが、自動車への給油を目的とした施設は独立した区分として給油取扱所に分類されます。ガソリンスタンドは代表的な給油取扱所であり、試験でも頻繁に出題されます。
(2) 車両に固定されたタンクに危険物を貯蔵し、道路上を移動する施設 ― 移送取扱所
不適切です。車両に固定されたタンクに危険物を積載し、道路を走行して運搬する施設は移動タンク貯蔵所です。移送取扱所は、配管やポンプなどを利用して危険物を連続的に移送する施設を指します。タンクローリーは移動タンク貯蔵所であり、配管による輸送とは区別して覚える必要があります。
(3) 配管およびポンプによって危険物を連続して長距離輸送する施設 ― 移動タンク貯蔵所
不適切です。配管やポンプを利用して危険物を連続的に輸送する施設は移送取扱所です。移動タンク貯蔵所はタンクローリーなど車両によって危険物を運搬する施設であり、配管設備を利用する施設ではありません。移送取扱所は石油基地や製油所などで長距離の配管輸送を行う設備として設置されています。
(4) 地盤面下に埋設されたタンクに危険物を貯蔵する施設 ― 地下タンク貯蔵所
適切です。地下タンク貯蔵所は、地盤面下に埋設されたタンクに危険物を貯蔵する施設です。地下に設置することで火災時の危険性を低減できる一方、漏えい防止や腐食対策などの安全基準が厳しく定められています。施設の構造そのものが名称になっているため、特徴と合わせて覚えておくことが大切です。
(5) 容器に収納した危険物を、建築物の屋外において貯蔵する施設 ― 屋内貯蔵所
不適切です。建築物の屋外で容器入りの危険物を貯蔵する施設は屋外貯蔵所です。屋内貯蔵所は建築物の内部で危険物を貯蔵する施設を指します。名称に「屋内」「屋外」が含まれているため簡単に見えますが、試験では意図的に逆にした選択肢がよく出題されます。
この問題で覚えるポイント
危険物施設は用途や構造によって区分が定められています。自動車へ給油する施設は給油取扱所、タンクローリーなど車両に固定したタンクで運搬する施設は移動タンク貯蔵所、配管やポンプで危険物を連続輸送する施設は移送取扱所です。また、地盤面下に埋設したタンクは地下タンク貯蔵所、建築物内で容器入り危険物を貯蔵する施設は屋内貯蔵所、建築物の外で貯蔵する施設は屋外貯蔵所です。施設の名称だけでなく、どのような用途や構造を持つ施設なのかを関連付けて覚えることが正答への近道です。
ひっかけポイント
このテーマでは、名称が似ている施設同士を意図的に入れ替えた選択肢が頻出です。特に移送取扱所と移動タンク貯蔵所は名称が似ているため、配管による移送なのか、車両による運搬なのかを混同しやすくなります。また、屋内貯蔵所と屋外貯蔵所、給油取扱所と一般取扱所も混同しやすいポイントです。施設名だけを暗記するのではなく、「何をする施設なのか」「どのような構造なのか」をセットで理解しておくことで、同様のひっかけ問題にも対応できるようになります。
