【危険物取扱者乙種4類予想問題1】|問8|危険物施設保安員の選任基準|法令を解説

問題

危険物施設保安員を選任しなければならない製造所等について、正しいものはどれか。

(1) 指定数量の倍数にかかわらず、すべての給油取扱所で選任しなければならない。

(2) 屋内貯蔵所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

(3) 製造所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

(4) 販売取扱所では、指定数量の倍数が10倍以上の場合に選任しなければならない。

(5) 移動タンク貯蔵所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

危険物取扱者乙種4類|危険物施設保安員の選任基準を解説

危険物施設保安員は、すべての危険物施設に必要なわけではなく、一定規模以上の特定の製造所等で選任が必要となる役職です。正解は(3)です。製造所では、取り扱う危険物の指定数量の倍数が100倍以上の場合に、危険物施設保安員を選任しなければなりません。危険物施設保安員は、施設の構造や設備の点検、保安業務の補助などを行う立場であり、危険物保安監督者とは役割も選任基準も異なります。

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(1) 指定数量の倍数にかかわらず、すべての給油取扱所で選任しなければならない。

不適切です。給油取扱所であっても、指定数量の倍数にかかわらず常に危険物施設保安員を選任しなければならないわけではありません。給油取扱所は乙種4類の試験でよく出る施設ですが、危険物施設保安員の選任対象として「すべての給油取扱所」と覚えるのは誤りです。給油取扱所では、危険物取扱者や危険物保安監督者に関する論点と混同しやすいため注意が必要です。

(2) 屋内貯蔵所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

不適切です。屋内貯蔵所について、指定数量の倍数が100倍以上であれば危険物施設保安員を必ず選任する、という基準ではありません。危険物施設保安員の選任が必要となる代表例は、製造所、一般取扱所、移送取扱所などの一定規模以上の施設です。屋内貯蔵所は「貯蔵所」という名前から規模が大きいイメージを持ちやすいですが、製造所と同じように100倍以上で選任が必要になるとは限りません。

(3) 製造所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

適切です。製造所では、取り扱う危険物の指定数量の倍数が100倍以上の場合、危険物施設保安員を選任しなければなりません。製造所は危険物を製造する施設であり、設備の異常や管理不備が火災、爆発、漏えいなどの大きな事故につながるおそれがあります。そのため、一定規模以上になると、危険物保安監督者だけでなく、施設の保安業務を補助する危険物施設保安員の選任が求められます。

(4) 販売取扱所では、指定数量の倍数が10倍以上の場合に選任しなければならない。

不適切です。販売取扱所について、指定数量の倍数が10倍以上で危険物施設保安員を選任しなければならないという基準はありません。販売取扱所は危険物を容器入りのまま販売する施設などを指しますが、危険物施設保安員の選任基準を判断する場合は、施設の種類と指定数量の倍数を正確に組み合わせて覚える必要があります。「10倍以上」という数字だけを見て判断すると誤答しやすいです。

(5) 移動タンク貯蔵所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に選任しなければならない。

不適切です。移動タンク貯蔵所、いわゆるタンクローリーについて、指定数量の倍数が100倍以上で危険物施設保安員を選任しなければならないという基準ではありません。移動タンク貯蔵所は運搬や移動に関する基準が重要な施設ですが、危険物施設保安員の選任対象として製造所と同じように扱うのは誤りです。施設名に「貯蔵所」とあるため、他の貯蔵所や製造所の基準と混同しないようにしましょう。

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この問題で覚えるポイント

危険物施設保安員は、危険物施設の保安業務を補助するために選任される者です。選任が必要となるのは、すべての製造所等ではなく、一定の施設区分と指定数量の倍数に該当する場合です。特に製造所では、指定数量の倍数が100倍以上の場合に危険物施設保安員の選任が必要です。試験では「製造所、指定数量の倍数100倍以上」という組合せが正誤判断の中心になります。危険物保安監督者は危険物の取扱作業の保安監督を行う者であり、危険物施設保安員は施設の構造や設備の点検、保安管理の補助を行う者です。名前が似ていますが、役割も選任基準も異なるため、同じものとして覚えないことが重要です。また、給油取扱所、販売取扱所、移動タンク貯蔵所などは乙種4類でよく出る施設ですが、危険物施設保安員の選任基準では、製造所と同じように単純に当てはめてはいけません。危険物施設に関する問題では、施設の種類、指定数量の倍数、選任する役職の3点をセットで整理すると正答しやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「危険物施設だから保安員が必要だろう」と考えさせる点にあります。危険物施設保安員は、危険物を扱うすべての施設で必要なわけではありません。また、給油取扱所、屋内貯蔵所、移動タンク貯蔵所など、乙種4類でよく見かける施設名を並べることで、受験者に見覚えのある言葉を選ばせようとしています。さらに、「100倍以上」や「10倍以上」という具体的な数値が出てくると、文章全体が正しそうに見えますが、数値だけでなく施設区分との組合せが合っているかを確認しなければなりません。特に「製造所では100倍以上」という正しい組合せを覚えていないと、屋内貯蔵所や移動タンク貯蔵所にも同じ基準を当てはめてしまいます。危険物施設の選任問題では、役職名が似ている危険物保安監督者、危険物施設保安員、危険物保安統括管理者を混同しないことが重要です。

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