【第二種衛生管理者過去問】2024年10月公表問題|問21|血液検査の正常値と男女差|赤血球・血小板・基礎代謝の比較|労働生理を解説

出典:第二種衛生管理者2024年(令和6年度)10月公表問題|労働生理第21問

問題

次のうち、正常値に男女による差がないとされているものはどれか。

(1) 赤血球数

(2) ヘモグロビン量

(3) ヘマトクリット値

(4) 血小板数

(5) 基礎代謝量

第二種衛生管理者|血液検査の正常値と男女差|赤血球・血小板・基礎代謝の比較を解説

血液検査や生理機能の正常値には、男女差があるものと、男女差がほとんどないものがあります。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、基礎代謝量は、一般に男性の方が高い傾向があります。血小板数は正常値に男女差がないとされるため、答えは(4)血小板数です。

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(1) 赤血球数

不適切です。赤血球数は、血液中に含まれる赤血球の数を示す検査項目です。赤血球は酸素を運ぶ役割を持ち、男性は女性に比べて筋肉量が多く、アンドロゲンなどのホルモンの影響も受けるため、一般に赤血球数が多い傾向があります。女性では月経による鉄の喪失も影響し、男性より低めになることがあります。正常値に男女差がないものとしては適切ではありません。

(2) ヘモグロビン量

不適切です。ヘモグロビンは赤血球の中に含まれる色素たんぱく質で、酸素と結合して全身に運ぶ働きをします。ヘモグロビン量も赤血球数と同じく、一般に男性の方が女性より高い傾向があります。貧血の判定でも、男性と女性で基準値が異なることが多いため、男女差がないものとはいえません。

(3) ヘマトクリット値

不適切です。ヘマトクリット値は、血液全体に占める赤血球の容積の割合を示す値です。赤血球数やヘモグロビン量と関連が深く、男性の方が女性より高い傾向があります。つまり、ヘマトクリット値も男女差がある代表的な血液検査項目です。正常値に男女差がないものとして選ぶのは誤りです。

(4) 血小板数

適切です。血小板は、出血したときに血液を固め、止血に関わる血球成分です。赤血球やヘモグロビンとは異なり、酸素運搬能力や筋肉量、基礎代謝量との関係が中心ではありません。そのため、血小板数の正常値は、一般に男女による大きな差がないとされています。この問題では、男女差がないものを選ぶため、血小板数が正解です。

(5) 基礎代謝量

不適切です。基礎代謝量は、安静にしていても生命維持のために消費されるエネルギー量です。筋肉量や体格の影響を強く受けるため、一般に男性の方が女性より高い傾向があります。年齢や体格によっても変化しますが、男女差がある項目として覚えておく必要があります。

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この問題で覚えるポイント

血液検査の男女差では、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値は男性の方が高い傾向があると覚えると判断しやすくなります。赤血球は酸素を運ぶ成分であり、ヘモグロビンは赤血球内で酸素と結合する物質、ヘマトクリット値は血液中に占める赤血球の割合です。これらは互いに関連しているため、まとめて男女差ありと整理できます。血小板は止血に関わる成分で、正常値に男女差がないとされます。基礎代謝量は筋肉量や体格の影響を受けるため、一般に男性の方が高い傾向があります。

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ひっかけポイント

この問題では、血液に関する項目が並んでいるため、すべて男女差がある、またはすべて同じような検査値だと考えてしまう点がひっかけです。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値は似た概念で、いずれも赤血球や酸素運搬に関係するため男女差があります。ここに血小板数を混ぜることで、同じ血液検査だから男女差があるだろうと誤答しやすくなっています。基礎代謝量も日常的な感覚では個人差の問題に見えますが、試験では男女差がある項目として扱います。血液検査の問題では、赤血球系は男女差あり、血小板数は男女差なし、と対比して覚えることが重要です。

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