【第二種衛生管理者過去問】2022年10月公表問題|問18|メタボリックシンドローム診断基準|内臓脂肪と危険因子判定|労働衛生を解説

出典:第二種衛生管理者2022年(令和4年度)10月公表問題|労働衛生第18問

問題

メタボリックシンドロームの診断基準に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「日本では、内臓脂肪の蓄積があり、かつ、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール)、[ A ]、[ B ]の三つのうち[ C ]が基準値から外れている場合にメタボリックシンドロームと診断される」。

(1) A:血圧  B:空腹時血糖  C:いずれか一つ

(2) A:血圧  B:空腹時血糖  C:二つ以上

(3) A:γ-GTP  B:空腹時血糖  C:二つ以上

(4) A:γ-GTP  B:尿蛋白  C:いずれか一つ

(5) A:γ-GTP  B:尿蛋白  C:二つ以上

 

 

 

第二種衛生管理者|メタボリックシンドローム診断基準|内臓脂肪と危険因子判定を解説

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積を前提として、血中脂質、血圧、空腹時血糖の三つの危険因子のうち二つ以上が基準値から外れている状態をいいます。正解は(2)です。血中脂質だけ、血圧だけ、血糖だけを見るのではなく、内臓脂肪に複数の生活習慣病リスクが重なっているかを判断する点が重要です。

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(1) A:血圧  B:空腹時血糖  C:いずれか一つ

不適切です。Aの血圧、Bの空腹時血糖は正しい組合せですが、Cの「いずれか一つ」が誤りです。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積があるだけで診断されるものではなく、血中脂質、血圧、空腹時血糖の三つのうち二つ以上が基準値から外れている場合に診断されます。一つだけ外れている場合は、生活習慣病のリスクはありますが、診断基準としてはメタボリックシンドロームには該当しません。

(2) A:血圧  B:空腹時血糖  C:二つ以上

適切です。日本の診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須条件とし、そのうえで血中脂質、血圧、空腹時血糖の三項目のうち二つ以上が基準値から外れている場合にメタボリックシンドロームと診断されます。血中脂質では中性脂肪の高値やHDLコレステロールの低値、血圧では高血圧傾向、空腹時血糖では血糖値の上昇が問題になります。単に体重が重いかどうかではなく、内臓脂肪を背景に動脈硬化を進めやすい危険因子が重なっているかを見る基準です。

(3) A:γ-GTP  B:空腹時血糖  C:二つ以上

不適切です。Bの空腹時血糖、Cの二つ以上は正しいですが、Aのγ-GTPが誤りです。γ-GTPは肝臓や胆道系の状態を見る検査項目で、特に飲酒習慣や肝機能障害との関連で用いられます。メタボリックシンドロームの診断で見る三つの危険因子は、血中脂質、血圧、空腹時血糖です。肝機能検査の項目と生活習慣病リスクの判定項目を混同しないようにしましょう。

(4) A:γ-GTP  B:尿蛋白  C:いずれか一つ

不適切です。γ-GTPも尿蛋白も、メタボリックシンドロームの診断基準における三つの危険因子には含まれません。尿蛋白は腎機能や尿路系の異常を調べる検査であり、メタボリックシンドロームの基本判定項目ではありません。また、Cの「いずれか一つ」も誤りです。診断では、内臓脂肪の蓄積に加えて、血中脂質、血圧、空腹時血糖のうち二つ以上が基準値から外れている必要があります。

(5) A:γ-GTP  B:尿蛋白  C:二つ以上

不適切です。Cの二つ以上という条件は正しいですが、AとBが誤りです。γ-GTPは肝機能、尿蛋白は腎臓などの異常を確認する検査項目であり、メタボリックシンドロームの診断基準で用いる主要な危険因子ではありません。試験では、検査項目の名前がもっともらしく並べられていても、診断基準に直接含まれる項目かどうかを見極めることが大切です。

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この問題で覚えるポイント

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積があることを前提に、血中脂質、血圧、空腹時血糖の三つのうち二つ以上が基準値から外れている場合に診断されます。血中脂質では中性脂肪とHDLコレステロールが関係し、血圧では高血圧傾向、空腹時血糖では糖代謝異常を確認します。重要なのは、単なる肥満ではなく、内臓脂肪に複数の動脈硬化リスクが重なっている状態を判定するという点です。γ-GTPは肝機能、尿蛋白は腎機能などに関係する検査項目であり、メタボリックシンドロームの三つの判定項目には入りません。試験では「血中脂質、血圧、空腹時血糖」と「二つ以上」という組合せを正確に覚えておくと対応しやすくなります。

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ひっかけポイント

この問題では、γ-GTPや尿蛋白のように健康診断でよく見る検査項目を混ぜることで、受験者を迷わせています。どちらも生活習慣や健康状態と関係があるため、一見するとメタボリックシンドロームの診断に含まれそうに見えます。しかし、診断基準で直接問われるのは、血中脂質、血圧、空腹時血糖です。また、「いずれか一つ」と「二つ以上」の違いも重要なひっかけです。内臓脂肪があり、さらに一項目だけ異常がある場合ではなく、複数の危険因子が重なっていることを確認する基準だと整理しておくと、同じパターンの問題でも正誤判断が安定します。

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