【第二種衛生管理者過去問】2021年4月公表問題|問15|健康測定の運動機能検査|筋力・柔軟性・全身持久性の測定方法|労働衛生を解説

出典:第二種衛生管理者2021年(令和3年度)4月公表問題|労働衛生第15問

問題

労働者の健康保持増進のために行う健康測定における運動機能検査の項目とその測定種目との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。

(1) 筋力 ――――――――――― 握力

(2) 柔軟性 ―――――――――― 上体起こし

(3) 平衡性閉眼(又は開眼) ―― 片足立ち

(4) 敏しょう性 ―――――――― 全身反応時間

(5) 全身持久性 ―――――――― 最大酸素摂取量

第二種衛生管理者|健康測定の運動機能検査|筋力・柔軟性・全身持久性の測定方法を解説

健康測定における運動機能検査では、筋力、柔軟性、平衡性、敏しょう性、全身持久性などを、それぞれ適切な測定種目で確認します。答えは(2)です。柔軟性は一般に立位体前屈などで測定し、上体起こしは主に筋持久力、特に腹筋群の持久力をみる種目です。柔軟性と筋持久力を混同しないことが、この問題の正誤判断の中心です。

下に移動する

【第二種衛生管理者過去問】2021年4月公表問題|問15|健康測定の運動機能検査|筋力・柔軟性・全身持久性の測定方法|労働衛生を解説する画像__2syu-2021-04-eisei-q15

下に移動する

(1) 筋力 ――――――――――― 握力

適切です。握力は、手や前腕の筋力を測る代表的な測定種目です。測定が簡便で、全身の筋力状態を把握する目安としても用いられます。健康測定における運動機能検査では、筋力の評価項目として握力が対応します。

(2) 柔軟性 ―――――――――― 上体起こし

不適切です。上体起こしは、一定時間内に上体を起こす回数などによって、主に腹筋を中心とした筋持久力をみる測定種目です。柔軟性は、関節や筋肉がどの程度しなやかに動くかをみる能力であり、代表的な測定種目は立位体前屈などです。上体起こしは身体を曲げる動作を含むため柔軟性と混同しやすいですが、評価している中心は柔らかさではなく、筋肉を繰り返し使う能力です。

(3) 平衡性閉眼(又は開眼) ―― 片足立ち

適切です。片足立ちは、身体のバランスを保つ能力である平衡性を測る代表的な測定種目です。閉眼で行う場合は視覚情報を使えないため、より体の位置感覚やバランス能力が問われます。開眼片足立ち、閉眼片足立ちは、いずれも平衡性の測定に関係します。

(4) 敏しょう性 ―――――――― 全身反応時間

適切です。敏しょう性は、刺激に対して素早く反応し、すばやく身体を動かす能力です。全身反応時間は、光や音などの刺激に対して身体全体で反応するまでの時間を測るため、敏しょう性の評価に用いられます。反応が速いほど、敏しょう性が高いと考えられます。

(5) 全身持久性 ―――――――― 最大酸素摂取量

適切です。全身持久性は、長時間にわたって運動を続ける能力で、心肺機能と深く関係します。最大酸素摂取量は、運動中に体が取り込んで利用できる酸素の最大量を示す指標であり、有酸素能力を評価する代表的な測定項目です。全身持久性の測定種目として適切です。

下に移動する

この問題で覚えるポイント

健康測定の運動機能検査では、筋力は握力、柔軟性は立位体前屈など、平衡性は閉眼又は開眼片足立ち、敏しょう性は全身反応時間、全身持久性は最大酸素摂取量と対応させて覚えることが重要です。上体起こしは柔軟性ではなく、腹筋を中心とした筋持久力をみる測定種目です。柔軟性は「体がどれだけ柔らかく動くか」、筋持久力は「筋肉をどれだけ繰り返し使い続けられるか」という違いで整理すると、同じテーマの問題にも対応しやすくなります。

下に移動する

ひっかけポイント

この問題のひっかけは、上体起こしという動作に「体を曲げる」印象があるため、柔軟性の測定だと誤解しやすい点です。試験では、日常的な動作のイメージではなく、その測定で何の能力を評価しているかを判断する必要があります。上体起こしは柔らかさではなく、腹筋を繰り返し使う力をみています。運動機能検査では、測定種目の名前だけで判断せず、筋力、柔軟性、平衡性、敏しょう性、全身持久性のどの能力を測っているのかに注目することが大切です。

初学者向けの定番テキストはこちら

「スッキリわかる」シリーズは図解が多く、 初めて学ぶ方にも人気があります。

次の問題へ