【第一種衛生管理者過去問】2023年4月公表問題|問29|職場の受動喫煙防止ガイドライン・喫煙専用室設置基準|労働衛生(有害業務以外)を解説

出典:第一種衛生管理者2023年(令和5年度)4月公表問題|労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)第29問

問題

厚生労働省の「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」において、「喫煙専用室」を設置する場合に満たすべき事項として定められていないものは、次のうちどれか。

(1) 喫煙専用室の出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が、 0.2m/s以上であること。

(2) 喫煙専用室の出入口における室外から室内に流入する空気の気流について、 6か月以内ごとに1回、定期に測定すること。

(3) 喫煙専用室のたばこの煙が室内から室外に流出しないよう、喫煙専用室は、壁、天井等によって区画されていること。

(4) 喫煙専用室のたばこの煙が屋外又は外部の場所に排気されていること。

(5) 喫煙専用室の出入口の見やすい箇所に必要事項を記載した標識を掲示すること。

第1種衛生管理者|職場の受動喫煙防止ガイドライン・喫煙専用室設置基準を解説

喫煙専用室を設置する場合は、たばこの煙が室外へ漏れない構造と換気が重要です。具体的には、出入口で室外から室内へ向かう気流を0.2m/s以上にすること、壁や天井などで区画すること、煙を屋外または外部へ排気すること、標識を掲示することなどが求められます。答えは(2)です。気流の定期測定について「6か月以内ごとに1回」とする規定は、喫煙専用室の設置基準として定められていないためです。

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(1) 喫煙専用室の出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が、 0.2m/s以上であること。

適切です。その理由は、喫煙専用室からたばこの煙が外へ流れ出ないようにするためです。出入口で空気が室外から室内へ流れていれば、煙は喫煙専用室の外へ漏れにくくなります。このときの基準として、出入口における気流は0.2m/s以上とされています。受動喫煙防止対策では、単に喫煙場所を分けるだけでなく、煙の流れをコントロールすることが重要です。

(2) 喫煙専用室の出入口における室外から室内に流入する空気の気流について、 6か月以内ごとに1回、定期に測定すること。

不適切です。喫煙専用室の設置基準として、出入口の気流が0.2m/s以上であることは求められますが、「6か月以内ごとに1回、定期に測定すること」という内容は、ガイドラインで喫煙専用室を設置する場合に満たすべき事項として定められているものではありません。ここでは、基準そのものと測定頻度の規定を混同しないことが大切です。試験では、数値や期間がもっともらしく書かれている選択肢ほど注意が必要です。

(3) 喫煙専用室のたばこの煙が室内から室外に流出しないよう、喫煙専用室は、壁、天井等によって区画されていること。

適切です。その理由は、喫煙専用室は、たばこの煙が非喫煙区域へ広がらないように、壁や天井などで明確に区画されている必要があるためです。単にパーテーションを置くだけでは、煙が上部や隙間から流出する可能性があります。受動喫煙を防ぐためには、喫煙する場所とそれ以外の場所を物理的に分けることが基本になります。

(4) 喫煙専用室のたばこの煙が屋外又は外部の場所に排気されていること。

適切です。その理由は、喫煙専用室内のたばこの煙は、屋外または外部の場所へ排気される必要があるためです。室内で循環させるだけでは、建物内に煙や臭気が残り、受動喫煙の原因になるおそれがあります。喫煙専用室では、煙を閉じ込めるだけでなく、適切に外へ排出することが求められます。

(5) 喫煙専用室の出入口の見やすい箇所に必要事項を記載した標識を掲示すること。

適切です。その理由は、喫煙専用室を設置する場合は、その場所が喫煙専用室であることが分かるように、出入口の見やすい箇所に標識を掲示する必要があるためです。標識は、利用者や労働者が誤って立ち入ることを防ぎ、受動喫煙防止のための情報を明確に伝える役割があります。設備面だけでなく、表示による周知も重要な対策です。

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この問題で覚えるポイント

喫煙専用室の設置基準では、出入口において室外から室内へ流入する空気の気流が0.2m/s以上であること、壁や天井などによって区画されていること、たばこの煙が屋外または外部の場所に排気されていること、出入口の見やすい箇所に標識を掲示することが重要です。受動喫煙防止対策では、煙を外に漏らさないことが中心になります。正誤判断では、0.2m/sという数値、区画、排気、標識の4点を押さえると対応しやすくなります。特に、気流の基準そのものと、測定を行う頻度の規定は別物として整理してください。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、0.2m/sという正しい基準に、6か月以内ごとに1回というもっともらしい測定頻度を組み合わせている点です。受験者は、気流の基準が正しいことに気を取られると、後半の「定期に測定すること」まで正しいと判断しやすくなります。衛生管理者試験では、文章の一部が正しくても、別の条件や期間が誤っていれば不適切な選択肢になります。数値、頻度、対象、義務の有無は分けて確認する習慣をつけると、同じタイプの問題に強くなります。

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