【危険物取扱者乙種4類予想問題5】|問6|危険物取扱者免状の携帯義務|法令を解説

問題

移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合の危険物取扱者免状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合、乗車する危険物取扱者は免状を携帯しなければならない。

(2) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合でも、危険物取扱者免状を携帯する必要はない。

(3) 移動タンク貯蔵所による危険物の移送における免状の携帯義務は、甲種危険物取扱者だけに適用される。

(4) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合、危険物取扱者免状の写しを携帯すれば、免状を携帯したものとして扱われる。

(5) 危険物取扱者は、製造所等で危険物の取扱作業に従事するときは、どのような場合でも必ず危険物取扱者免状を携帯しなければならない。

危険物取扱者乙種4類|危険物取扱者免状の携帯義務を解説

危険物取扱者免状については、危険物取扱者であれば常に携帯しなければならないと考えがちですが、法令上、通常の危険物取扱作業すべてについて一律に携帯義務が定められているわけではありません。特に重要なのが、移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合です。この場合、乗車する危険物取扱者には免状の携帯が義務付けられています。正解は(1)です。消防試験研究センターの案内でも、タンクローリー乗務などについて「免状の携帯義務のある方」と明示されています。 ([消防試験研究センター][1])

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(1) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合、乗車する危険物取扱者は免状を携帯しなければならない。

適切です。移動タンク貯蔵所とは、一般にタンクローリーなどの車両に固定されたタンクによって危険物を貯蔵・移送する施設をいいます。移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合には、法令で定められた危険物取扱者が乗車するとともに、その危険物取扱者は免状を携帯する必要があります。危険物取扱者の一般的な取扱作業と、移動タンク貯蔵所による「移送」の規定を区別して覚えることが重要です。消防試験研究センターも、タンクローリー乗務を免状の携帯義務がある場合の例として案内しています。 ([消防試験研究センター][1])

(2) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合でも、危険物取扱者免状を携帯する必要はない。

不適切です。移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合には、乗車する危険物取扱者に免状の携帯が求められます。タンクローリーは危険物を積載した状態で道路上を移動するため、事故が発生した場合には火災や危険物の流出などにつながる可能性があります。そのため、危険物の移送については法令上の基準が設けられており、危険物取扱者の乗車と免状の携帯が重要な義務となっています。 ([消防試験研究センター][1])

(3) 移動タンク貯蔵所による危険物の移送における免状の携帯義務は、甲種危険物取扱者だけに適用される。

不適切です。免状の携帯義務は甲種危険物取扱者だけを対象としたものではありません。危険物取扱者免状には甲種、乙種、丙種があり、それぞれ取り扱うことのできる危険物の範囲が定められています。乙種危険物取扱者も免状を受けた類の危険物について取扱作業を行うことができ、丙種危険物取扱者も法令で定められた第4類危険物について取扱作業を行うことができます。したがって、移送する危険物について必要な資格を有する危険物取扱者が乗車する場合、甲種だけに免状携帯義務が限定されるわけではありません。 ([消防試験研究センター][2])

(4) 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合、危険物取扱者免状の写しを携帯すれば、免状を携帯したものとして扱われる。

不適切です。法令で求められているのは危険物取扱者免状の携帯であり、単なるコピーを携帯することで免状そのものの携帯に代えることはできません。免状は危険物取扱者としての資格を公的に証明するものであるため、携帯義務が課される場合には正式な免状を携帯する必要があります。消防試験研究センターでも、免状の交付や書換えなどで現在の免状を提出する必要がある場合、タンクローリー乗務など免状の携帯義務がある人については事前に相談するよう案内しています。 ([消防試験研究センター][1])

(5) 危険物取扱者は、製造所等で危険物の取扱作業に従事するときは、どのような場合でも必ず危険物取扱者免状を携帯しなければならない。

不適切です。危険物取扱者であるという理由だけで、危険物の取扱作業に従事するすべての場面に一律の免状携帯義務が課されているわけではありません。免状の携帯義務が特に問題となる代表的な場面が、移動タンク貯蔵所による危険物の移送です。消防試験研究センターも「タンクローリー乗務など免状の携帯義務のある方」と区別して案内しており、通常の取扱作業と移送時の携帯義務を混同しないことが重要です。 ([消防試験研究センター][1])

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この問題で覚えるポイント

危険物取扱者免状について、「危険物取扱者は仕事中いつでも免状を携帯する」と覚えるのは正確ではありません。試験対策では、移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合には、乗車する危険物取扱者が免状を携帯しなければならないことを押さえておきましょう。一方、通常の製造所等で危険物の取扱作業を行うというだけで、すべての場合について一律に免状携帯義務が課されるわけではありません。また、甲種・乙種・丙種では取り扱うことのできる危険物の範囲が異なるため、それぞれの資格で認められた範囲を正しく理解することも重要です。 ([消防試験研究センター][3])

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ひっかけポイント

この問題では、「危険物取扱者=常に免状を携帯する」という思い込みが大きなひっかけになります。危険物取扱者には甲種・乙種・丙種があり、それぞれ取扱いが認められる危険物の範囲がありますが、資格を持って危険物を取り扱うことと、免状を常時携帯する義務があることは別の論点です。特に乙4試験では、移動タンク貯蔵所による危険物の「移送」と、一般的な危険物の「取扱い」を区別して理解することが重要です。「危険物を取り扱うなら必ず携帯」「甲種だけが携帯する」「コピーでもよい」といった表現に惑わされず、移動タンク貯蔵所による移送時には乗車する危険物取扱者が免状を携帯する、と整理して覚えましょう。

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