【危険物取扱者乙種4類予想問題5】|問15|危険物運搬容器の注意表示|法令を解説

問題

危険物を収納した運搬容器の外部に表示しなければならない注意事項として、正しいものはどれか。

(1) 第1類の危険物にあっては、「禁水」

(2) 第3類の危険物のうち、自然発火性物質にあっては、「衝撃注意」

(3) 第4類の危険物にあっては、「火気厳禁」

(4) 第5類の危険物にあっては、「可燃物接触注意」

(5) 第6類の危険物にあっては、「禁水」

危険物取扱者乙種4類|危険物運搬容器の注意表示を解説

危険物を収納した運搬容器には、品名や数量などのほか、その危険物の性質に応じた注意事項を外部に表示する必要があります。第4類危険物は引火性液体であり、蒸気に火気が触れると引火・爆発のおそれがあるため、注意事項として「火気厳禁」と表示します。よって、正しい選択肢は(3)です。

下に移動する

【危険物取扱者乙種4類予想問題5】|問15|危険物運搬容器の注意表示|法令を解説する画像__otu4-05-hourei-q15

下に移動する

(1) 第1類の危険物にあっては、「禁水」

不適切です。第1類危険物は酸化性固体であり、物質そのものが燃えるというより、他の物質を燃えやすくする性質をもつものです。第1類の注意表示として重要なのは「可燃物接触注意」です。水と反応して危険を生じるものも一部にはありますが、第1類全体の代表的な注意事項を「禁水」とするのは正しくありません。試験では、第1類は「酸化性固体」、注意表示は「可燃物接触注意」と結びつけて覚えることが大切です。

(2) 第3類の危険物のうち、自然発火性物質にあっては、「衝撃注意」

不適切です。第3類危険物は自然発火性物質及び禁水性物質です。このうち自然発火性物質には、空気に触れることで発火する危険があるため、「空気接触厳禁」と表示します。「衝撃注意」は、加熱や衝撃、摩擦などによって分解・発火のおそれがある第5類危険物と結びつきやすい注意事項です。第3類は「空気に触れると危険」「水に触れると危険」という性質で判断するのがポイントです。

(3) 第4類の危険物にあっては、「火気厳禁」

適切です。第4類危険物は引火性液体です。ガソリン、灯油、軽油、アルコール類などが代表例で、液体そのものよりも、発生した可燃性蒸気に火がつくことで燃焼します。そのため、運搬容器の外部には注意事項として「火気厳禁」と表示します。乙種4類では第4類危険物を中心に学習するため、この表示は非常に重要です。第4類は「引火性液体」、注意表示は「火気厳禁」と確実に覚えておきましょう。

(4) 第5類の危険物にあっては、「可燃物接触注意」

不適切です。第5類危険物は自己反応性物質です。物質自体が分解しやすく、加熱、衝撃、摩擦などによって発火・爆発するおそれがあります。そのため、第5類の注意表示は「火気厳禁」及び「衝撃注意」とされます。「可燃物接触注意」は、酸化性をもつ第1類危険物や第6類危険物で重要になる表示です。第5類は、酸化性ではなく自己反応性に注目して判断します。

(5) 第6類の危険物にあっては、「禁水」

不適切です。第6類危険物は酸化性液体です。第1類と同じく酸化性をもち、可燃物と接触すると燃焼を助けたり、火災を激しくしたりするおそれがあります。そのため、注意表示としては「可燃物接触注意」が重要です。「禁水」は、第3類の禁水性物質に関係する注意事項です。第6類は液体である点が第1類と異なりますが、酸化性という性質から「可燃物接触注意」と結びつけて覚えると整理しやすくなります。

下に移動する

この問題で覚えるポイント

危険物の運搬容器に表示する注意事項は、危険物の類ごとの性質とセットで覚えることが正誤判断に直結します。第1類は酸化性固体で、可燃物と接触すると燃焼を助けるため「可燃物接触注意」です。第2類は可燃性固体で、火気により燃えやすいため「火気注意」または「火気厳禁」と整理します。第3類は自然発火性物質及び禁水性物質で、自然発火性物質は「空気接触厳禁」、禁水性物質は「禁水」と判断します。第4類は引火性液体で、可燃性蒸気に引火する危険があるため「火気厳禁」です。第5類は自己反応性物質で、加熱や衝撃により分解・発火する危険があるため「火気厳禁」及び「衝撃注意」です。第6類は酸化性液体で、可燃物との接触が危険なため「可燃物接触注意」です。乙種4類では特に、第4類は「引火性液体」「火気厳禁」と即答できるようにすることが重要です。あわせて、「禁水」は第3類の禁水性物質、「衝撃注意」は第5類、「可燃物接触注意」は酸化性をもつ第1類・第6類と整理すると、似た表示に惑わされにくくなります。

下に移動する

ひっかけポイント

この問題は、危険物の類と注意表示をわざとずらして、用語の雰囲気だけで選ばせようとする典型的なひっかけです。「禁水」「衝撃注意」「可燃物接触注意」はどれも危険物らしい表現なので、意味を深く考えないと誤答しやすくなります。特に「第1類は危険そうだから禁水」「第5類は危険物だから可燃物接触注意」といった日常感覚で判断すると間違えます。正しくは、酸化性なら可燃物との接触が危険、自然発火性なら空気との接触が危険、禁水性なら水との接触が危険、自己反応性なら衝撃や加熱が危険、引火性液体なら火気が危険、というように、危険の原因から表示を選びます。注意表示の問題では、表示名を丸暗記するだけでなく、その危険物が「何と接触すると危ないのか」「何がきっかけで燃えるのか」を考えると、選択肢が入れ替えられても正しく判断できます。

次の問題へ