問題
第4石油類の性質について、正しいものはどれか。
(1) すべて水溶性液体である。
(2) 引火点はすべて70℃以上200℃未満である。
(3) 一般に蒸発しやすく、常温で引火しやすい。
(4) 指定数量はすべて1,000Lである。
(5) 1気圧における引火点は、原則として200℃以上250℃未満である。
危険物取扱者乙種4類|第4石油類の性質を解説
第4石油類は、第4類危険物の中でも引火点が高い油類に分類されるものです。代表例にはギヤー油やシリンダー油などがあり、一般に引火点が200℃以上で、指定数量は6,000Lです。答えは(5)です。第4石油類は常温で簡単に引火する危険物ではありませんが、高温に加熱されると可燃性蒸気を発生して燃焼するおそれがあるため、引火点の高さと指定数量を正確に覚えることが重要です。

(1) すべて水溶性液体である。
不適切です。第4石油類は、すべて水溶性液体というわけではありません。第4石油類にはギヤー油、シリンダー油などの油類が含まれ、一般に水には溶けにくいものが多いです。第4類危険物では、水に溶けるかどうかよりも、引火点の範囲によって分類を判断することが重要です。「石油類」という名称から油性の液体をイメージできれば、水溶性とは限らないと判断しやすくなります。
(2) 引火点はすべて70℃以上200℃未満である。
不適切です。引火点が70℃以上200℃未満のものは、第3石油類に該当します。第4石油類は、原則として1気圧における引火点が200℃以上250℃未満のものです。第3石油類と第4石油類の境界となる200℃を正確に覚えることが重要です。
(3) 一般に蒸発しやすく、常温で引火しやすい。
不適切です。第4石油類は引火点が高いため、一般に常温では可燃性蒸気を発生しにくく、ガソリンのように常温で非常に引火しやすい危険物ではありません。蒸発しやすく常温で引火しやすい性質は、特殊引火物や第1石油類などに近い特徴です。第4石油類は危険物である以上、火災予防上の注意は必要ですが、「常温で引火しやすい」とまではいえません。
(4) 指定数量はすべて1,000Lである。
不適切です。第4石油類の指定数量は6,000Lです。1,000Lは第2石油類の非水溶性液体などで問われやすい数値です。指定数量は、危険物の危険性に応じて定められており、引火点が高く比較的引火しにくい第4石油類は、指定数量が大きく設定されています。第4石油類は「引火点200℃以上、指定数量6,000L」とセットで覚えると正誤判断がしやすくなります。
(5) 1気圧における引火点は、原則として200℃以上250℃未満である。
適切です。第4石油類は、ギヤー油やシリンダー油など、原則として1気圧における引火点が200℃以上250℃未満のものです。引火点が高いため、ガソリンなどと比べて常温では引火しにくいものの、加熱されると可燃性蒸気が発生し、火災につながるおそれがあります。指定数量は6,000Lです。
この問題で覚えるポイント
第4石油類は、一般に引火点が200℃以上の第4類危険物です。代表例はギヤー油やシリンダー油などで、指定数量は6,000Lです。第3石油類は引火点が70℃以上200℃未満、第4石油類は引火点が200℃以上という違いが重要です。第1石油類や特殊引火物は常温でも引火しやすいものが多いのに対し、第4石油類は引火点が高く、常温で簡単に引火する性質ではありません。ただし、危険物であることに変わりはないため、加熱、火気、漏えいには注意が必要です。第4石油類は「引火点200℃以上、指定数量6,000L、代表例はギヤー油・シリンダー油」と整理して覚えると、分類問題や指定数量の問題に対応しやすくなります。
ひっかけポイント
この問題では、第3石油類と第4石油類の引火点の境目を混同しやすい点が狙われています。「70℃以上」という表現は一見正しそうに見えますが、第4石油類を特定する基準としては不十分です。また、「石油類」という言葉だけで常温で引火しやすいと考えてしまうと、第1石油類や第2石油類の性質と混同して誤答につながります。指定数量についても、1,000L、2,000L、4,000L、6,000Lなどの数値が並ぶため、分類ごとに正確に覚える必要があります。第4石油類では「危険物だからすぐ燃える」と日常感覚で判断するのではなく、「引火点が高い油類である」と専門知識に基づいて判断することが大切です。
