問題
同一の場所において、ガソリン150L、灯油600L、重油1,000Lを貯蔵している。この場所における危険物の指定数量の倍数として、正しいものは次のうちどれか。
(1) 1.4倍
(2) 1.85倍
(3) 2.3倍
(4) 2.8倍
(5) 3.5倍
危険物取扱者乙種4類|危険物の指定数量の倍数計算を解説
同一場所で複数の危険物を貯蔵する場合は、それぞれの貯蔵量をその危険物の指定数量で割り、求めた倍数を合計します。ガソリンの指定数量は200L、灯油の指定数量は1,000L、重油の指定数量は2,000Lです。計算すると、ガソリン150L÷200L=0.75倍、灯油600L÷1,000L=0.6倍、重油1,000L÷2,000L=0.5倍となり、合計は0.75+0.6+0.5=1.85倍です。選択肢では1.85倍が正しい答えになります。

(1) 1.4倍
不適切です。ガソリン、灯油、重油のそれぞれについて、貯蔵量を指定数量で割って合計すると1.85倍になります。1.4倍という値は、いずれかの危険物を計算に入れていない、または指定数量を誤って覚えている場合に出やすい数値です。指定数量の倍数計算では、同一場所にある危険物をすべて合算して判断することが重要です。
(2) 1.85倍
適切です。ガソリンは第1石油類の非水溶性液体で指定数量は200L、灯油は第2石油類の非水溶性液体で指定数量は1,000L、重油は第3石油類の非水溶性液体で指定数量は2,000Lです。ガソリンは150L÷200L=0.75倍、灯油は600L÷1,000L=0.6倍、重油は1,000L÷2,000L=0.5倍です。これらを合計すると1.85倍となります。選択肢では1.85倍が最も適切です。
(3) 2.3倍
不適切です。2.3倍は実際の合計である1.85倍より大きい値です。指定数量の倍数は、危険物ごとの危険性に応じて定められた指定数量を基準に計算します。単純に貯蔵量の合計である1,750Lをどれか一つの指定数量で割るのではなく、ガソリン、灯油、重油ごとに個別に割ってから合計する必要があります。
(4) 2.8倍
不適切です。2.8倍にはなりません。指定数量の倍数計算では、危険性の高いガソリンは指定数量が200Lと小さく、灯油や重油よりも少量で大きな倍数になります。ただし、本問のガソリンは150Lなので0.75倍です。灯油0.6倍、重油0.5倍を加えても1.85倍であり、2.8倍には届きません。
(5) 3.5倍
不適切です。3.5倍は実際の計算結果よりかなり大きい値です。危険物の指定数量の倍数は、各危険物の貯蔵量をそれぞれの指定数量で割って求めます。本問では、ガソリン、灯油、重油を正しく分類し、指定数量を正しく当てはめれば、合計は1.85倍です。大きな数値を選ばせる選択肢は、貯蔵量の合計だけを見て危険性を過大に判断させるひっかけと考えられます。
この問題で覚えるポイント
指定数量の倍数計算では、危険物ごとに「貯蔵量÷指定数量」を計算し、その合計で判断します。ガソリンは第1石油類の非水溶性液体で指定数量200L、灯油は第2石油類の非水溶性液体で指定数量1,000L、重油は第3石油類の非水溶性液体で指定数量2,000Lです。複数の危険物を同一場所で貯蔵している場合は、どれか一つだけを見るのではなく、すべての倍数を合算します。計算式は「ガソリン150L÷200L+灯油600L÷1,000L+重油1,000L÷2,000L=0.75+0.6+0.5=1.85倍」です。乙4試験では、ガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類などの指定数量を正確に覚えているかがよく問われます。特にガソリン200L、灯油・軽油1,000L、重油2,000Lは頻出です。指定数量は「その危険物がどれくらいの量から法令上重要な規制対象になるか」を示す基準であり、危険性が高いものほど指定数量は小さくなります。
ひっかけポイント
この問題のひっかけは、貯蔵量の合計だけを見て判断してしまう点にあります。ガソリン150L、灯油600L、重油1,000Lを単純に足すと1,750Lですが、指定数量の倍数は総リットル数だけでは決まりません。危険物ごとに指定数量が異なるため、必ず個別に割ってから合計します。また、ガソリン、灯油、重油の指定数量を混同すると誤答しやすくなります。ガソリンは200L、灯油は1,000L、重油は2,000Lという差があり、同じ液体でも危険性に応じて基準が大きく異なります。指定数量の倍数計算では、「分類を確認する」「指定数量を当てはめる」「個別に割る」「最後に合計する」という順番を崩さないことが大切です。
