【ビル管過去問】令和3年度 問題125|雑用水の水質検査|pH・臭気・濁度・残留塩素の管理を解説

出典:建築物衛生管理技術者試験令和3年度(2021年)|給水および排水の管理第125問

問題

建築物衛生法に基づく雑用水の水質検査において、7日以内ごとに1回、定期に行う項目に該当しないものは次のうちどれか。

(1) pH

(2) 臭気

(3) 外観

(4) 濁度

(5) 遊離残留塩素

ビル管過去問|雑用水の水質検査|pH・臭気・濁度・残留塩素の管理を解説

この問題は、建築物衛生法に基づく雑用水の水質検査において、7日以内ごとに1回実施する項目を正しく整理できているかを問う問題です。雑用水は飲用ではないものの、トイレ洗浄水など日常的に使用されるため、衛生上の安全確保が重要です。7日以内ごとに1回行う検査項目には、pH、臭気、外観、遊離残留塩素などが含まれます。一方、濁度はこの頻度の定期検査項目ではないため、不適切な選択肢となります。頻度ごとの検査項目を正確に区別できるようにしておくことが大切です。

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(1) pH

適切です。pHは水の酸性・アルカリ性の程度を示す指標であり、雑用水の管理において定期的に確認すべき基本項目です。pHが著しく偏ると、配管や設備の腐食を招いたり、消毒効果に影響したりすることがあります。特に塩素消毒では、pHによって消毒の効きやすさが変わるため、衛生管理上も重要です。そのため、建築物衛生法に基づく雑用水の水質検査では、7日以内ごとに1回、定期に行う項目に含まれています。

(2) 臭気

適切です。臭気は水の異常を簡便に把握するための重要な感覚的指標です。雑用水に異常なにおいがある場合、汚染や腐敗、処理設備の不具合、消毒不足などが疑われます。利用者が不快感を覚えるだけでなく、衛生管理上の異常の兆候である可能性もあるため、定期的な確認が必要です。臭気は専門的な分析機器を使わなくても日常管理の中で確認しやすく、7日以内ごとに1回行う検査項目に該当します。

(3) 外観

適切です。外観とは、水の見た目の状態を確認する項目であり、色の異常、浮遊物の有無、濁りの程度などを総合的に把握するために行います。雑用水は利用目的が限定されていても、見た目に異常があれば処理不良や汚染の可能性を疑う必要があります。外観の確認は、設備の異常や水質悪化を早期に発見するうえで有効であり、日常的な衛生管理の一環として重視されます。そのため、7日以内ごとに1回、定期に行う項目に含まれます。

(4) 濁度

不適切です。濁度は水の中にどの程度細かな粒子が混じっているかを示す指標で、水質を評価するうえで重要な項目ではありますが、この問題で問われている「7日以内ごとに1回、定期に行う項目」には該当しません。受験者は、外観と濁度が似たような内容に見えるため混同しやすいですが、法令上の定期検査項目としては区別して覚える必要があります。見た目を確認する外観検査と、数値で評価する濁度検査は同じではありません。この違いを正確に押さえることが正答につながります。

(5) 遊離残留塩素

適切です。遊離残留塩素は、消毒が適切に行われているかを確認するための重要な指標です。雑用水は再利用水であるため、微生物汚染の防止がとても重要になります。遊離残留塩素が適切に保持されていれば、一定の消毒効果が期待でき、衛生的な利用につながります。逆に残留塩素が不足すると、細菌などが増殖するおそれがあります。そのため、遊離残留塩素は7日以内ごとに1回、定期に確認すべき項目として定められています。

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この問題で覚えるポイント

雑用水の水質管理では、検査項目そのものだけでなく、どの頻度で何を測るのかを整理して覚えることが重要です。特に試験では、pH、臭気、外観、遊離残留塩素のように日常的な管理で確認する項目と、濁度のように別の扱いになる項目を入れ替えて出題することがあります。pHは酸性・アルカリ性の確認、臭気と外観は異常の早期発見、遊離残留塩素は消毒効果の確認という役割があります。つまり、雑用水の管理では、見た目やにおいによる異常確認と、消毒状態の確認を継続的に行うことが基本です。法令問題では、水質基準の中身だけでなく、検査頻度まで含めて暗記しておくことが正誤判断に直結します。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、外観と濁度を同じもののように感じさせる点にあります。日常感覚では、水が濁って見えれば外観の異常ともいえるため、両者を同一視しやすいです。しかし、試験では、感覚的に確認する項目と、測定項目として扱うものを分けて考えなければなりません。また、雑用水の管理では残留塩素が重要であることを知っていても、pHや臭気のような基本項目を軽く見てしまうと誤答につながります。法令系の問題では、「重要そうな項目」ではなく、「その頻度で定期に行うと定められている項目」を問うていることが多いため、実務上の印象ではなく、制度上の区分で整理して覚えることが大切です。

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