【特例第一種衛生管理者過去問】2022年4月公表問題|問3|労働安全衛生法の機械等の安全規格対象一覧|関係法令(有害業務)を解説

出典:第一種衛生管理者2022年(令和4年度)4月公表問題|関係法令(有害業務に係るもの)第3問

問題

厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない機械等に該当するものは、次のうちどれか。

(1) 酸性ガス用防毒マスク

(2) 防振手袋

(3) 化学防護服

(4) 放射線装置室

(5) 排気量40cm3以上の内燃機関を内蔵するチェーンソー

特例第一種衛生管理者|労働安全衛生法の機械等の安全規格対象一覧を解説

労働安全衛生法では、一定の機械等について、厚生労働大臣が定める規格を満たしていなければ、譲渡、貸与、設置ができないとされています。答えは(5)排気量40cm3以上の内燃機関を内蔵するチェーンソーです。

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【特例第一種衛生管理者過去問】2022年4月公表問題|問3|労働安全衛生法の機械等の安全規格対象一覧|関係法令(有害業務)__t1syu-2022-04-houreiyugai-q3

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(1) 酸性ガス用防毒マスク

不適切です。酸性ガス用防毒マスクは、有害なガスを吸入しないようにするための呼吸用保護具です。防毒マスクは、吸収缶の性能や面体の気密性などが不十分だと、有害物質を吸い込んで中毒を起こす危険があります。そのため、厚生労働大臣が定める規格を備えていなければ、譲渡、貸与、設置をしてはならない機械等に該当します。しかし酸性ガスマスクは対象外であり、対象となるのはハロゲンガス用防毒マスク、有機ガス用防毒マスク、一酸化炭素用防毒マスク、アンモニア用防毒マスク、亜硫酸ガス用防毒マスクです。この問題は防毒マスクは対象とおぼえた受験者への典型的なひっかけ問題です。

(2) 防振手袋

不適切です。防振手袋は、振動工具を使用する作業で手腕振動障害を防ぐために用いられる保護具ですが、この設問で問われている厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡等ができない機械等には該当しません。防振手袋は有用な保護具ですが、法令上の規格対象として列挙されるものとは区別して覚える必要があります。

(3) 化学防護服

不適切です。化学防護服は、薬品や有害物質から身体を守るための保護衣であり、作業内容によっては重要な保護具です。しかし、この問題で問われている労働安全衛生法上の「厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡等ができない機械等」には該当しません。名称に「防護」とあるため規格対象に見えますが、試験では法令上列挙されているものかどうかで判断します。

(4) 放射線装置室

不適切です。放射線装置室は、放射線業務に関係する設備や管理区域に関する安全管理上重要な場所ですが、ここでいう厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡、貸与、設置ができない機械等には該当しません。放射線関係では、管理区域、線量限度、被ばく防止措置などが別の論点として問われます。この問題では、放射線管理の知識ではなく、規格対象となる機械等の一覧を問われています。

(5) 排気量40cm3以上の内燃機関を内蔵するチェーンソー

適切です。チェーンソーは危険性の高い機械であり、振動障害や切創災害の防止が重要です。この設問の規格対象としては、排気量40cm3以上の内燃機関を内蔵する可搬式動力応用機械のものが対象になります。チェーンソーは危険な機械だから対象となります。

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この問題で覚えるポイント

厚生労働大臣が定める規格を備えていなければ譲渡、貸与、設置ができない機械等は、労働者の安全衛生に直結する重要な機械や保護具です。代表例として、防毒マスク、防じんマスク、保護帽、安全帯、絶縁用保護具などを押さえておくと得点につながります。判断の軸は、「作業で使う便利な道具か」ではなく、「法令上、規格対象として列挙されているか」です。防振手袋や化学防護服のように実務上は重要でも、この規定の対象として出題されるものとは限りません。また、チェーンソーについては、危険な機械であることと、法令上の対象機械等として覚えることが大切です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「安全のために必要そうなもの」を選ばせようとしている点です。防振手袋、化学防護服、放射線装置室、防毒マスクはいずれも安全衛生と関係が深いため、どれも正しそうに見えます。しかし酸性ガスマスクは対象外であり、対象となるのはハロゲンガス用防毒マスク、有機ガス用防毒マスク、一酸化炭素用防毒マスク、アンモニア用防毒マスク、亜硫酸ガス用防毒マスクです。この問題は防毒マスクは対象とおぼえた受験者への典型的なひっかけ問題です。

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