【危険物取扱者乙種4類予想問題5】|問8|危険物施設保安員の選任|法令を解説

問題

危険物施設保安員の選任に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 危険物施設保安員は、危険物取扱者免状を有する者でなければ選任できない。

(2) 危険物施設保安員は、危険物保安監督者に代わって予防規程を認可する権限を有する。

(3) 危険物施設保安員は、製造所等に異常を発見した場合でも、自ら措置を講じる必要はない。

(4) 危険物施設保安員を選任した製造所等では、危険物保安監督者を選任する必要はない。

(5) 危険物施設保安員は、構造や設備に異常を発見したときは、危険物保安監督者その他関係者に連絡するとともに、状況を判断して適切な措置を講じなければならない。

危険物取扱者乙種4類|危険物施設保安員の選任を解説

危険物施設保安員は、一定の製造所等において、施設の構造や設備の保安業務を補助し、異常の早期発見と適切な対応を行うために選任される者です。正解は(5)です。危険物施設保安員は、異常を発見した場合に危険物保安監督者その他の関係者へ連絡し、状況に応じて必要な措置を講じる役割を担います。危険物保安監督者の代わりに法的権限を行使する者ではなく、また選任されたからといって危険物保安監督者が不要になるわけでもありません。

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(1) 危険物施設保安員は、危険物取扱者免状を有する者でなければ選任できない。

不適切です。危険物施設保安員については、危険物取扱者免状を必ず有していなければならないとはされていません。危険物取扱者免状が必要になる代表例は、危険物の取扱作業や危険物保安監督者の選任要件です。危険物施設保安員は、主に製造所等の構造や設備の点検、異常発見時の連絡や措置など、施設の保安を補助する役割を担います。名称に「危険物」とあるため免状が必要だと思いやすいですが、試験では「危険物取扱者」と「危険物施設保安員」の要件を区別することが大切です。

(2) 危険物施設保安員は、危険物保安監督者に代わって予防規程を認可する権限を有する。

不適切です。予防規程を認可する権限を有するのは、市町村長等です。危険物施設保安員にも危険物保安監督者にも、予防規程を認可する権限はありません。予防規程は、火災予防や災害防止のために事業所側が作成し、市町村長等の認可を受けるものです。危険物施設保安員は、あくまで施設の保安業務に関わる者であり、行政庁のように認可を行う立場ではありません。

(3) 危険物施設保安員は、製造所等に異常を発見した場合でも、自ら措置を講じる必要はない。

不適切です。危険物施設保安員は、製造所等の構造や設備に異常を発見したとき、危険物保安監督者その他の関係者に連絡するだけでなく、状況を判断して適切な措置を講じる必要があります。危険物施設では、異常を放置すると火災、爆発、漏えいなど重大事故につながるおそれがあります。そのため、危険物施設保安員には、異常を見つけた段階で速やかに対応する役割が求められます。

(4) 危険物施設保安員を選任した製造所等では、危険物保安監督者を選任する必要はない。

不適切です。危険物施設保安員と危険物保安監督者は役割が異なります。危険物保安監督者は、危険物の取扱作業に関する保安の監督を行う者です。危険物施設保安員は、施設の構造や設備の保安に関する業務を補助する者です。危険物施設保安員を選任したからといって、危険物保安監督者の選任義務がなくなるわけではありません。試験では、名称が似ている役職を「代替できる」と誤解させる問題がよく出ます。

(5) 危険物施設保安員は、構造や設備に異常を発見したときは、危険物保安監督者その他関係者に連絡するとともに、状況を判断して適切な措置を講じなければならない。

適切です。危険物施設保安員の重要な役割は、製造所等の構造や設備の保安を確保することです。異常を発見した場合には、危険物保安監督者その他の関係者へ連絡し、さらに状況に応じて適切な措置を講じなければなりません。連絡だけで終わるのではなく、事故の拡大を防ぐために必要な対応を行う点が重要です。危険物施設では、設備の不具合や漏えいなどの小さな異常が大きな災害につながるため、早期発見と初動対応が重視されます。

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この問題で覚えるポイント

危険物施設保安員は、一定の製造所等で施設の構造や設備の保安を補助するために選任される者です。危険物取扱者免状を必ず有する者でなければならない、という要件ではありません。危険物保安監督者は危険物の取扱作業に関する保安を監督する者であり、危険物施設保安員は施設や設備面の保安に関わる者です。この2つは似ていますが、互いに代替できる関係ではありません。予防規程を認可するのは市町村長等であり、危険物施設保安員や危険物保安監督者が認可するわけではありません。異常を発見した場合、危険物施設保安員は関係者へ連絡するとともに、状況を判断して適切な措置を講じる必要があります。試験では、免状の有無、危険物保安監督者との違い、予防規程の認可権限、異常時の対応義務を整理しておくと正誤判断がしやすくなります。

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ひっかけポイント

このテーマでは、「危険物施設保安員」という名称から、危険物取扱者免状が必須だと考えてしまう点が大きなひっかけです。また、危険物保安監督者と危険物施設保安員はどちらも保安に関係するため、役割を混同しやすいです。危険物保安監督者は取扱作業の保安を監督する者、危険物施設保安員は施設や設備の保安を補助する者、と分けて理解すると判断しやすくなります。さらに、予防規程の認可のような行政上の権限は市町村長等にあるため、事業所内の担当者が認可できるとする文章は誤りです。「連絡すればよい」「措置を講じる必要はない」という表現も注意が必要です。危険物施設保安員は異常を発見した場合、連絡だけでなく適切な措置まで求められるため、初動対応の義務があると覚えておくことが重要です。

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