【危険物取扱者乙種4類予想問題2】|問21|有機化合物の性質|物理・化学を解説

問題

有機化合物の一般的な性質について、誤っているものはどれか。

(1) 炭素を主成分とする化合物が多い。

(2) 可燃性のものが多い。

(3) 一般に反応速度は無機化合物より速い。

(4) 水に溶けにくいものが多い。

(5) 有機溶剤に溶けやすいものが多い。

危険物取扱者乙種4類|有機化合物の性質を解説

有機化合物の一般的性質としては、炭素を主な構成元素とし、可燃性のものが多く、水には溶けにくく、有機溶剤には溶けやすいものが多いことが重要です。答えは(3)です。有機化合物は、一般に無機化合物に比べて反応速度が遅いものが多いため、「反応速度は無機化合物より速い」とする記述は誤りです。

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(1) 炭素を主成分とする化合物が多い。

適切です。有機化合物は、基本的に炭素を含む化合物です。炭素原子は他の炭素原子や水素、酸素、窒素、硫黄、ハロゲンなどと結びつきやすく、多様な化合物をつくります。危険物取扱者乙種4類で扱うガソリン、灯油、軽油、ベンゼン、トルエン、アルコール類、アセトンなども有機化合物に含まれます。炭素を含むものがすべて有機化合物になるわけではありませんが、試験では「有機化合物は炭素を主成分とするものが多い」と押さえておくと判断しやすいです。

(2) 可燃性のものが多い。

適切です。有機化合物は炭素や水素を含むものが多く、燃焼すると二酸化炭素や水などを生じます。第4類危険物である引火性液体の多くも有機化合物であり、可燃性蒸気を発生して火災につながる危険があります。もちろん有機化合物のすべてが同じ燃えやすさではありませんが、一般的性質としては「可燃性のものが多い」と覚えて問題ありません。

(3) 一般に反応速度は無機化合物より速い。

不適切です。有機化合物の反応は、一般に無機化合物の反応より遅いものが多いです。有機化合物は分子構造が複雑なものが多く、結合の切断や組み替えに時間がかかる場合があります。無機化合物の中には、酸とアルカリの中和反応やイオン反応のように、比較的速く進むものがあります。そのため、「有機化合物は一般に反応速度が速い」と判断してしまうと誤りです。この選択肢が正解です。

(4) 水に溶けにくいものが多い。

適切です。有機化合物には、水に溶けにくいものが多くあります。水は極性の大きい物質であり、油類や炭化水素のような極性の小さい有機化合物とはなじみにくい性質があります。ガソリン、灯油、軽油、ベンゼン、トルエンなどは水に溶けにくく、水面に浮いたり、分離したりします。ただし、メタノール、エタノール、アセトンのように水に溶けやすい有機化合物もあるため、「有機化合物はすべて水に溶けない」とまでは覚えないようにしましょう。

(5) 有機溶剤に溶けやすいものが多い。

適切です。有機化合物は、エーテル、ベンゼン、トルエン、アセトンなどの有機溶剤に溶けやすいものが多いです。これは、似た性質をもつ物質どうしは混ざりやすいという考え方で理解できます。水に溶けにくい油類や炭化水素でも、有機溶剤にはよく溶けることがあります。危険物の性質を考えるときは、「水に溶けにくいものが多い」「有機溶剤には溶けやすいものが多い」という対比で覚えると整理しやすいです。

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この問題で覚えるポイント

有機化合物は、炭素を主な構成元素とする化合物が多く、炭素と水素を含むものが代表的です。一般的な性質として、可燃性のものが多いこと、水に溶けにくいものが多いこと、有機溶剤に溶けやすいものが多いこと、無機化合物に比べて反応速度が遅いものが多いことを押さえます。危険物取扱者乙種4類では、ガソリン、灯油、軽油、重油、ベンゼン、トルエン、アルコール類、アセトンなど、多くの第4類危険物が有機化合物として出題されます。例外として、メタノール、エタノール、アセトンのように水に溶けやすい有機化合物もあります。試験では「多い」「一般に」という表現が重要であり、「すべて」と言い切る文章には注意が必要です。有機化合物と無機化合物の比較では、有機化合物は構造が複雑で反応が比較的遅いものが多く、無機化合物はイオン反応などで速く進む反応が多い、という違いを覚えておくと正誤判断に役立ちます。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、有機化合物には燃えやすいものが多いという印象から、「反応も速い」と考えてしまう点にあります。燃えやすさと反応速度は同じ意味ではありません。可燃性が高いことは、火がついたときに燃焼しやすい性質を表しますが、化学反応全般が速いことを意味するわけではありません。また、有機化合物には水に溶けにくいものが多いものの、アルコール類やアセトンのように水に溶けるものもあるため、「多い」と「すべて」を区別する必要があります。有機化合物の一般的性質では、炭素を含む、可燃性が多い、水に溶けにくい、有機溶剤に溶けやすい、反応速度は比較的遅い、というまとまりで覚えると、同じテーマの問題でも安定して判断できます。

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