【第二種衛生管理者過去問】2022年10月公表問題|問28|血液の成分と免疫機能|白血球・血小板・血液凝固の基礎知識|労働生理を解説

出典:第二種衛生管理者2022年(令和4年度)10月公表問題|労働生理第28問

問題

血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1) 血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。

(2) 血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。

(3) 白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。

(4) 血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。

(5) 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。

第二種衛生管理者|血液の成分と免疫機能|白血球・血小板・血液凝固の基礎知識を解説

血液の成分、血漿の働き、白血球の種類、血小板と血液凝固の違いを整理する問題です。答えは(4)です。リンパ球は白血球の一種であり、血小板の一種ではありません。Bリンパ球やTリンパ球が免疫反応に関与するという部分は正しいですが、「血小板のうち、リンパ球には」という分類が誤っています。

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(1) 血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。

適切です。血液は、液体成分である血漿と、赤血球、白血球、血小板などの有形成分から成ります。血漿は血液全体の約55%を占め、有形成分は約45%を占めます。血漿には水分、蛋白質、電解質、栄養素、老廃物などが含まれ、物質の運搬や体内環境の維持に関わっています。

(2) 血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。

適切です。アルブミンは血漿蛋白質の一つで、血液中の水分を血管内に保つ働きに関与しています。血漿中のアルブミンが少なくなると、血管内に水分を引きとどめる力が弱くなり、むくみが起こりやすくなります。衛生管理者試験では、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与すると覚えると判断しやすいです。

(3) 白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。

適切です。好中球は白血球の一種で、体内に入ってきた細菌や異物を取り込んで処理する貪食作用を持ちます。感染防御において重要な役割を担っており、特に細菌感染に対する初期対応で働きます。白血球には好中球、リンパ球、単球などがあり、それぞれ免疫や防御に関わる働きが異なります。

(4) 血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。

不適切です。リンパ球にはBリンパ球やTリンパ球があり、免疫反応に関与するという説明自体は正しいです。しかし、リンパ球は血小板ではなく、白血球の一種です。血小板は血液凝固や止血に関わる有形成分であり、免疫反応を担うリンパ球とは分類も働きも異なります。この選択肢は、後半の説明が正しいために見落としやすいですが、冒頭の「血小板のうち」という部分が誤りです。

(5) 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。

適切です。血液凝固では、血漿中に溶けているフィブリノーゲンが、不溶性のフィブリンに変化します。このフィブリンが網のような構造をつくり、赤血球などの血球成分を絡め取ることで血液が固まります。血小板は止血の初期段階で重要な役割を果たし、フィブリンによる凝固と合わせて出血を止める仕組みが働きます。

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この問題で覚えるポイント

血液は、血漿成分と有形成分に分けられ、血漿成分は血液容積の約55%を占めます。有形成分には赤血球、白血球、血小板が含まれます。赤血球は酸素の運搬、白血球は感染防御や免疫、血小板は止血や血液凝固に関与します。白血球のうち、好中球は細菌や異物を貪食し、リンパ球は免疫反応に関与します。リンパ球にはBリンパ球やTリンパ球がありますが、これは血小板ではなく白血球の一種です。血漿蛋白質では、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与し、フィブリノーゲンは血液凝固に関与します。血液凝固では、フィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などを絡めて血液が固まります。試験では、血漿、赤血球、白血球、血小板の分類と働きを対応させて覚えることが重要です。

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ひっかけポイント

この問題のひっかけは、「説明の一部は正しいが、分類が誤っている」という形です。Bリンパ球やTリンパ球が免疫反応に関与することは正しいため、そこだけを見ると正しい文章に見えてしまいます。しかし、リンパ球は白血球の一種であり、血小板の一種ではありません。衛生管理者試験では、このように後半の説明が正しくても、前半の分類や主語が誤っている選択肢がよく出ます。血小板は止血や凝固、白血球は免疫や防御、赤血球は酸素運搬という基本対応を押さえておくと、似た問題でも落ち着いて判断できます。

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