【第一種衛生管理者過去問】2021年4月公表問題|問14|局所排気装置フードの種類と排気効果の比較|労働衛生(有害業務)を解説

出典:第一種衛生管理者2021年(令和3年度)4月公表問題|労働衛生(有害業務に係るもの)第14問

問題

局所排気装置のフードの型式について、排気効果の大小関係として、正しいものは次のうちどれか。

(1) 囲い式カバー型 > 囲い式建築ブース型 > 外付け式ルーバ型

(2) 囲い式建築ブース型 > 囲い式グローブボックス型 > 外付け式ルーバ型

(3) 囲い式ドラフトチェンバ型 > 外付け式ルーバ型 > 囲い式カバー型

(4) 外付け式ルーバ型 > 囲い式ドラフトチェンバ型 > 囲い式カバー型

(5) 外付け式ルーバ型 > 囲い式建築ブース型 > 囲い式グローブボックス型

第1種衛生管理者|局所排気装置フードの種類と排気効果の比較を解説

局所排気装置のフードは、有害物が発散する場所をどの程度囲い込めるかによって排気効果が大きく変わります。基本的には、発散源を囲い込むほど少ない排風量で効率よく有害物を捕集でき、外付け式のように発散源から離れて吸引する形式ほど排気効果は低くなります。答えは(1)です。囲い式カバー型は発散源を比較的よく覆うため排気効果が高く、囲い式建築ブース型は作業空間全体を囲う形式でそれに次ぎ、外付け式ルーバ型は発散源の外側から吸引するため、この中では排気効果が最も小さくなります。

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局所排気装置

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(1) 囲い式カバー型 > 囲い式建築ブース型 > 外付け式ルーバ型

適切です。局所排気装置のフードでは、発散源を囲い込む形式ほど有害物が周囲へ拡散する前に捕集しやすくなります。囲い式カバー型は、発散源の近くを覆うように設けるため、発散した有害物を比較的効率よく吸い込むことができます。囲い式建築ブース型も囲い式ですが、作業者が出入りしたり、開口部が大きくなったりするため、カバー型より排気効果はやや劣ります。外付け式ルーバ型は、発散源を囲わず外側から吸引する方式なので、周囲の気流の影響を受けやすく、捕集効率は低くなります。よって、この大小関係は正しいです。

(2) 囲い式建築ブース型 > 囲い式グローブボックス型 > 外付け式ルーバ型

不適切です。囲い式グローブボックス型は、手袋を使って箱の外から作業を行う構造で、発散源をほぼ密閉に近い状態で囲い込めます。そのため、排気効果は非常に高く、囲い式建築ブース型よりも大きいと考えます。建築ブース型は作業空間を囲う形式ですが、開口部や作業者の動きによる気流の乱れが生じやすいため、グローブボックス型ほど完全に有害物を封じ込めることはできません。外付け式ルーバ型より建築ブース型の方が排気効果は高いですが、グローブボックス型との順序が誤りです。

(3) 囲い式ドラフトチェンバ型 > 外付け式ルーバ型 > 囲い式カバー型

不適切です。囲い式ドラフトチェンバ型は、発散源を作業面の内部に置き、開口部から空気を流入させて有害物を排出する形式で、排気効果は高いです。ここまでは正しい方向です。しかし、外付け式ルーバ型が囲い式カバー型より排気効果が大きいという部分が誤りです。囲い式カバー型は発散源を覆うため、外側から吸引するだけの外付け式よりも有害物を捕集しやすくなります。局所排気装置では、囲い込む形式を外付け式より高く評価するのが基本です。

(4) 外付け式ルーバ型 > 囲い式ドラフトチェンバ型 > 囲い式カバー型

不適切です。外付け式ルーバ型は、発散源を囲わずに側方などから吸引する形式です。発散した有害物が周囲へ広がりやすく、室内の気流、作業者の動き、発散方向などの影響を受けやすいため、排気効果は囲い式より低くなります。囲い式ドラフトチェンバ型や囲い式カバー型は、発散源を囲うことで有害物の拡散を抑えながら吸引できるため、外付け式ルーバ型より排気効果が高くなります。外付け式を最も高くしている点が誤りです。

(5) 外付け式ルーバ型 > 囲い式建築ブース型 > 囲い式グローブボックス型

不適切です。排気効果の考え方が逆になっています。外付け式ルーバ型は、発散源を囲い込まないため、この中では排気効果が低い形式です。囲い式建築ブース型は、作業空間を囲うことで外付け式より有害物を捕集しやすくなります。さらに、囲い式グローブボックス型は箱状の設備内で作業を行い、発散源をほぼ密閉するため、排気効果は非常に高くなります。この選択肢は、排気効果が小さいものを大きいものとして並べているため誤りです。

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この問題で覚えるポイント

局所排気装置のフードは、発散源を囲い込むほど排気効果が大きくなります。基本順位は、密閉に近い囲い式が最も強く、次に一般的な囲い式、最後に外付け式と考えると判断しやすくなります。グローブボックス型は、箱の外から手袋を通して作業するため、発散源をほぼ密閉でき、排気効果が非常に高い形式です。ドラフトチェンバ型も囲い式で、内部へ空気を流し込んで有害物を排出するため、実験室などでよく使われる効果の高い形式です。カバー型は発散源を覆うことで拡散を防ぐため、建築ブース型や外付け式より効率よく捕集しやすいと整理します。建築ブース型は作業場所全体を囲う形式で、外付け式よりは有効ですが、開口部や作業者の動きによる気流の乱れがあるため、密閉性の高い囲い式には劣ります。外付け式ルーバ型は、発散源の外側から吸引するため、囲い式より排気効果が小さくなります。試験では、囲い式か外付け式か、発散源をどれだけ囲っているか、開口部がどれだけ大きいかを見て順位を判断することが重要です。

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ひっかけポイント

このテーマでは、フード名の印象だけで排気効果を判断すると誤答しやすくなります。たとえば、ルーバ型という言葉は設備としてしっかりして見えますが、外付け式である以上、発散源を囲い込まないため排気効果は低めです。また、建築ブース型は大きな囲いなので強力に感じますが、グローブボックス型のような密閉性はありません。大きい設備ほど排気効果が高いと考えるのではなく、発散源をどれだけ閉じ込めているかで判断するのが正解への近道です。局所排気装置では、空気を強く吸うことよりも、有害物が広がる前に捕まえる構造が重要です。このため、外から吸う形式より、囲って逃がさない形式の方が有利になります。今後も、囲い式と外付け式を逆に並べた選択肢や、建築ブース型とグローブボックス型の順位を入れ替えた選択肢には注意してください。

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